資格を取ろう

いろいろ記事を書くのはいいのですが、
いつも思うのは、自分の言いたいことは伝わっているのだろうか、と。

いや、伝わっていないだろうな、って思うんですよ。

こういう誤解をするだそうな、こういう風に読めちゃうかな、
そんなことしか出てこなかったりします。

なので、その言い訳というか補足というか、
そういう記事をまた書きたくなってしまって、いつまでも終わりません。

前回の「法治国家とはそういうこと」では、
「資格」を持っていることについていろいろ書きましたが、
つまり、「資格」は取った方がいいよ、って思うんです。

資格だけ持っていて中身がないのは困るんですが、
でも、そういう人であっても、その資格は取ったんですよね。

その資格を取るというのはそう簡単なことではなくて、
そのために努力をしたから、だから資格が取れるんです。

多くの人は、資格を取った後にもその維持のための努力をしていて、
中には、取っただけで満足したり、それに甘える人もいます。

ただ、それまでの努力は否定しないでほしいのです。
医者とか弁護士とか、とても難しい試験を通っているんです。

教員は比較的簡単に取れる資格で、国家試験はありません。
ただ、大学で単位を取ればいいだけです。
(もちろん、その単位を取るための試験はあるわけですが)

でも、それだってそう簡単な話ではありません。

大学で取る教職の単位というのは、
大学を卒業するために必要な単位にはだいたいの場合数えられません。

ということは、大学を卒業するのに必要なものに加えて、
さらに授業を増やして単位を取らなければならないのです。

そうなると、普通の時間割ではそれが取れなかったりするので、
夜間部の時間の授業を取ったりするわけだし、
4年生になれば教育実習に行かなければなりません。

その間、普通の大学生は飲みに行ったり遊んだりできまし、
就職活動が終わって、あとはのんびしりしているだけかもしれません。

その間にもきちんと授業に出ているんです。
授業に出るのは当たり前ですが。あなたはちゃんと出てましたか?

他の授業とは違い、教職の授業は出席をとても重視します。
きちんと授業に出れるまじめな人が教員免許を取るのです。
(だから、学校の先生と生徒との間に意識の差が出るのですが…)

そういった努力を無視してはいけません。
資格を持っているということは、それなりに努力した証です。

だからといって、偉ぶっていいわけではありません。
でも、「医者だからって偉そうにしやがって」みたいな言葉はどうなのか。
「いるだけでお金がもらえるなんていいですね」と言うのはどうなのか。

努力してきたからこそ、今があるんじゃないですか。
そんなことを言うのは、単なるやっかみとしか思えません。

だから、若い人に言いたいのは、「資格」は取った方がいいよって。
そのための努力は惜しんじゃいけないよって。

そういうことなんです。