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カープファンが感じた阪神の強さ。

こんにちは!
阪神タイガースが18年ぶりにセ・リーグ王者になりました!
選手や監督コーチを始めとする球団関係者、またファンの皆様、本当におめでとうございます!
カープファンとして、悔しい思いもありますが、2016年25年振りにカープが優勝した時、広島の街が賑わってファンの人が歓喜に包まれたように
18年ぶりの優勝にタイガースファンが歓喜に包まれたことは本当に喜ばしいことだなとも思えました!

今年は圧倒的な強さを見せた阪神タイガース、1カープファンとして、タイガースの強かったなぁ〜と思う所をつらつらと書いていきますので、ぜひ読んでください!

私が感じたタイガースの強いと感じた所は主に3つあります。

まず1つ目は「選手起用の固定化」です。

2022年までの矢野前監督のタイガースでは、選手を様々なポジションで起用していました。
例えば、4番打者の大山悠輔選手は、4番や5番、7番を打ち、守備もサード、ファースト、レフトと色々な所を守っていました。
他では糸原選手がサードをやったりセカンドをしたり、近本選手を1番や3番で使ったりしていました。

この起用法だと様々なポジションや、打順を経験することで作戦が組みやすくなり、相手の投手などに合わせて、選手起用に引き出しが増え、柔軟に立ち向かえるというところがメリットなのですが
デメリットとしては、打順やポジションによって役割が変わってくるので、昨日していたことが今日は通用しない。また昨日と今日で守備位置が違うため、エラーが増え、それで失点し、打順も変わるから繋がらなくなるという負のループに落ちやすい部分がありました。

しかし岡田監督になってからは選手の打順や守備位置を固定し、役割を明確化しました。
例えば近本選手は1番センター。大山選手は4番ファースト。これをぶらさないことで選手自身が役割を理解し、求められていることへの結果を出すことに集中できます。岡田監督はインタビューや取材でいつも「いつも通り」「普通にやるだけ」と答えていたのですが、そのいつも通りにプレーしてもらうために選手起用を固定化し、そういう環境を作っていたのはすごいなと思いました。
また主力が怪我で離脱することが少なく周りのスタッフがマネジメントし、選手自身も準備をしっかりしていたからこそ、チームがブレることなく、セ・リーグの頂点に突き進んだのかなと思います。
当たり前のことを当たり前にこなす選手の皆さんも素晴らしいなと思いました。

次に2つ目「岡田采配」です。

僕がすごいな〜って思った岡田采配が2つあって、
まず1つ目は打順の組み方です。

よく巷で強いと言われてるのは8番の木浪聖也選手が出塁して9番投手がバントで木浪選手を2塁に送り得点圏でヒットメーカーで得点圏打率12球団1位(.383 9月17日現在)の近本選手を迎えるのが強いと言われてますが、確かにこれはその通りですが、
僕はそれよりも1〜5番の打順の組み方がすごいと思いました。

今年のタイガースの1〜5番は主にこのメンバーでした。
1番近本光司選手
2番中野拓夢選手
3番森下翔太選手
4番大山悠輔選手
5番佐藤輝明選手

まず1番、2番の出塁率が高く
近本選手は.381、中野選手は.357の数字で
得点が入る時はほとんどこの2人が出塁してる時が多いです。
近本選手、中野選手はヒットを打つ技術がありますし、足も早く塁に出すとやっかいなランナーになります。
そう言う意味では相手ピッチャーからすれば、この2人は出したくないとストライクゾーンギリギリを攻めて打ち取らないといけないという心理になります。
しかし近本選手は追い込まれたツーストライクからの打率が高く、中野選手は追い込まれてもファールで粘り、フォアボールを勝ち取ることができるバッターなのです。

この2人を塁に出すと、無死一、二塁、さらには一死、二塁と得点圏にランナーをおけます。
これ以上、ランナーを出したくないという心理になり、3番の森下選手には積極的にストライク先行で勝負しようとなります。
しかし3番の森下選手はバットを強く降るのが強みで、カウントを取りにきた球を打ち、それがヒットになりランナーを返せます。
1点が入った状態で、4番の一発があり、選球眼の良い大山選手を迎えます。
相手ピッチャーはこれ以上点をやりたくないと思いまたストライクゾーンギリギリを投げますが、甘かったら打たれ、タイムリーヒットで1点追加。
ゾーンから外れれば四球を選び、出塁。

そして5番のパワーヒッターの佐藤選手に回りまた甘いところを強振され、長打で点が入る。

と「一気に畳み掛けられる打線」なのです。
これで本当に初回から2点や3点は入りますし、
リードされても逆転ができる打線になっているのです。
後は最強の投手陣にお任せし、逃げ切って試合終了まで持っていけるのです。

岡田采配の強みを感じた2つ目はリリーフの出し方です。

リリーフピッチャーは通常、投げるとしたらイニングの頭から、または先発ピッチャーが打ち込まれてからになりますが
私がリリーフの運用はすごいなと感じたのは9月9日の甲子園でのカープ戦でした。
8回に5-1とタイガースが4点リードしていました。
8回は7回途中から先発の大竹耕太郎選手に代わり右投げの石井大智選手が投げていたのです。
この回はカープ打線は、右バッター、右バッター、左バッターと続いていました。
この回を投げていた石井選手は右バッター2人を抑え、次に左バッターのカープの野間選手を迎えるところで、左の桐敷拓馬選手に交代しました。

ここの場面を見て、私は岡田監督の「絶対に流れをやらさないぞ。」っていう気持ちを感じました。

普通なら石井選手が簡単にツーアウトを取ったのだから後1人も投げさせたらいいのにと思うのですが、
野球というスポーツは、右に対して左。左に対して右が有利なスポーツです。

右投げの石井選手が左打ちの野間選手、小園選手と続く中で、流れを作られたら?
もしこれがきっかけとなり、試合がひっくり返って負けたら?このままカープが勢いをつけてタイガースが首位陥落したら?というところまで岡田監督は見えていた
と思います。

そこで桐敷選手に代え、「有利な対決すらも与えない」
そして今後の「シーズンの流れも渡さない。」
岡田監督の「勝負は9月や」という意味がこの起用法で理解しました。

もちろん桐敷選手が野間選手を抑え、この回タイガースは無失点。
試合はタイガースが5-1で勝利しました。

この二つの打順の作り、ピッチャーの運用を見て、
岡田監督の勝負勘、選手を見極め、先を見据える眼力があるからこそ、タイガースはシーズンを通して強かったと私は思いました。
この采配力を見れば独走の優勝は納得できますね。

3つ目「甲子園の威圧感」
阪神タイガースの強みは、選手や首脳陣の采配、コーチングだけではありません。
それは甲子園に集う「阪神ファンの声援」なのです。
阪神タイガースは関西だけにとどまらず、日本全国にファンがいる超人気な球団で、本拠地の阪神甲子園球場は収容人数が約5万人、その内の7〜8割は阪神ファンです。
2023年、新型コロナウイルスの緩和により、各球場も声出し応援が解禁されたのはご承知であると思います。

私は7月29日にカープを応援しに甲子園球場に行きました。
ヒットで出た時、チャンスを作った時のタイガースファンの声援の力強さはまさに地鳴りの様でその異常にグラウンドではなくライトスタンドを思わず見てしまうほどの威圧感がありました。
この試合は運良く引き分けましたが😅

この「目に見えない大きな力」タイガースの選手には力を与え、相手の選手には焦りや、嫌な気持ちにさせる力があるなと痛感しました。

その結果、タイガースはホームゲームでは43勝20敗とセ・リーグではナンバーワンの数字です。

また今年はタイガースは強かったので、球場に駆けつけるファンが多く毎試合甲子園は満員でした。
甲子園で試合をやる度に威圧感のある応援を背に受け、タイガースの選手は試合をしていたのです。

チームの選手の能力も高ければ、監督の試合勘の鋭さ、さらにはファンの一体感もあり、声援で力と絶望を与える。
まさに「チームとファンが一体となった」結果、優勝という最高の結果が舞い込んできたと思います。

最後に今年のタイガースは全く非の打ち所がないし、隙のないチームでした。
カープファンとして、タイガースとカープが試合するとなると、カープの本拠地マツダスタジアムでの試合はなんとかなるかなと思っていましたが、甲子園での試合になると勝てたら奇跡と思うくらいでした。

一時カープと首位争いしてた時があり、一度首位に立ったのですが、それも1日だけで、私は正直「だろうな。だって阪神強いし」と思っていました。

そのくらい相手チームに絶望を与えるチームでした。
長くなりましたが、私がこんだけ語れるのだからタイガースファンの方はもっと語れるのだろうなと思いました笑

またカープ以外のことも書いていきますので、推しのチームの時だけでもいいので、読んでくれたら嬉しいです☺️

長々と失礼しました!

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