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英語学習について考える Vol.7 ~ 文法を学んで”障害”を取り除け! ~

自分は中学生の頃から数学が得意だった。高校生のときには模擬試験でそこそこいい偏差値を取っていた。

基本的な公式を覚えて、それを展開していって証明問題を解いたりするのが、勉強ではあるけれど楽しかった。

当時は「論理的」なんて言葉さえ知らなかったと思うが、複雑な問題でも解答に至るまでの答えが論理的につながっていることを、高校生ながらに理解していた。

そんな高校生だったときの自分は、英語はとても苦手だった。そこには何の公式も論理性もなく、ただひたすら単語を暗記しているようなイメージがあった。

だから、英語の偏差値は常に低かった(最低記録としては高三になったばかりの春休みの模擬試験で偏差値38を記録したことがある)。当然それは受験にも影響した。

英語はその後、偏差値50を超えるぐらいにはなり、数学と理科がそこそこできたので大学は何とか現役で合格することができたが、大学受験が終わってからは当然、英語の勉強はしなかった。

でもそれから10年ぐらい経ったあとに仕事で英語が必要になり、重い腰を上げて英語の勉強を始めた。よくあるパターンだ。

そんな英語の勉強を始めた時の自分には、何の文法の知識もなかった。中学1年生が使うテキストから学び直した。

そのとき使ったのは「ゼロからスタート英文法」という教科書だ。

これはタイトルの文字通り“ゼロ”からのスタートで、最初の1ページ目はこんな内容だ。これは中学1年生が学ぶ内容だ。


この本を一通り学んで、中学生が学ぶ文法は理解した。仮定法のところは何度も読んだ。


最初のページはUNIT1、仮定法のページはUNIT40となっているが、こういう感じでUNIT52まで続く。
こんな感じだ。


一通り読んで必要な個所は何度も読み返して内容は理解したが、文法というものを習得するのはとても大変だと感じた。
(このテキスト自体は何も文法の知識が無かった自分にとって、教科書的な存在としてとても役には立った。)

たとえば、この本はUNIT52まであるが、自分は52個もの文法を覚えられない。英語で暗記は絶対に必要なのだけど、それでも自分は、数学のように基本的な公式を覚えてそれを展開していくように英語を理解したかった。


そして、その頃の自分は英語で短い文章は理解できても、長い英語の文章がどうしても読めなかった。迷ったら本屋に行くのがオレの流儀だ。そこには先人の知恵であふれている。

書店の英語学習コーナーに行くとたくさんの文法の本が並んでいる。どれも“教科書”としては役に立ちそうだが、自分は既に教科書は上記の一冊を持っていたのでそれ以上は買わなかった。

また、書店には『私は~~でTOEIC〇〇〇点を取った』みたいな本もたくさん並んでいる。そういう本の中には「文法にこだわるな」とか「パターンをいくつか覚えればOK」とか、どれもこれも、こと文法に関してはたいしたことを書いていない。

書店には文法の“各論”について書いた本はたくさんある。また、TOEIC900オーバーの人達は文法について、自分の心にストンと落ちるようなことを誰も教えてくれない。


文法と長い文章のリーディングでもやもやしていた自分は、いろいろ試行錯誤して悩んだ結果、1つの結論に落ち着いた。それは、

「“障害”を取り除いて英語の文法について原点に立ち返ると、5つの文型がある。」

という、ある意味では当然のことだ。

5つの文型とは、

第一文型:SV
第二文型:SVC
第三文型:SVO
第四文型:SVOO
第五文型:SVOC

というやつだ。


この原点とも言える結論に立ち返ってあらためて文法と長文のリーディングを理解しようとすると、全てが論理的につながる新たな世界が見えた。

自分が求めていたものが、そこにはあったのだ。そこからリーディング力は着実に上昇していった。


今回のエントリーはロジカルにリーディングをしていくにあたり、取り除くべき”障害”についてまとめている。ここから先は、本気で英語学習にコミットしている人達だけに読んでもらいたい。

文法の原点に立ち返ってロジカルに英文を読むと、さらに読む速度が速くなる。きっとリーディング戦闘力をあげることに役立つはずだ。

英語の長文を読むためには“障害”の存在を知っておくと、とても文章が読みやすくなるのだ。このことについてレポートをまとめた。

書くのにかなり時間がかかったため、11月末ギリギリになってしまった(自分の中では月に1度のリリースをコミットしているのだが)。

文法とリーディングへの熱い思いは、フォント12のワードで10ページになった。これが英語戦闘力向上のための修行を積んでいる同志のみんなの役に立てば、心から嬉しく思う。

自分も毎日、ナメック星で修行を積んでいる。最近は毎日の修行時間をさらに増やした。このままでは決して、スーパーナメック星人にはなれないと思ったからだ。

2017年のコミットメント ~ スーパーナメック星人に、オレはなるーー ~

修行を積んでいるのは決して君だけじゃない。共に修行を積もう。みんなで頑張って、英語戦闘力を上げていくんだーー



さて、今回は文法とリーディングのエントリーです。

文法に関してはTOEICによく出る仮定法とか、そういう“各論”を知識として知っておく必要はありますが、今回のエントリーで伝えたいことは各論ではありません。

私が感じていた、

~数学のように基本的な公式を覚えてそれを展開していくように英語を理解したかった。~

という気持ちに共感して頂けるのであれば、今回のnoteにより、基本的な公式を理解してそれを展開していくような形で、長い英文のリーディング力をさらに向上して頂きたいと思っています。

まず、リーディングにおける文法に関しては基本的に、英文は必ず以下の5つの文型で区分できるというルールを、本能レベルで脳みそに刻み込んでおくことがとても大切です。

第一文型:SV(主語・述語)
第二文型:SVC(主語・述語・補語)
第三文型:SVO(主語・述語・目的語)
第四文型:SVOO(主語・述語・目的語1・目的語2)
第五文型:SVOC(主語・述語・目的語・補語)

そして、Sは名詞、Vは動詞、Oは名詞、Cは名詞もしくは形容詞しか使えません。

この他に「There is ~」という構文がありますが、それを省けば英語はどんなに長い文章でもこの5つの文型に分けられます。

この原理原則を脳みそに刻み込んだうえでリーディング特有の訓練をします。

文法に根差したリーディング特有の訓練とは、「予測」をすることです。

次に何が来るのかまったく予測できない状態で読むのと、次に何が来るのかある程度予測ができている状態で読むのは、理解度に大きな違いが出ます。

全ての文章は上記の5文型になるので、英文は必ず、

1. Sを探す
2. Vを探す
3. Vで文型を推測する
4. その推測に基づいてそこで終わるか、OやCを探す

という形で読んでいきます。

ここでやっかいなのは、SやVなどを探す際に“障害”となるものがたくさんあるため、文章が長くなればなるほど分かりづらくなります。

今回のエントリーで伝えたいことは、

「“障害”を取り除いて文型を理解し、文章を読む」

ということです。

その“障害”は大きく3つあります。

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