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リーダー修行記82(プロと踊れるダンパには魔物がいた件について③)

(前回のつづき)

今回、私は主にラテンをパートナーで、スタンダードをリーダーで踊ろうと思って行きました。

が、お目当ての先生ふたりとルンバを踊ったあたりですでにラテンに飽き始め、ばったり行き合ったコーチャーと、ま〜普段は絶対ラテン踊らないからな〜と思ってチャチャを踊ったらお腹いっぱいになってしまいました。

その後、もう一曲くらい…とチャチャをお願いした男性の先生に「チケットいらないからリーダーで踊ってください」と言われて何故か逆転でスローを踊ることに。
女性の先生方には甚だ失礼かと存じますが、その日踊ったパートナー先生の中でダントツ踊りやすかったです(苦笑)

いやもう踊り出しの一歩目から重さに「既視感」があるのよ。重さというより質量かな。パワーというよひ純粋に体重の重さ。要はいつものメインコーチャーレッスンと同じ感覚です。
私、男性相手にリーダーをやることにすっかり慣れきっている自分に震えました。
そして、その先生のフォローの上手さにも震えました。

私は先生と男女逆転でずっと踊ってきてますが、決まったルーティンしかやったことがないのです。フリーダンスのフォローは僕にはできないって先生が言うんだもん🥺

なので、男性とはそんなものだと思い込んでいたのですが、その先生は私のかなり微妙なうっすいリードを受け取ってくれました。しかも、ぶつかりそうなときにはさらっとアシストしてくれました。つまりフロアクラフトしてくれました(笑)

私がやりたいステップを私のリズム感で踊ってくれて、なおかつ危機回避してくれるなんて、楽しい以外にないじゃないですか。多少間違えても蹴倒す心配がないし、人混みに怯えなくてもいいし、何かあったら守ってくれそうだし、なんて楽なのかしら。間違いなくこのパーティーのMVP。またどこかで踊っていただきたい。

その後、スタンダードパートナーも踊ってみるかな〜と興味本意でOB列へ並んでみました。現役引退したレジェンドと踊れるレーンがありまして、意外にも空いていたのです。列のプラカード係をやっていた女性の先生には「あっけやきさんだ」と言われました。
私、この世界で悪いこと絶対できない。

そこで、さすがレジェンドは違うな〜という心地よさは得たのですが、もうそれでパートナーは満足してしまいました。
元々、誰とでもフリーダンスで踊りたい、という欲求が私にないんです。パートナー力も最近ちょっとは上がったし、先生たちが相手なら楽しいかもしれないと思っていたのですが、そもそも自分がそういう楽しみを求めてない、ということを再認識しました。パートナーは、好きな先生と好きな曲でデモやる方が楽しいかな。

というわけで、それ以降はずっとスタンダードリーダーをやってました。
ラテンの時間に先生をロックオン。曲が終わると同時に突撃する作戦。
リーダーは競争率が低いとたかを括っていたのですが、案外と男性のお客さんが多かったので、まあまあな確率で黒星でした。くそ〜男性にはリーダーとしての体格やパワーで圧倒的に負けているのが悔しくて仕方ないのに、パートナー獲得競争にも競り負けるとは。

でも、いつも私のnoteを読んでくださって共感していただいている(とメインコーチャーが言ってました)先生と初めてお会いして無事に捕獲。
音楽性をとても大切にしている先生だとお聞きしていたのですが、踊り終わった後、

「けやきさんは本当に音楽がお好きなんですねえ」

と、しみじみ言われました。

激混みのフロアの中でさえ、私は独自のリズム感をいかんなく発揮していたようです。
そういえば、せっかく前が空いたのに、「音的にここじゃねえな」と思ってPPでだいぶ止まってた気がするわ、あはは。

今回のパーティーはいつも以上にフロアを引っかき回してしまいましたが、まあ私が引っかき回さなくてもぐっちゃぐちゃだったので大丈夫だと思います。
なんと4つも収穫を持って帰ってきましたよ!

◯ひとつ目: いろんな女性の先生とリーダーで踊るのは想像以上に楽しい。
機会が落ちてたらどんどんやりたいです。

◯ふたつ目: どんなフロアにも怯まず出ていける胆力をいつの間にか手に入れていた。
雑草のように育ってきたので、リーダーのフリーダンスはなんともならない、と身に沁みてわかってるのが強みになりました。なんとかしなきゃと思っていたらあの場には入っていけませんでした。だってなんともならないもの。

◯3つ目: プロリーダーが何十人いても…むしろ何十人もいるからこそ誰にも助けてもらえない。
ぴよぴよ鳴いてたら踏みつぶされるのよ自然って厳しいわね。

◯4つ目: 女性の先生はお礼を言ってくれる!
お願いしますって言うと、わ〜ありがとうございます♪ってみんな言ってくれました。それだけでお客さんのポイント爆上がりするので、男性の先生も言うことをお勧めします。わ〜ありがとうございます💕的な。

そんなわけで、これ以上なく楽しいダンパでした。
できないとわかっていてもやっぱりできないのは悔しくて、アマリーダーさんに当たり負けしたのも本当はめちゃくちゃ悔しくて、どうにもできないフィジカルハンデを技術と気持ちで補うべく、また修行に勤しみたいと思います。

今回、つたないひよこ🐥と踊ってくださった心やさしき先生方に心から感謝します。

(おわり)

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