【POEMLOID投稿祭】たす(う)け(つ) / マラカス@宮城【ぼかれびゅ】
こんにちは、ボカロが好きです。ボカロはいいぞ。
さて、年の瀬も年の瀬ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。
本日12/29から大晦日31日まで、POEMLOID投稿祭が開催されております。
POEMLOIDが好きな私としては、こんなワクワクする投稿祭を企画運営していただいてありがたい限りです。開催おめでとうございます！
せっかくなので勝手に応援しよう！ ということで、投稿された曲を投稿が早い順でご紹介＆感想を書いていこうと思います。
皆さんぜひPOEMLOID投稿祭の曲を聞いて盛り上げてください！！
※これは私が勝手にやっていることですので、企画の運営とは関係ありません。これはすべて私の感想・考察です。もちろん正解ではありません。ぜひ皆様のファーストインプレッションを大切にしてください。
また、クリエイター様ご本人で自分の曲を紹介してほしくないということがありましたら記事を取り下げますので遠慮なくご連絡ください。
たす(う)け(つ) / マラカス@宮城
タイトル：たす(う)け(つ)
ボーカル：TALQu / Haruqa
制作：マラカス@宮城（＠maracasMIYAGI）
非常に重い内容の社会的な曲です。サウンドも重たい繰り返されるフレーズが緊張感を煽っています。
多数決にあぶれた少数者の絶望、そして、一度決まった結論は守られることだけが絶対的な目的と化す社会に対する重たい表明です。
「正しくあるように理由をはりつけていく」というフレーズが指す示唆は重要です。ただ、少数者がのけ者にされ、正義との名に履行されるだけではなく、それ以外を悪として正義そのものを強化するようにも多数決は働きかけます。目的のために正義を講師するのではなく、正義のために目的が上塗りされていく価値転倒が起こる正義への不信を表現しているように感じます。
決定された正しさを貶めるものは透明化される
多数決は僕を助けてくれない
が端的に表す絶望感の表現は非常に鋭いものがあり、ハッとさせられます。
ねぇ
口開けて？
舌を見せてよ
という最初と最後の始まり方も惹き込まれます。どこか艶めかしいようなエロティックさも感じられ、同時にどこまでも深い闇も感じられる、毒蛇の囁きのような不気味さがあります。
また、「ぼんやりしてるうちに」というフレーズからはポリティカル・アパシーへの問題提起にも感じられます。ただ、少数者として排斥されるどころか、そもそも議論があることを知らずして気づいたときには表明する間もなく切り捨てられているような絶望感と、翻って啓蒙を感じます。
歌詞
ねぇ
口開けて？
舌を見せてよ
ぼんやりしてるうちに
いつの間にか多数決で
知らないあいだに正義が決まってた
聞いてない
僕は何も聞いてないのに
理由があるから正しいんじゃなくて
正しいってみんなが決めたから
正しくあるように理由をはりつけていく
決定された正しさを貶めるものは透明化される
多数決は僕を助けてくれない
ねぇ
口開けて？
舌を見せてよ
詞は動画より筆者が文字起こし
作者さんのご紹介
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