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英語学習について考える Vol.10(最終回) ~ 一番大切なこととは ~

さて、約1年前から書き始めた「英語学習について考える」もいよいよ最終回だ。

「オレが君をヤムチャにさせてやるーー」とコミットしたエントリーを書いたときはナメック星到着後すぐに書き始めるつもりだったが、結局書き始めたのは1年近く経ってからだった。

ナメック星に到着した直後は、自分自身の英語戦闘力の向上に忙しかったためだ。

そして書き始めてから1年以上経っていよいよ、最終回を迎える。

さて、今回は最終回にふさわしく、英語学習に一番大切なことは何か考えてみたい。

結論を先に述べると、それは「学習を継続する」ことだ。これに尽きる。身もフタもない話だが、英語戦闘力の向上にマジックはない。

『ドラゴンボール』のように地道に毎日まいにち、修行を継続していくことに尽きる。

ただ、継続することが何よりも一番難しい。なかなかモチベーションが続かない。修行を続けるためには、記録を取りながら「習慣化」することだ。

(習慣化については以前、別のエントリーでまとめたのでリンクを添付する。)

習慣を変えて大きな何かを成し遂げよう ~ 習慣化するために必要なものとは? ~

この英語学習エントリーのシリーズはヤムチャ(TOEIC860点オーバー)を目指すものだが、学習を続けていればたとえいまTOEICのスコアが300点代でも400点代でも、1,500~2,000時間ぐらい勉強すればクリリン(TOEIC900点オーバー)になれる。

1,500時間は1日3時間なら1年半、1日1.5時間なら3年弱で到達する。2,000時間ならそれぞれ、2年弱と3年半で到達できる。

習慣化することについて具体的に記載すると、まずは1,000時間を目指してこんな風に毎日の勉強時間の記録をつける。1週間の勉強時間を記録したら、次は1ヶ月を目指す。

1ヶ月を超えて記録することができれば、そのまま続けられるはずだ。

そしてひたすら勉強を続けると、たとえ今はTOEIC450点でも、1,300時間の勉強時間で950点になるという調査がある(出典:レアジョブ English Lab)。

TOEICの勉強時間に関する他の資料によれば、いまTOEIC400点代でも、1,500時間の学習で900点代に到達するとされている。

「経験者は語る」的に言うとこれらは、それなりに優秀な人じゃないと難しい数字だ。特に900点後半のスコアを取るのはとても難しい(そもそもそこを目指す必要もないが)。

ただ、凡人は凡人として努力しながら学習を続けることはできる。そうすると、1,300時間も1,500時間も2,000〜3,000時間ぐらいまでは誤差の範囲だから、いずれ900点に到達する。要は勉強時間の記録をつけながら学習を続けることがとても大切だ。


記録がないと、いま自分がどこにいるのかが分からないから。

まず最初は1,000時間を目指して、勉強しない日も含めて自分に正直に記録をつけていこう。

毎日寝る前に30分単位でメモして、週末にExcelに転記する。そうすると、目標地点(時間)対していま自分がどこにいるか(何%やっているか)が分かる。

毎日一歩(1時間)でも進めば、必ず目標地点にたどり着けるから。半歩(30分)でもいずれは必ず、目標地点に辿り着ける。

英語を学習しているとどうしてもTOEICの呪縛から逃れられないのだが、TOEICはあくまでただの試験だ。

TOEICのスコアに固執しすぎると学習がリーディングとリスニングに傾斜しすぎてしまい、英語での会話ができなくなる。

ただ、TOEICの学習は基礎を固めるのにはとても適している。ある程度の基礎を固めたらピッチに飛び出て実践(英会話)を積むのがいい。

なお、帰国子女や留学経験でもない限り、TOEICが900点を超えたところで、フリーザやギニュー特選隊(ネイティブアメリカ人)達とはまったく戦えない。

だって、地球人(海外経験ゼロのドメ男・ドメ子さん)がフリーザと戦えるわけないでしょ。いや、マジで。

修行を積んでクリリンになった地球人はせいぜい、ノンネイティブとやり取りができるぐらいだ。

1つの目標としてTOEIC900点を目指すのはいいけれど、TOEICをマスターしたところでアメリカ人のようなネイティブスピーカーと会話ができるわけではないことは認識おこう。

というよりも、TOEICをマスターしただけではネイティブスピーカーとの会話はできないと思った方がいい。

そもそもTOEICはノンネイティブ向けの試験なので、当然といえば当然だ。実際のネイティブの英語はTOEICのリスニングみたいにゆっくりじゃないしキレイでもない。

だがそれでも、最初はTOEICのスコアを指標にしながら自分のモチベーションを管理して、適切な修行を積んでいけばいずれ、フリーザやギニュー特選隊たちとやりとりすることはできる。


さて、やみくもに英語学習を継続しても、少しずつ英語戦闘力は上がっていっているものの、それは効率的ではない。

効率的に英語を学ぶステップについて記載したいと思う。

ここから先は、本当に英語戦闘力を上げたいと思う人達だけに読んでもらいたい。

オレの熱い思いはフォント12のWordで8ページになった。

英語戦闘力を上げるための修行を積んでいるのは君だけじゃない。英語戦闘力を上げてビジネスで活躍し、そして、外国人女子とセックスしようじゃないかーー





英語を学習するには適切な順番がある。そのステップは以下の通りだ。

ステップ1:発音記号と共に語彙(単語・熟語)を増やしていく

ステップ2:英語を英語の順番のまま一方通行で読む。

ステップ3:英語を自分で話す。恥ずかしがらずにとにかく話す。

ステップ4:ステップ1~3を毎日繰り返し続ける。

これに尽きる。自分は今でもステップ5を毎日繰り返している。英語学習は終わりがない修行の継続だ。

そんな自分の今の英語戦闘力は完全にナメック星人になった。まだフリーザやギニュー特選隊のネイティブ達と互角までにはいかないから、スーパーナメック星人とは言えないが、少なくともフリーザとサシで戦うことはできる。

ナメック星に行けば英語で話す機会が増えるのは間違いないが、それでも、上記の1~4のステップは地球で積むことができる修行だ。

それぞれ、過去のnoteを参照しながら各ステップについて詳述する。

まず、英語学習の創刊号はいわば総集編だ。TOEICのスコア別の学習方法も記していて、かなりのボリュームになっている。

英語学習により今の状況を抜け出し、人生を変えたいと思っている人にはぜひ読んでもらいたい。

英語学習について考える  ~ ヤムチャを目指して人生を変えろ!~

自分は30歳ぐらいのとき、パワハラに残業続きのどうしようもない職場環境から抜け出したい、とにかく「自分を変えたい」と思い、そのために英語学習をすることを決意した。

次に、大前提として英語学習の“地図”を持たなければならない。

地図が無ければ、決して目的地にたどりつくことはできない。これは何度でも繰り返すが、とても重要なことだ。

英語学習について考える Vol.2  ~ 英語学習の”地図”を持てーー ~

さて、各ステップだ。


ステップ1:発音記号と共に語彙(単語・熟語)を増やしていく

言うまでもなく、語彙が無ければ英語を読むことも聞くこともできない。一言も単語を知らないヒンディー語を聞くだけでは決して理解できないように、まずは語彙を増やしていく必要がある。

そのときは必ず、発音記号と共に単語を覚えなければならない。そうしないとカタカナ英語になってしまい、あとでリスニングやスピーキングでとんでもない支障が生じてしまう。

英語学習について考える Vol.3 ~ スキマ時間で単語・熟語を覚える ~

英語学習について考える Vol.4 ~ 業者には石を投げて、発音記号を覚えようーー! ~

次はステップ2だ。


ステップ2:英語を英語の順番のまま一方通行で読む。

英語は英語のまま理解しなければならない。いちいち日本語に訳していたら英語を理解することはできないし、リスニングなど決してできない。

そのために必要なことはとにかく“一方通行”で英語を読み続けることだ。これがリーディングのみならずリスニングの能力も上げることができる。

発音記号をきちんと学び、”一方通行”で音読しまくることが、リスクニングの能力をあげる秘訣でもあるのだ。

英語学習について考える Vol.5 ~ 一方通行しまくってリーディング力を上げろーー ~

英語学習について考える Vol. 6 ~ 修行を積んで英語を英語のまま理解しろーー ~

英語学習について考える Vol.7 ~ 文法を学んで”障害”を取り除け! ~

さて、ステップ3だ。


ステップ3:英語を話す。恥ずかしがらずにとにかく話す。

ステップ1と2で修業を積み語彙が増えて英語が読めるようになった。この頃には当然にして、ある程度リスニングもできるようになっている。

発音記号を学び音読を続けていれば当然にして、リスクニングはできるようになる。そろそろ、TOEICのリスニングのスコアがかなり上がってくる頃だ(ちなみにTOEICは、リスニングの方が高いスコアが出る)。

ここまで来たら、とにかく外国人と話す。逆に言えばこれぐらいにまでなってから実戦(英会話)に出ても遅くはない。

基礎が無いまま英会話スクールに通っても、それはただ、「外人と話す」のに慣れるだけだ。そんなもの、金をかけずともいくらでもできる。

そして、アホみたいにベルリッツに30万円ぐらい払わずとも、無料で外国人と話す機会はそこらじゅうに転がっている。

ここまで来たら、とにかくピッチに出まくって外国人と話しまくろう。

英語学習について考える Vol.8 ~ スピーキングを学び国際Aマッチのゴールへーー ~

最後、ステップ4だ。


ステップ4:ステップ1~3を繰り返し続ける。

「ステップ4はただの繰り返しか!」という突っ込みが聞こえてきそうだが、自分は今なお、ネイルと融合したピッコロがスーパーナメック星人になったように、スーパーナメック星人になることを目指してこの3つのステップを繰り返している。

英語学習に関する文章をこうして書いているオレもいまなお、毎日知らない単語に遭遇する。その単語をスキマ時間に覚えようとするけれど、当然にして全てを覚えられるわけじゃない。

毎日音読をして、英語を英語のまま理解しようとしている。そして、その音読したテキストを実際の映像を見ながらネイティブイングリッシュを聞いている。

ネイティブイングリッシュを聞き取るための最も効果的な学習方法は音読だ。発音を意識しながら音読をして、その文章を実際に聞くのだ。この修行の継続によりリスクニング力も大幅に向上する。

英語学習について考える Vol.9 ~ 音読で地球のレベルを超えろーー ~

そして、サイヤ人(帰国子女や留学経験がある人たち)ではないゆえにどこまでいっても決して滑らかにはならない発音の英語で、恥ずかしがらずに話している。

相手が聞き取れなかったら、聞き取ってもらえるまで繰り返す。
ネイティブの英語が速すぎたら、聞き取れないからもう一度言ってほしいと堂々と言う。

これでフリーザやギニュー特選隊たちと戦える。たとえサイヤ人ではなく、地球人として生まれ育ったとしても。

このように英語学習を継続する。毎日毎日、修行を積んでいくのだ。

これまで『英語学習について考える』シリーズで1年間にわたり言ってきたことのすべてが、この10回目の最終回でつながった。

今この瞬間、1年間の9個のドット(点)が10個目のドットにより全てつながり、線になったのだ。


~ あとがき ~

個人的な話になるが、あとがきとしてここに記しておきたい。

最近いろいろ思うところがあり転職サイトに登録した。

さっそくいくつかの転職エージェントから連絡があり、ナメック星の夜と地球の朝をスカイプでつなぎ、インタビューを受けた。

30歳半ばでも地球に戻ったら地球時代より収入が上がるオファーもあり、自分自身の市場価値に安堵した(もちろん、実際に面接を受けてそれを通過できるかどうかは全く別問題だが)。

これはひとえに、英語ベースでのビジネス経験があることに尽きる。分かりやすいTOEICのスコアもあるし駐在員でもある。そうすると、ある程度の年齢になっても収入が同等以上で転職できる可能性がある機会にめぐまれる。


ここで、話を一気にサイドチェンジする。

君はある程度の経験を積んで仕事も脂がのって来た30代。いきなりパワハラ上司が現れたらどうするだろう?

君はいま30代前半。30代前半といえば結婚だ。君は結婚をしてマイホームも買った。そして子供もできた。30代なら当然だ。傍目から見ると、とても幸せそうな夫婦だ。

そんな君が突然、ど田舎に転勤を命じられたらどうするだろう?

はたまた、会社で望まない部署に異動をさせられた。または人として、決して許せないことがあった。

どれも会社で働いていると、とてもよくあることだ。

君はパワハラ上司におびえながら上司のケツを舐め続けるのか、マイホームを賃貸に出して転勤するのか、家族と離れてど田舎で単身赴任をするのか、またはひたすら我慢し続けるのか?

どれも選びたくない選択肢だ。これらはすべて、同等以上の収入で転職できないことに起因する。


英語がすべてじゃない。別に英語じゃなくても全く問題ない。ここで言いたいことは、何かしら専門的な能力や実績がないと同等以上の収入で転職することはできないということだ。

だから、会社員として生きていくのなら、前述したようなありがちなリスクに備えて、転職市場で評価される専門的な能力や実績が必要だ。

そして、(仕事がある程度できる前提で)英語戦闘力を上げることは、転職市場ではとても評価される。


なぜなら、ここまで読んでくれてとてもありがたいけれど、その人たちの中でも、本当に英語を勉強し人生を変えようとする人はとても少ないから。

だからこそ、本気で英語戦闘力の向上にコミットした人間は価値があるのだ。上記のような会社における理不尽な仕打ちに我慢する必要はない。


最後まで読んでくれた君がたとえ30歳を過ぎていても関係ない。今はまったく英語ができなくても、2年ぐらいフルコミットすれば、少なくともヤムチャにはなれる。

仕事に慣れてきた33歳。最近は「働き方改革」で残業もほとんどない。

余暇時間を何に使うべきだろう? 携帯ゲームをするか、ただダラダラするか、はたまた、35歳になった自分を想像しながら英語学習にコミットするか、それは君次第だ。

もし君が英語戦闘力を上げることにコミットしたら、君の人生を確実に変えるだろう。

ここまで読んでくれた君は、英語学習について強い関心があるはずだ。オレはそんな君の人生を、ぜひ変えてもらたいと思っている。

「1年後の成功を想像すると、日々の地味な作業に取り組むことができる。 僕はその味をしめてしまったんですよ。」

これは敬愛する本田圭佑の言葉であるが、オレも1年後の自分を想像しながら、1年後に自分がどれだけ成長することができるかを意識しながら、修行を積む日々を送っている。

そんな修行を積むのはオレだけじゃないし君だけでもない。たくさんの修行を積む同志達がいる。

そんな同志達と共に、みんなで英語戦闘力を上げる修業を積んで少しずつ人生を変えていこう。

この英語学習のnoteを読んで、本当に人生を変える人がいることを願って止まないーー


ケーゴ



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