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King Gnu THE GREATEST UNKNOWN ドームツアーレポ



THE GREATEST UNKNOWN DOME TOURが終わりましたね。初の5大ドームツアーの完走を見届けられて、ただただ感無量です。
 
私は今回、東京と札幌Finalに参戦しましたが、東京直後に書いたレポを残しておこうと思います。誰かの記憶と混ざる前にと、公演の翌日に急いで書き上げた自分用のレポですが、東京公演の様子を知りたい方がいたら暇つぶしにどうぞ。興奮の極みだったため、不確かな上にアホみたいに長いですが…

2024.1.28 TOKYO-Day2

チケットを入手してからの数か月、首を長―くして待ったその日がついにやって来ました。

当日を無事に迎えるまではヒヤヒヤで、生ものNG、お酒控えめ、手洗い強化の末にようやくその朝を迎えた瞬間、私のスイッチがバチっと入りました。
行くぜ東京ドーム、待ってろKing Gnu!
 
ドームに入場すると、ステージセットがまず目に飛び込んできました。
前回は巨大な廃墟が広がっていたステージに、今度は巨大な山が出現。険しく切り立つような銀色の山々、その上には大きな星が5つ。無彩色の世界が広がっていました。
 
開演時刻まで数分と迫った頃、突如響いた大音声にびっくりして顔を上げると、声の主はカオティックマン。
ステージ左右の巨大スクリーンの中から、カオティックマンが「とっても大事なお願いがあるんだ」と喋っていたのでした。
「私はキミの本気が見たいんだ。共に伝説を作ろうじゃないか」の言葉に湧く客席。私もやる気スイッチをさらに強く押し込みました。
 
さて、時刻は開演予定の17時。
うっすらと会場に流れているBGMが小さくなると「来るか?」と息を呑むのだけど、なかなか始まりません。それを繰り返して予定を10分ほど過ぎた頃、待ちきれない私たち(いつメンと4人で参戦中)は早々に立ち上がってしまいました。周囲や前方の人たちも所々で立ち上がりステージに歓声を送っていましたが、気が付くと拍手が客席中に広がり、主役の登場を皆が前のめりに待っていました。いいじゃんいいじゃん!

いつか常田さんが、映像化するなら客席のボルテージがもう一段上がってからと言っていたこと、今日の公演に収録が入ることを知っている観客が、いつも以上にギアを上げて臨んでいたようです。
 
数分後、照明が暗転した瞬間にドームは総立ち!
沸き立つ大歓声に、現実が一瞬で消え去りました。いよいよ始まる!と高まる興奮を焦らすように、まずはスクリーンに映像が映し出されます。
 
オーロラみたいな光がスクリーン一面に揺らめき、切り立った山肌を小さな星たちが飛翔し、一羽の白い鳥が羽ばたく…めくるめくオープニングムービー。スタンバイする4人の姿も映し出され、壮大な物語の始まりを予感させるボルテージの高め方が、秀逸すぎてゾクゾクします。
(このムービーもカオティックマンのお言葉も、札幌ファイナルでは違うものになっているというストイックさよ)
 
そうしてついに始まった1曲目は「SPECIALZ」!!!!
不穏で禍々しいSPECIALZのビートに歓喜する5万人の歓声は、もはや絶叫の集合体でした。一瞬で全員が熱狂してしまう、King Gnuのライブはいつもこう。のっけからトップスピード、凄まじい爆発力。

“無茶苦茶にしてくれないか”の歌詞そのままに、5万人を狂乱させまくる2時間の幕がついに開きました!
 


怒涛、歓喜、絶叫 そして号泣

SPECIALZで歌い踊り狂ったら2曲目は「一途」。呪術メドレー、キターー!
恒例のバチバチレーザービームが駆け巡り、常田さんのギターに悲鳴が飛び交います。遊くんのドラムはキマってるし、この疾走感がたまらない。アルバムverのアウトロ、「全部全部―!」も一緒に歌えて大感激でした。
 
既存曲をここまで引き上げてくるKing Gnu最高、このアレンジ最強!と大興奮しているとお次は「千両役者」。さらに4曲目「STARDOM」はオーオオオーの合唱からスタート。
どんなシャイな人だって歌わずにはいられない、聞く人を猛烈に鼓舞するアンセム。大声で歌えばなおさらです。客席の歌声は、昨年のスタジアムより格段に大きかった気がする。
 
それにしてもオープニングから一気に畳みかけてくるこの展開、大好きだ!
 
4曲連続で歌って踊ったらもう暑くて、開演前に半袖になっていて正解でした。まぁ暑いのは、炎の演出のせいでもあるのだけど、ド派手な特効演出も想定内。まさかドームでも天井近くで火を噴くとは思わなかったよ。
 
一気に駆け抜けた5曲目で雰囲気が変わりました。「MIRROR」です。
熱狂していた会場が静かになり、バラードゾーンに突入。アルバム同様、「MIRROR」の次は当然「CHAMELEON」。
常田さんがピアノを弾き、先生はエレベとシンベを使い分け、井口さんの歌声が響き渡る。“隣に僕がいなくても”からの転調ラスサビのなんという伸びやかさとせつなさ。泣くって・・・。
 
ちなみにMIRROR~CHAMELEONの流れがとても自然な繋ぎであることを、ライブで聞いて改めて再認識できた気がしました。やっぱり常田さんは天才だ。
なんて思いながら「~誰?」とシームレスに繋がる「DARE??」を聴いていると、ん?え?えええ?なにこのラップパート!
常田さんがハンドマイクを手に立ち上がって、聞いたことのないラップを歌っているではないですか!
 
か、かっこいい…

ライブだからアレンジ変えてみました、なんてレベルじゃない、完全に新しい曲!なになになに、なにこれー?と興奮していたら、聞き覚えのあるメロディを井口さんが一緒に歌いだし

……Vivid Redだ!!!!!!
 
その瞬間、友達と抱き合って叫びました、震えました、泣きました。

2020年のライブ以降やってこなかった幻の名曲をこんな形で、新しいアレンジで聴けるなんて。雑誌MUSICAの中で触れていた件とはいえ、想像以上のかっこよさに腰が抜けるほどの衝撃を喰らってしまった。
常田さんと井口さんが向かい合って歌っている…これ、映像化されたらBlu-rayでもう一度聞けるよね??
 
全私が泣いた衝撃作に呆然としているところへ、続いたのは「白日」です。
飽きるほど(飽きないけど)聞いてきたはずなのに、いい曲だなぁと聞くたびにしみじみ思う。最高難易度の曲を今回も歌ってくれてありがとう。

そして、白日が終わったところで本日最初のMCへ。

100年後の伝説になるために

怒涛の8曲を披露したところで、本日最初のMCです。

「さとるー!」「常田さーん」と歓声が飛び交う客席をニコニコ見渡しながら、「声聞かせてよ!」と言った井口さん。
うぉぉぉぉぉーーーー!きゃぁぁーー!と大歓声が返されました。
 
「東京いいじゃん!あったまってんね!」
 
嬉しそうな井口さんの笑顔に客席がさらに沸きます。
 
井「今日は収録が入ってるということで。お化粧してきた?髭剃ってきた?」
勢「歯磨いてきた?」
井「あはは、歯磨きは大事。人に迷惑かけるからね」
井「本当は、収録って言うか迷ったんですよ。みんな緊張して縮こまっちゃうでしょ? でも、俺らにとっても初のドームツアーで。みんなの大きな声が、歌う顔が、揺れる体が、映像に収まると思ったらね。
だけど今日が良くなかったら映像にはならないので、俺らとみんなの頑張り次第。
 
でもさ、100年後、俺らはもう生きてないけど、誰かがこれを見て、あぁこんな最高な日があったんだって思ってくれるかもしれない。だからみんなの力を貸して。ここにいる全員が映像の中で生きてくって夢があるよね?一緒に伝説作ろう!」
 
そんなこと言われたらぁぁぁ(泣)
力貸す!過去も未来も心も体も全部全部あげる!
なんですかあなたは、乙骨憂太ですか?私は特級過呪怨霊ですか?
あれ、逆??

井口さんはいつも、ふざけているようで素敵なことを言うんですよまったくもう!
 
鎮まらない大歓声の中、始まった次の曲は「硝子窓」。
不安を掻き立てるようなイントロ、切なさ満載の美しいバラードです。井口さんの生歌にせつなさも倍増。出だしの「ねぇ」だけで観客全員が心掴まれてしまう。
一気にドラマチックになるCメロ「誰かが決めた宿命や・・・」の歌唱には心が波立って仕方なかった。
 
続いて聞こえてきたのは心音、ということは「泡」です。
この曲の浮遊感とエフェクトとテンポが好きなので、泡はアコースティックよりバンド演奏のほうが個人的には好みです。今回も照明が美しくて、思わず天井を見上げてしまいました。
私が知る限り、照明の平山さんはメジャーデビュー前のシングル「Flash!!!」の頃にはすでにサポートしてくれていたので、それからずっと変わらず支えてくれているんですよね。共に歴史を築いてきたこのチームが本当に最強。
 
11曲目は「2MOЯΟ」
この日の常田さんは、下ろした前髪の隙間から子犬のような黒い瞳が覗いて、大人の色気とあどけなさが放出されっぱなし。それで「君の枕に飛び込んで」だなんてあざとい、あざとすぎる。
 
続いての曲は「vinyl」! 
大盛り上がりの歓声に常田さんの演奏もギュインギュイン。ギターソロ後の拍手不要論などなんのその、自然と盛大な拍手が起きていました。そして井口さんの「あーーーばれ回れよ!」を一緒に熱唱できる幸せ。やっぱりvinylの人気は不動でした。
 
鳴り響くアラームから始まったのは「W●RKAHOLIC」
暗いステージに火柱が威勢よく噴き上がり、火花までスパークするド派手演出です。Gnuでは多分初めての火花スパークに興奮していると、数秒の静寂を経て聞こえてきたベースの重低音と女性の歌声…
… パッと照明が照らしたステージの中央に立っていたのは、なんと椎名林檎さん!「W●RK」だー!
その瞬間の歓声はもはや怒号で悲鳴。林檎さんの歌声がまるで聞こえないほどでした。
 
ステージのど真ん中、スタンドマイクに片腕をもたれかけ、ハスに構えてスっと立つ林檎さん。止まない歓声にたじろぎもせず、最強バンドをバックに従えて歌う姿が倒れるほどクールでした。
あ、もちろん鬼才は後ろになんか立っていません。トラメガで歌いながらステップを踏み、ギターをギャンギャンに弾き倒していました。ずっとピアノの上に横たわっていたトラメガの最初の出番がW●RKだったとは!
 
曲の途中、ほんの数秒ジャケットをはだけて肩を露わにした林檎さんに客席はさらに沸き、そして歌い終わると一言も発しないまま去っていきました。カッコいいにも程がある。
と思ったら去り際、ちらっとサングラスを下げ、両手で投げキッス。なんてチャーミング!なんて破壊力!惚れてまうやろー!

遊くんのドラム、先生のベースがブリブリ響いて痺れたのはもちろんのこと、原曲にはない井口さんのコーラスが加わったW●RK、貴重すぎて放心状態でした。
 
ゲリラ椎名林檎の威力にすっかり持っていかれた観客の余韻を振り切って、次のパーティに連れて行ってくれたのは、みんな大好き ):阿修羅:( 
 
しゅらしゅら言いたかっただけ、と常田さんが言うんだから私たちだって言いたいよね。この曲は、作り込まれているのに緩い感じがすごくいい。演奏する4人も楽しそうだったなぁ。ちなみに、この日も随所で遊くんのカメラパフォーマンスが可愛かったことを付け加えておこう。
 

ボルテージはずっと最高潮

しゅらしゅら歌ったあとは、ストリングスとピアノが美しく交差する「δ」。会場の雰囲気が一変し、そのまま「逆夢」へ繋がっていきます。

油断すると泣いてしまうこの曲は、ライブだとさらに胸に迫ってきます。常田さんのギターソロが、井口さんの表現力が、5万人の胸を打つ。
 
次の「IKAROS」もライブで聴きたかった曲。井口さんの歌声に揺蕩いながら、夢見心地で聴いていました。常田さんの井口愛が詰まっていてほっこりするなぁ。ねぇサントリーさん、聞いてます?次のCMソングにいかがでしょうか。
 
…なんて心地よくなっていると、その隙をついてくるのがKing Gnu。
打って変わって「Slumber land」で攻めてきました。遊くんのドラムが超絶クール!
ステージを踊るように動き回りながら歌う常田さんの手にはもちろん、芸術的に汚されたいつものトラメガ。常田さんが叫ぶほど会場もヒートアップしていき、曲はそのまま「Sorrows」へ。
 
イントロが聞こえた瞬間、客席からは歓声が轟きました。
常田さんの「Sorrow――s!!!」は大シャウトだし、「トーキョーー!」の雄叫びもあり、会場のボルテージは最高潮。
そして、さらに会場が揺れる「Flash!!!」へ。

「跳べーーー!」と言ったのが井口さんか常田さんか、もうわからないくらいの歓声と熱狂でした。
 
ギターソロでは無数のスポットライトが常田さんを四方八方から打ち抜くように瞬いて、常田大希ハチの巣状態。MVとよく似た照明で痺れるカッコよさです。さすが平山さん、さすがosrinさんよ。
 
ただFlash!!!は、そろそろ終わりが近いことを感じてしまう曲でもあるんですよ。そんな気持ちを知ってか知らずか、二回目のMCが始まりました。
 
井「いやぁ、林檎ちゃん可愛かったね。昨日は緊張して直視できなかったんだけど、今日見たらすごい可愛かった。ムンムンだったね♡」
 
会場からは笑いが起き、「井口さーん」「可愛い!」の掛け声が飛び交います。前列付近のファンがスカスカの声で叫んだ言葉を拾った井口さんは「ありがとね、声枯らすまで歌ってくれて。気持ちは伝わったよ」と笑っていました。
そして盛り上がる会場を見渡しながら「あんなところにも席が」と1塁側注釈席の辺りを見た井口さん。
 
井「大丈夫?そこだと俺ら線みたいに見えてるんじゃない?ありがとね」
と手を振っていました。優しい。
しかし、続いた言葉に会場からは落胆の悲鳴が起きました。
 
井「もう後半なんですよ、実は。あとちょっとで終わります。次が最後の曲です。」
 
えぇぇぇぇーーーーーーーーー!?
 
井「次が最後の曲だってくらいの気持ちで、出し切ってほしいんだよ」

と付け足したものの、いやーー、終らないでー!と、どよめきが収まりません。その中で言葉をつないだ井口さん。

「楽し…んだ‥もん勝ちだから!」
 
……
 
井「なんか、あんまり響かなかったみたい」
常「噛んだ?」
井「噛んじゃった」
常「やり直す?」
井「やり直そうか。‥‥‥‥‥‥‥‥殺す気で来い!!」
客「ワァーーーーーーーーー!」
井「違う違う、次の曲そういうのじゃなかったww」
井「……楽しんだもん勝ちだー!」
 
しばらく考えた後、同じセリフを二度言いました(笑) 観客は大ウケ。
そしてエンディングに向かう曲たちが始まります。
 
MC明けの1曲目「BOY」は、チビGnuの映像を織り交ぜながらの可愛い演出。お次は「SUNNY SIDE UP」からの「雨燦々」。そう、大合唱です。
常田さんが、ライブで好きになったと言っていたように、私も同じ気持ち。あのパートをシンガロングすると、甘酸っぱい気持ちになるんですよね。アオハルだなぁ。
 

ラストはアルバム同様「仝」~「三文小説」
髪振り乱してピアノを弾く常田さんと、井口さんの歌声が印象的でした。
この曲を初めて聞いたのはタイアップしていたドラマ1話目のエンディングでしたが、その時「女性の声かと思った」と皆が驚いた高音を、最後の曲にして豊かに響かせられるなんて、感動しかありません。
 
そして「ЯOЯЯIM」がかかる中、スクリーンにはエンドロールが。
OSRINから始まり、最後に4人の名前が映し出される。曲が終わるとTHE GREATEST UNKNOWNのロゴが出て、本編が終了しました。あっという間だった…

GNUの群れの端っこで

4人がステージを下りると、すぐさまアンコールの拍手が始まりました。歌いまくってすでに喉はカラッカラですが、自分まだ歌えます!歌わせてください!
 
拍手に応えて出てきた4人が定位置に着くと、井口さんが
「ありがとう!いいバンドだね」
と充足感に満ちた顔で、太田胃散のスローガンみたいなことを言ってほほえんでいました。
 
井「俺らもおじさんになってきて、ゲン担ぎが増えてきたんですよ。
 そんな話を大希としてて。例えば爪は3日前に切って慣らしておくとか」
井「10個くらいは出たよね」
常「けっこうあったね」(といいつつ何も思い出せない鬼才)
井「俺、もうニューバランスしか履けないもん」
常「昔はこだわる大人をダセぇって思ってた。加湿器は必ず置けとか。今、加湿器2台あるよねw」
井「和輝はルーティーンある?」
新「あるけど、ドームでするような話じゃ…」
井「なに?」
新「…うんちルーティーン」
 
出た、先生のうんちネタw
 
新「15分前までに出しておくと調子がいい」
井「今日も籠ってたね」
新「みんな歯磨きしに来てたでしょ?大希はすぐわかった。
ゆーあーまいすぺっしゃーって歌いながら入ってきたからw」
 
うんちルーティーンはともかく、トイレで歌う常田さんが可愛い。きっとこの鼻歌が、一時期ずっとピクミンだったんだろう。
 
新「ごめん、ドームでする話じゃなかった」
井「どうすんのこれ、これから美しくほとばしる曲を歌うのに」
新「ごめんごめんごめん」
井「茶色くなっちゃったね」
 
推しが尊い、という気持ちは偉大だ。
うんち話ですら可愛く思えるんだから。

とはいえこのままじゃ締まらないと思ったのか、ライブで喋らない男、常田さんが話し出しました。
 
「これからTeenager Foreverと飛行艇、2曲やります。
この曲はみんなで歌うことをイメージして作った曲。今日たくさん歌声をもらったけど、その10倍くらいの声で歌ってほしい。そしたらさとるも俺も、もっと大きな声出すから。全部出し切って、置いていってくれ。それで明日からまたお仕事頑張ってください」
 
これ、このセリフ。
二人ともずっと言い続けてきてくれましたよね。
不条理な日常にどんなストレスを抱えていようと、今日だけは自由に歌って踊って、嫌なこと「全部置いていけ」って。その優しさ、たまらないよ。
 
そうして始まった「Teenager Forever」
全員を笑顔にするがむしゃらな青春感とT-T-T-T-Teenager Foreverの大合唱。なんだよもう楽しいかよ!大好きな友達と一緒に踊れた喜びはずっと忘れない。・・と言いながら人間は忘れる生き物なのでいつか思い出せなくなる。その日の為に私は今、これを書いているのだけど。
 
そしてついにラストの曲「飛行艇」です。
ライブのオープニングを何度も飾ったこの曲を、まさかラストにもってくるとは驚きです。

でも『どんな夢を見に行こうか』の歌い出しを聞いた時、何かが腑に落ちた気がしました。歌詞にはない「一緒に」が聞こえた気がしたから。
 
Gnuの飛躍を喜びつつ、ドームツアーまで成し遂げたらその後は…と不安を抱くファンはきっと多いと思う。でも冒頭の言葉が、私の不安を払拭してくれた。
アルバム発売直前「5枚で解散は誤解だよ」と言ってくれた彼だもの。これからも続く物語を「一緒に見に行こう」今度はそう言ってくれた気がして、すごくすごく嬉しかったんだ。
 
そして中盤のリフレイン「大雨降らせ 大地震わせ…」の大合唱は凄まじかった。こちとら2時間ずっと歌っていたけれど、最後は喉がちぎれる勢いで歌いました。
 
・・・濃密で鮮烈で強烈な2時間半が、とうとう終わってしまった。

圧巻のステージをありがとう、夢のような時間でした。
デカい箱に豪華な演出もすごかったけれど、何よりも演奏の格が違う。それをまざまざと見せつけられたステージでした。
 
あとはもうライブの映像化を願うばかりですが、4人はこのツアーの中に、思い描いた景色を見られたんだろうか。
 
あれは確かsympaツアーのティザーで、常田さんは「ロックスターになりたいわけじゃない」と語っていたけれど、今やGnuは紛れもないロックスターです。だけど4人がこの5年間で一番欲していたのは、ただ圧倒的なものを作って、人々が熱狂する瞬間を一緒に体験すること。

そんな彼等だからここまで夢中になれたし、言葉にできない感動を山ほどもらった。大事な友達も出来たし、途方もない景色を沢山見せてもらった。何より、King Gnuの音楽にずっと支えられてきました。
だから、このツアーの中に彼らの夢見た景色があったのなら、そんなに嬉しいことはありません。
 
ドームツアーを終え、間もなくアジアツアーに向かう4人。そのあとしばらくライブはお預けなんだろうな…
でも時が来れば、我らがキャプテンの盛大な号令
「King Gnuはじめるぜぇぇ!」
が聞けると信じて、その日を待とうと思います。
どんどん大きくなる、Gnuの群れの端っこで。

セットリスト(Tokyo)

1.SPECIALZ
2.一途
3.千両役者
4.STARDOM
5.MIRROR
6.CHAMELEON
7.DARE??
8.白日
9.硝子窓
10.泡
11. 2MOЯΟ
12.vinyl
13.W●RKAHOLIC
14.W●RK
15. ):阿修羅:(
16.δ
17.逆夢
18.IKAROS
19.Slumber Land
20.Sorrows
21.Flash!!!
22.BOY
23.SUNNY SIDEUP
24.雨燦々
25.仝
26.三文小説
27. ЯOЯЯIM
~ENCORE~
1.Teenager Forever
2.飛行艇


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