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詩 A Shadow Of The Reverie(2002年)

それは僕に憑り付いていた
不可解な夢を見せながら
すべてが奇妙だ
それが僕の中にあるときはいつも
僕はひどく乱されていた
冷たさを保とうとしながら
僕はそれに言った
それのために歌った
これは僕の期待していたことなのか
こうなる事が決まっていたのか
 
忘れられた記憶を忘れるために
認識作業を組み換えている
ある日僕はそれと出会った
僕は動機付けされた機械に過ぎなかった
不都合な体験を隔離するために

僕は自分の欲望を愛していた
戸惑うことを知りながら
僕はそれに言った
いるべきところに戻らなければいけないといった
僕は白昼夢の中で組み立てられる
数え切れないほどの影でできた人形だったからだ

すべてを植え付けられているようだった
すべての感情を すべての体験を すべての言葉を
吐き気を覚える
君は一人で いくらでも分裂した
僕はその一つ一つに印を刻んでいる
音のない海岸で拾った石で
すべての色に囲まれて 僕は一枚の絵を描いている
自分の指からいくつもの色の血が流れている
僕を悦ばせるためのものだ

だけれど僕は言った
僕はつぶやく

そうだ 色がない 使える色がもうどこにもない

(2002年)


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