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だから僕は、キーデザインに寄付をする。

「僕、基本的にアグクルTシャツと、今日着ている日本画のTシャツしか着ないんですよ。」

取材当日、にこやかな様子で日本画が書かれたTシャツを見せてくださったのは、小泉泰英さん。

小泉さんは、発酵万能調味料「おりぜ」を中心に商品展開をする、株式会社アグクルを2018年に設立されました。

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”もし1億円稼げたら、キーデザインに毎月100万円寄付することだってできるかもしれないじゃないですか。”高らかにお話をして下さる小泉さんは、キーデザインのサポーターのうちのお1人です。今日は、小泉さんにお話を伺います。

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出会いからキーサポーターになるまで

─まず、土橋さんとはどのように知り合ったのですか。

3年前の今日(2016年6月21日)、僕は当時大学2年生でした。入学した時から土橋さんが有名だったのは知っていて。友達から紹介してもらって初めてお会いしました。そのとき、僕はまだ起業していなくて、土橋さんに「将来、どうしたいの?」って聞かれてましたね。

親しくなり始めたのは、1年半ほど過ぎた大学3年生の秋ごろ。僕は自分で何か始めようと考えている時期で、土橋さんは、自宅をフリースペースにして開放し始めて。誘われて週1で行くようになりましたね。

─フリースペースでは何をなさっていたんですか。

フリースペースでは、同じ空間を共にしながら各自、仕事をしていました。その合間には話をしたり、一緒にご飯を食べたりもしました。僕はビジネスコンテストに参加していたので、プレゼンの資料を添削してもらったり、プレゼンへのアドバイスをもらったりしていました。

それまではオンライン上のやりとりのみでしたが、対面で近況報告をし合うようになったり、何ヶ月かに1回、一緒に飲むようになったり。

さらに仲が深くなったのは、自分が起業した後です。今から1年ほど前の2018年5月に、株式会社アグクルを立ちあげました。それからは、同じ起業家という仲間だと思っています。

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─キーサポーターになったのはその後ですよね。

そうですね。サポーター制度ができたばかりの2019年1月から、マンスリーサポーターとして毎月1000円キーデザインに寄付をしています。

マンスリーサポーターとは、毎月継続して寄付してくださる仲間のことです。 毎月1000円寄付をしてくださると、年間3~6名の個人相談が可能になります。(詳しくはこちらから

─小泉さんはどうしてキーサポーターになったんですか。

僕がキーサポーターになっている理由は3つあります。1つは、自分にはできないことを土橋さんがやっているからです。土橋さんに初めてお会いした時から、キーデザインでは悩みを抱えている若者から様々な相談を受けていたそうで。それは、家族のこと、障がいのこと、性的マイノリティのこと、「死にたい」という人まで、様々なもので。でも僕にはその相談業務はできないってわかっていて。だから、同じ仲間として応援したいって気持ちからです。

2つは、キーデザインにお金を払うことで、自分への頑張りにつなげているんですよね。今、キーデザインに毎月1000円寄付していますが、今後自分の会社を大きくすればするほど、キーデザインに寄付できるお金を増やしていくことができるので。

もし、会社の売上が1億とかになれば、毎年キーデザインに100万円出すことだってできるかもしれないじゃないですか。お金がベストとは言いきれないって思っていますけど。でも、自分がこれから頑張っていくことで、応援を強めていきたいと思っています。

3つは、僕自身の「生きる」っていう世界観やつながりを広げたいって思っているからです。自分がキーデザインという社会に寄付をすることで、キーデザインが作ろうとしている社会の枠組みに参画することができるんですね。

そうすると、僕が作っているアグクルの社会とキーデザインの社会が重なりあう部分が出てくる。寄付は、自分が参画したい社会の「関わり券」だと思っています。 

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小泉さんが参画したいキーデザインの社会

─キーデザインはどんな人の居場所になっていると思いますか。

キーデザインと関わりはじめる人っていうのは、今の自分に満足していないっていう人だと思います。それは土橋さんの言い方だと、生きていて苦しいとかって思う人の居場所なのかなって。

でも、キーデザインに関わりつづけると、自分は自分のままでいいんだっていうのを体感していくと思います。「あなたはあなたでいいよ」と言葉によって伝えることは簡単ですが、そうではなくて、メンバーの普段の表情や細かな声かけなどの接し方を通して、その人が心の底からありのままの自分でいいんだって気づける場所だと思います。

─キーデザインの魅力は何だと思いますか。

ひとりと向き合うという力がありますよね。少なくとも、僕の周りではやっている人はいないですし。相談に乗らなかったら、死んでしまうかもしれないっていう人に対しても、逃げることなく向き合い続けるって相当すごいことだと思います。それをこの4年間継続してやっていますしね。

自分の今やっていることを信じつづけて、現場の第一線に立ちつづけるっていう根性というか。目の前の人と向き合いつづけているやさしさというか。 

─キーデザインではどのようなイベントが印象的でしたか。

対話カフェですね。誰にとっても違和感がない空間をつくっているなと思います。キラキラしすぎてもいないし、オシャレすぎてもいないし、かといって暗い空間でもない。やさしい気持ちになれるような空間づくりですね。

─なぜキーデザインはやさしい空間をつくりだせるのでしょう。

悪口でもなんでもなくて本気で思ってるんですけど、土橋さんが完璧じゃないからだと思います。

─え?(笑) どういうことでしょうか。

イベントに来た参加者がその空間を一緒につくっているんですよね。もし土橋さんが完璧だったら、会場の準備が既に終わっていて、参加者がその空間づくりに関わらなくてもいいじゃないですか。でも、参加者が声を掛け合って皆で協力しはじめるから、やさしい空間ができていくっていう。

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今後のキーデザインと小泉さんの目標

─今後キーデザインはどうなっていくと思いますか。

土橋さんとキーデザインに関わっているメンバーとの間で、次第に変わっていくんじゃないですかね。キーデザイン初期の頃は、土橋さん1人でキーデザインを運営してきたみたいだから「キーデザイン=土橋さん」っていう色が強く出ていて。

先ほども述べましたが、良くも悪くも土橋さんが完璧じゃないから手伝う人が現れて、メンバーができることをそれぞれ担っていって。だから「キーデザイン=関わってくれるメンバー」というように、今後キーデザインの色は変わっていくんだと思います。

─小泉さん自身が、キーデザインや土橋さんに対して思っていることはありますか。

アグクルもキーデザインも関係なしにして、僕と土橋さんと個人の関係性で言うとですが、「悪いけど、僕は先に行きます」って思ってますね。「常に土橋優平の期待を超えていく」って。

3年前、僕が土橋さんに出会ったときは、声援を送られる側だったんですよ。若者よ、頑張れ!みたいな。土橋さんの期待を超えつづけていって、「僕、キーデザインの理事に必要ですかね。」って土橋さんに対してふざけたいですね(笑) もちろん、これからも切磋琢磨する仲間だと思いつづけています。  

キーデザインでは
生きづらさを抱える若者に
安心できる居場所をつくるべく
月々1,000円からなれる
マンスリーサポーターを募集しています。

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取材/執筆
キーデザイン サポーター担当 大瀧真優

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