kezama

建築設計系サラリーマン。現在アメリカ在住。 見学した建築の感想を、備忘録的に書いてます。
固定されたノート

建築目線からシカゴのApple Storeを見に行く

これが正しいことなのか、いささか自信がないのだけれど、設計者の端くれとして建築を見に行くとき、どうしても建物によって2通りの見方を使い分けてしまう。

ひとつは分かりやすくて、歴史的評価の定まった「名作」を見に行くとき。この時は、我ながらそれなりに純粋で謙虚な気持ちで見学していると思う。時代の到達点に感心し、卓越した空間や造形に息を飲む。本当に凄い建物のときは、気が済むまで佇んだりする。

もうひ

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LAの【無料】美術館巡り(その①:ゲッティー・センター)

気づけばアメリカに来てから1年が経ってしまった。なんてこった!思い描いていた「滞米二年目のボク」に全然なれていない。英語ペラペラになる気配は未だ皆無だし、仕事場でもしょっちゅうオドオドしている。いっぽう、そんな体たらくなのに、日本人ゼロの職場で心身ともにピンピンしているあたり、自分もなかなかタフなもんだなぁ、と無意味に関心したりもする。

さて、そんな節目の季節に、ようやく念願の西海岸・LAを訪ね

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「デコン」時代の残り香をたずねる(その③:オハイオ州立大学建築学科+α)

「デコン(脱構築)」建築がなぜか数多くひしめく、オハイオ州の2都市(シンシナティ、コロンバス)の見学記。ここまでは、ムーブメントの牽引者であったザハ・ハディドとピーター・アイゼンマンの実現作について書いてきた。

「デコン建築巡り」という趣旨からは脱線してしまうのだけど、本記事では、通りがかりに訪れ、軽くショックを受けてしまった建物を紹介したい。何かというと、オハイオ州立大学の建築学科である。

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「デコン」時代の残り香をたずねる(その②:ピーター・アイゼンマンの建物)

前回の記事では、「建築トランプ」なんていうプロダクトを紹介しながら、そこでデコン建築の「Q:クイーン」として登場したザハ・ハディドの初期実現作をシンシナティに訪れた。続いて今回見に行くのは、「K:キング」に君臨する建築家、ピーター・アイゼンマンの作品である。

ジョン・ヘイダックについてのエッセイで紹介したこともあるが、ピーター・アイゼンマンは1960年代に「ニューヨーク・ファイブ」として頭角を現

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「デコン」時代の残り香をたずねる(その①:ザハ・ハディドの初期作品)

えらく唐突なのだけれど、今日は僕のちょっとした宝物を紹介したい。それは「建築トランプ」(商品名:PLAY ARCHITECTURE)。名前のまんまであるが、一枚一枚に建築が描かれたトランプだ。10年前くらいに買ってから大事にしている。渡米時の数少ない携行品に加えたくらいで、我ながら相当気に入っている。宝物とは言ってみたものの、今でも普通にamazonとかで買える模様。

このトランプで僕が好きなと

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