10月の思い出とボカロ10選
こんにちは。ボカロが好きです。ボカロはいいぞ。
10月も終わってしまい今年もあと2ヶ月となってしまいました。
さてせっかくnoteを始めたので、今月から毎月のボカロ10選と先月あった出来事を日記ならぬ月記として残しておこうと思います。
紹介は投稿順です。音楽の専門知識はそんなに無いので、フィーリングでの話になります。
また、私は全曲チェッカーには程遠いのでその点はご容赦ください……おすすめの曲はぜひ教えてほしいです!
仙人掌の禱(浅葱篇) / IDONO KAWAZU
毎回月初めに投稿することが多いIDONO KAWAZUさんですが、今月も1日0時から衝撃的でした。
特に二番の音とサビへの盛り上がりがとても好きです。Flowerの絶妙に憂いを孕んだ声もとても好きです。
ソワカの声 / きくお
Kikuo is back!!!!!
私はきくおさんが大好きなのですが、「きくおみく6」の発表後、2年の時を経て帰ってきました。
全ての音が進化している!!!
「闇祭」から模索されている定位を変化させた立体音響、「カラカラカラのカラ」を想起させる気持ちの良い音の連鎖に加えて今回は隠喩的な意味まで孕んでいます。
音楽的にとんでもなく難解なことをしているのでしょうが、そういう難しい話は抜きにして単純な「音の気持ちよさ」が波状攻撃を仕掛けてきます。
そして最後は祈りへと昇華されるこの曲は新世界の祝詞のように感じました。
海外人気が強くYouTubeにしか投稿されていませんが、ぜひ聞いてみてください。
かりうどのうた / ちから
ボカコレで出会いました。NEUTRINOのアカペラのハーモニーが素晴らしいです。
NEUTRINOすごい……となるのと同時にそれを十全に引き出しているこの歌のメロディライン、歌詞の素晴らしさに引きこまれます。
アカペラに相応しい優しくも力強い歌で励まされます。
TAKE 2 / かいゑ
ボカコレ中一番衝撃的だったのはこの曲かもしれません。
内容を話すと初聴の衝撃が減ってしまうと思うので詳しくは言えませんが、仕掛けがとても面白い!
ジャズのアドリブ感・ライブ感を対極のような形式である「ボカロの動画投稿」でよくこんなに表現できるなと思いました。
インストもとてもかっこいいですし、スキャットのような歌詞がとても面白いです。
ふわふわミルキーウェイ / ドーパミン
かわいい!!
いわゆるkawaii future baseです。日本や韓国で発展し世界的になってきて久しいジャンルですが、ボーカロイドとの相性がとても良いように感じます。
未来的な音の浮遊感とボカロの可愛い声、人間の声とは一線を画す未来感がとてもあっています。
歌詞も伝播的宇宙的な内容で曲調ととてもあっています。
AIDANA!!!! / きさら
ボカコレで一番愛を感じたのがこの曲です。
きさらさんのことはプロセカのトークロイド実況で知りました。
きさらさんちのボカロはみんながきらきらしていてとても可愛いです。
絵もきさらさんが描いているのですが、これもとても可愛い! 最初から最後まで愛が詰まった曲です。
雪にひまわり / でるた
ボカコレで音に衝撃を受けた一曲です。
低音が唸るような音作りが衝撃的で、そこにFukaseの優しいながらも深みのある声がとてもあっています。Saikawaさんの演奏するギターもとても美しいです。
音の抜き方がとても気持ちよく、聞くと毎回鳥肌が立ちます。
ヘテロドキシー / 椎之味醂
圧倒的な音のクオリティ!気持ちの良さとかっこよさ、不気味さが共存した絶妙なバランスで大好きです。
哲学的な歌詞もとても良いです。ボカコレで出すに相応しい鋭い内容でグッときました。
DECO*27さんもインタビューで注目していると仰っていました。これからの活躍が楽しみです。
ないばいたりてぃ / 真島ゆろ
P丸様。に書き下ろされた曲のvflower版です。
誰もが感じる、鬱とまではいかない普遍的な社会への薄暗さを肯定してくれるような曲で聞いていて救われます。
月曜日の朝なんかに聴きたい寄り添ってくれる優しい曲です。
iki / Noz.
Noz.さんは去年の「星命学」で知りました。そこから「バラードじゃ物足りないわ」「ヘッジホッグ」「黎明」ととてもかっこいい鏡音リン曲を投稿されています。
少しレトロな感じもあり、Noz.さん本人のコーラスも相まって毎回エモーショナルな気分になります。
今作は鏡音リン・レンコンピレーション「Kagamination2」の収録曲です。鏡音リンのかっこよさ、かわいさが前面に出た曲で大好きです。
番外:足立レイ / アボガド6
10選には入れませんでしたが、こちらを紹介させてください。なぜ入れなかったのかといえば、もちろんこの曲単体やアボガド6さんのMVも素晴らしいのですが、むしろ、足立レイという挑戦のひとつの集大成のような感動であって、一曲に収まるものではないので番外編ということにしました。
「足立レイ」はみさいるさんという方の等身大美少女ロボット制作プロジェクト及びそのロボットの名前です。2009年の等身大初音ミクロボット制作を前身としています。2017年に「足立レイ」制作プロジェクトに移行しました。
個人的に「ニコニコ技術部」も大好きなのでちょこちょこ追っかけていました。
「足立レイの声」として、サイン波の合成だけで作成された完全に「中の人」のいないUTAUライブラリが2018年に完成していました(この動画個人的に大好きです。各歌声ライブラリのフォルマント分析などとても勉強になります)
そして、クラウドファンディングなどを経て、10月23日にAITalkのライブラリが作成・販売され、まったく「中の人」がいない声で喋ることが可能になったのです!
そしていち早く、アボガド6さんがそのライブラリを用いて曲を制作されました。さすがアボガド6さん……素晴らしい内容でうるうるしました。
どんな困難があっても「あらゆる現実をすべて自分の方へ捻じ曲げたのだ」……。レプリボイス「足立レイ」発売おめでとうございます! 実はクラウドファンディングを行っていたのを終わってから知ったのですが、今後もしクラウドファンディングなどがあれば、足立レイの挑戦を応援していきたいです。
10月の思い出
10月はとにかくボカロイベントが目白押しでしたね!
プロセカの1周年からはじまり、セカイシンフォニー、ボカコレ、マジカルミライ大阪公演と大きなイベントが大量で幸せな忙しさでした。
セカイシンフォニーについては、前記事をご覧いただけると幸いなのですが、初音ミクシンフォニーとは全く異なる新たなる価値を創造していて感動しました。ぜひ定期開催してほしいところです。
商業流通CDでは超豪華ボカロPが合作した「キメラ」が発売されました。どの曲もかっこよすぎる! 投稿はされていませんが稲葉曇さんとNeruさんが共作した「ロールレスウエポン」が特に好きです。ぜひ聞いてみてください。第二弾もぜひ!!お願いします!!!
ボカコレは今回も本当に盛り上がりました。前回と異なり、ルーキーが1日ずれていたので、ルーキーの勢いが凄かったですね。そして歌ってみた、Remix、ルーキーランキングなどでネタ曲・ネタ投稿が大受けする(ランキングとしては)大波乱の結果となりました。でも、これでいいのだと思います。
ボカロというのはボカロ文化の以前にニコニコの文化であるというのを思い出させてくれたイベントだったなあと思います。
私はこの突発的なネタ曲の大ブームで、かつての「P名呼ばれたか戦争」を思い出しました。
これは、在りし日のMARETUさんが「P 名 言 っ て み ろ」という曲を投稿したことに端を発した突発的なブームでした。詳しくは大百科を御覧ください。
『初音ミクはなぜ世界を変えたのか』の中でクリプトンの伊藤社長が、2014年頃に勢いが落ち着いたことについて「商業化という一つの呪縛がボーカロイドのムーブメントに起きた」といったことを言っていました。
ネタ曲が突発的にバズり、便乗したネタ動画が大量に投稿され突発的・超短期的なムーブメントが起きる。商業と隔絶した、個人的な「面白い」と「好き」という動機に基づいたクリエイター・リスナー双方の巨大な熱量こそが、ボーカロイドの自由な可能性をいつの日も支えてきたのだと思います。
ボカコレはいつまでも「お祭り」であって「大会」にならないことを望むばかりです。
マジカルミライ大阪公演にも行ってきました。こちらについては詳しくは東京公演終了後に!
それでは! 11月も私も皆さんも、多くの名曲との出会いがありますように。
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