弱きを助け…

ひさびさの投稿となってしまいましたが、
きっちりと文章を書こうと思うと、ちょっとやる気が起きないというか、
その辺は気軽に書けるブログとは違うのかなと思っています。

さて、最近は副業がブームになっていて、
都心部では「Uber Eats」の配達員が人気のようですね。

田舎に住んでいる自分には縁のない話で、
配達員をして一儲けしているのに憧れるわけではなく、
むしろ、食べ物を運んでもらえる都会人はいいなー、という憧れです。

その、「Uber Eats」の配達員が労働組合を結成しようとしているとのこと。

配達員たちは「個人事業主」の扱いになるので、
労災保険や雇用保険の対象とはならないこともあって、
いろいろとトラブルに巻き込まれることも多いそうで、
なので、団結することで問題意識を共有しつつ、
会社側とも交渉できればということのようですね。

さて、それに対して、どんな反応が出ているのかというと、
「既存の制度に納得いかないなら辞めればいいだけの話だ」とか、
「個人事業主は自分で自分の身を守るのが当たり前だ」など、
なかなかな風当たりの強さが垣間見えるのでした。

ネット上のコメント欄なんて、それはそれということで、
あくまでも一部の意見であることは承知の上で見るべきですが、
方向性としては批判的な意見が多いみたいなんですね。

ただ、ふと思ったのは、同じような状況が前になかったかなって。

というのは、コンビニの24時間営業についての件で、
24時間営業を勝手にやめて、本社から契約解除を伝えられたって話ですが、
あれも、ある意味では同じなんじゃないかと思うんですよね。

24時間営業に従えないなら、コンビニのオーナーをやめればよくて、
個人事業主は自分のことは自分で守るのが当たり前であるなら、
24時間営業を維持できるように努力しろってことですよね。

でも、あの時は、コンビニのオーナーに批判的だったコメントは少なくて、
セブンイレブン本社に対する風当たりがとても厳しかったですよね。

ちなみに、24時間営業を行うこと自体の是非は議論の余地はありますが、
それと契約を守らないというのは別の話だということは前に書きました。
https://note.mu/keynes_opinion/n/n96e222122dab

なんで、セブンイレブンの時は、セブンイレブン本社をたたいて、
Uber Eats配達員の時は、配達員を叩くんでしょうかね。

そこからわかることは、労働者保護とか、法令順守とか、
そういった考えから意見を言っているのではないということです。

感情的というのか、好き・嫌いで判断をしているんですよね、たぶん。

叩かれている方は、「儲けている側」ということでしょうか。
「権力側」ということではないようです。

そうなると、「弱きを助け、強きをくじく」という発想ではなく、
単なる、「妬み」ということでしょうか。

格差社会がこのような感情を生み出しているのかもしれませんが、
だからと言って正当化されるものではないと思うのです。