11月の思い出とボカロ10選
こんにちは。ボカロが好きです。ボカロはいいぞ。
というわけで、11月のボカロ10選を紹介しようと思います。
紹介は投稿順です。音楽の専門知識はそんなに無いので、フィーリングでの話になります。
また、私は全曲チェッカーには程遠いのでその点はご容赦ください……おすすめの曲はぜひ教えてほしいです!
違 / Guiano
Guianoさん本人と可不によるデュエットです。私はcat napやピノキオピーのような「VOCALOIDと歌ってみた」曲が好きです。
サウンドについても、弾むような軽やかな音と残夏のような爽やかさと切なさが可不の声とマッチしていて最高です。
Guianoさんの他の曲では「baby」や「また一つ季節が過ぎ去ってゆく」などが好きです。v Flowerの透き通った爽やかさがとても良いです。
ヘラヘラリ / メドミア
PVも含めて大好きです。「がっがーん」や「はっはーん」などの気怠げな掛け声と曲のテーマがあっていて楽しげなほか、画面縁を動かしてリズムを出すとともに立体感を出して動画サイトへ移行するなど、PVのシーン替えがとても見ていて楽しいです。
館に骸と孤独の少女 / 水豹
歌愛ユキ歌唱による物語性のある曲です。手描きアニメもボカロPが手掛けています。そのMVもとても綺麗で素敵です。
曲とは別にセリフやナレーションが書いてあるのでぜひ動画で見ていただきたいです。そのセリフなどが要所要所で歌唱とクロスするのも良い。
音楽もジャジーなサウンドが妖しげな雰囲気にもあっていてかっこいいです。ファンタジー百合からしか摂れない栄養を摂取できます。
LIFE / mayrock
ピアノの音色が美しいローテンポミックホップ(歌唱は重音テト)です。
夜眠れない日に頭の中を堂々巡りする、漠然とした死への恐怖のような行き場のない不安を受け止めるかのようなリリックに救われました。
mayrockさんの他の曲ですと、mayrockさんも参加しているミックホップのメルクマールのような作品「初音ミクの証言」がとても好きです。非常に示唆的でVOCALOIDの在り方について考えさせられます。mayrockさんのパートの「永遠を望んだ歌う機械 反乱 誰に? 誰に? 誰に?」という歌詞でハッとさせられます。
瓦礫の塔 / kemu
我らがkemuさん!!! まらしぃさんとの共作「十年越しのラストピース」やDECO*27さんとの共作でプロセカのテーマソング「セカイ」など共作は最近でもありましたが、自身のアカウントから自身単独での楽曲は「拝啓ドッペルゲンガー」以来4年ぶりです。
THE・ボカロックという曲調の……というより「『ボカロっぽい』とは」を規定したような人物であるkemuさんですが、今回はいい意味でそれを裏切り、静かな曲調から始まります。そして満を持しての間奏でのカタルシス! 「敗北の少年」のような非人間的なkemuらしさ、提供した「Sincerely(TRUE)」「恋はキライだ(三月のパンタシア)」「キスのひとつで(佐咲紗花)」のような堀江晶太名義の優しげながらもギターやピアノが映える爽やかな曲調が融合した、kemuとして、堀江晶太としてのこれまでとこれからが凝縮した曲に思いました。
kemuVOXXとしてでも、それ以外の新曲としても、またkemuさんのボカロ曲が聞けることのを楽しみにしています。
フローライト / Yohaku
11月ボカロ1選です。
「こういうのが好きです」と名刺にしたいような曲です(こういう曲教えて下さい)。歌詞、メロディ、歌声、MVすべてが完璧に好きです。
自分は音数が少なめでメロディと歌詞で引き込むような曲がとても好きです。非ボカロ曲ですと、Kalafinaの「真昼」やEGOISTの「Ghost of a smile」のような曲。優しく心に染み入るような何度も何度も噛みしめるように聞きたい曲です。
MVも素晴らしいです。昔見た「パコと魔法の絵本」や「星の王子さま」のような可愛らしさと寂寥が同居したようなこの世と思えない素敵な映像に引き込まれます。
これから先、苦しいときに励ましてもらえるような曲に出会えて幸せです。
ロウワー / ぬゆり
散々評価されていますが、やはり良い!
ぬゆりさんらしいvFlowerの調声と、プロセカの書き下ろしとしても、MVとしても成り立つ内容が素晴らしいです。ぬ百合ってコメント、好きです。
ぬゆりさんの曲は「祈りは空っぽ」が今まで一番好きだったのですが、個人的に更新しました。2番Aメロの「享楽とは嘘で成る」という歌詞が好きです。
miles away / niko tantoco
この方の曲は初めて聞いたのですが、とても良い!
midi fighter 64というmidiコントローラーを用いた曲を投稿しています。
初音ミクによる英語曲です。Youtubeのチャンネル概要によるとアメリカ在住?なのかな? 英語ミクの軽やかな歌声とmidi fighter64の軽やかなパフォーマンスがあっていてスキップするかのような気持ちの良いサウンドです。
midi fighter64の演奏パフォーマンスだけのシンプルな映像もいいですね。ちなみに彼のニコニコ動画のアカウントコメント、Youtubeチャンネルのコメント、TwitterのBioは全て同じコメントになっています。
vocaloid + midi fighter = swag(クソかっこいい)
ワイトもそう思います
福音 / wotaku
今年の投稿頻度ヤバすぎんか? wotakuさんの新曲です。
wotakuさんは先月「ジェヘナ」が伝説入りしたのもおめでたいです。
個人的に「マギサ」のようなシンフォニックハードコアテクノ(あってる?)のようなwotakuさんの曲が大好きなのですが、今作はその系統の進化したwotakuサウンドが最高です。
SEのように挿入される銃声やSHIKIさんの声が曲の不気味さを引き立て、その奥深さに圧倒されます。
「リテラシー」や「シャンティ」「ゼロサム」等KAITO使いとしてもとても楽しみです。個人的にはwotakuさんの曲は音ゲー映えがとてもすると思うので各方面の音ゲーに追加されることを密かに待っています。
コーポレートロゴ / 安見すや
これは偶然なのですが、11月に好きになった曲は映像もとても好きなものが多かったです。そして、ネタ曲投稿祭で投稿されたこの曲がその流れのゴールとして完璧にしてくれたような気がします。
実は個人的に「フォント」が大好きです。どれくらい好きかといえば、個人的に「フォントワークス」という会社のフォントを年間契約しているくらいに好きです。フォントワークスは「エヴァの明朝体の会社」といえばイメージがつくでしょうか。
ミュージックビデオが音楽文化に大きな位置を占めるのは、ボカロ文化のみならず、マイケル・ジャクソンあたりから連綿と続く全世界的な音楽潮流です。殊にボカロにおいてはその合成音声ゆえの歌詞の聞きとりにくさを逆手に取ったような、リリックビデオとしてのMVが独自の進化を遂げていると思います。
その歌詞を伝えるものとしてフォントは非常に重要です。
中にはナユタン星人の「コーポレートロゴ」やロキの「ピグモ00」などフォントだけで曲を想起できるようなものもたくさんあります。
そういうフォントに注目した曲はありそうで今までなく衝撃的でした(本当は知らないだけであるのかも)
歌詞も実は(windowsの標準フォントをそのまま使った)MS明朝で「適当になってなんてないで」などフォント知識と合わせるとかなり挑戦的な内容や「カーニング」「愛のあるユニークで豊かな書体」など小ネタが多く、素晴らしいです。
本曲のニコニコ大百科記事でフォントや歌詞の小ネタがとても詳しくまとまっています。ぜひご覧になってほしいです。
フリーフォントを丁寧に使い分けた製作者の個性や思いが滲む動画、複数社の有料フォントを豪華に使ったプロ仕様の動画、シンプルな游明朝などで歌詞を載せ音で聞かせる動画、どれもがそれぞれ違った良さがあります。
そういったものを丁寧にオマージュしたこの曲は、ボカロ、ボカロMV、フォントのすべてに愛を感じる私にとってぴったりの曲でした。
余談ですが私の好きなフォントは「筑紫アンティークLゴシック」です。よろしくおねがいします(?)
11月の出来事
ここからは日記です。
11月はボーマスがありましたね! 参加者の皆さんお疲れさまでした。
もっと買いたかった…金欠ゆえ許してください(?)
手に入れたCDの中ですと「DTMサーのコンピ(いよわ・メドミア・でるた・テラ)」「ウインク・カートリッジ(由末イリ)」「暗がりの天使屋さん(混乱ねむり)」「sazanca(UTAUコンピ)」が特にお気に入りです。
手に入れられる機会がありましたらぜひ!
また、ネタ曲投稿祭もお疲れさまでした。
オモロと愛にあふれていてとても楽しかったです。コーポレートロゴ以外にも好きな曲が沢山できました。
さて、秋の日は釣瓶落とし、すっかり冬になってしまいもう年明けジェットコースターです。プライベートでは取りたかった資格が取れて嬉しい。
今年もラストスパート、12月も私も皆さんも、多くの名曲との出会いがありますように。
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