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婚外恋愛をする男に必要な心の強さとは ~ 「子宮に隙間を感じた」妻とその夫 ~

ここ最近の『私の履歴書』で最も面白かった、湯川れい子氏の連載が終わった(写真は若かりし頃の湯川れい子氏)。


彼女のことは全く知らなかったし、そして、芸術系の人の『私の履歴書』は得てして全く面白くないのだが(自分は著名なビジネスマンが若かりし頃に苦労していた昔話の方が好きだ)、彼女の話はとても面白かった。

興味がある人は実際の彼女の連載を見てもらえればと思う。

作詞家としての“わたしの履歴書”はスルーさせてもらって、彼女の”恋愛の履歴書”だけを要約するとこういう感じだ。

・50年以上前の当時はお見合い結婚が当たり前で、湯川れい子氏は半ば強制的に婚約させられる。

・婚約者は仕事ができる非モテの銀行員(その名を進さんと言う)。彼はその後、ニューヨークに転勤する仕事はとてもできる男だ。

・でも、若かりし頃のれい子嬢は非モテの婚約者にまったく魅力を感じず、銀座の踊る方のクラブに繰り出してしまう。

・そこで、ナオヤ(浪人生)という、モテ具合が『ぼく愛』の永沢さんみたいなモテ男に出会い、婚約中にも拘わらず彼と恋に落ちる。

そして、2人はセックスする。


婚約していても結婚していても、人は魅力でしか縛れない。50年以上も前から、そうだったのだ。

婚外恋愛について思うこと  ~ 人は紙切れ1枚ではなく、魅力でしか縛れない ~

湯川れい子氏の物語を続けよう。


・彼女はナオヤと駆け落ちする。だが、イケメンだけど浪人生ゆえお金がないナオヤとの関西への逃避行はわずか3日で終わり、彼女は東京に戻り婚約者の進さんと共に暮らす。もちろん、寝室は別々でセックスはしていない。

・仕事ができる非モテの進さんはニューヨークへの栄転の機会を手に入れる。だが、海外転勤のためには妻帯者である必要があり、ここでようやく、湯川れい子氏と進さんは結婚する。もちろん、彼らの結婚は“紙の上”でだけだ。当然にして紙の上では結婚していても、ベッドの上ではセックスをしていない。

・進さんはめでたくNYに渡る。"紙の上"だけの夫婦だから彼は単身で渡米し、当然のように湯川れい子氏は日本に残った。

・その後しばらくして海外旅行が解禁されると(昔は単なる観光が目的では、海外に渡れなかった)、アメリカにずっと憧れていた湯川れい子氏は進さんを頼ってNYに旅行へ行く(彼女はこういう時にしか、進さんに連絡をしない)。

・そのとき進さんは、「ぼくのウチを使って。僕は友達の部屋で泊まるから」と言って、"紙の上"でだけ「妻」の湯川れい子を自宅に泊めて、自分自身は友人のウチに泊まる。



非モテもここまで来ると、日経を読みながら涙が出そうになった。

その非モテ男からスクイーズしている(搾り取っている)湯川れい子氏も、女が非モテから搾り取る「女の本能」を如実に(にょじつに)表わしていると思う。

ここで、元非モテ代表として、非モテの気持ちの分かるオレが進さんの代わりに叫ぼう。

「ニューヨークにまで来てオレのウチに泊まるなら、セックスさせてくれ!」

と。

だが、進さんの心の叫びが湯川れい子氏に届くわけもない。

結局、彼女は進さんの自宅を無料のホテル代わりにして、進さんにセックスを供給することもなく、アメリカ旅行を満喫して帰国する。

彼女の物語を再開しよう。


・その後しばらくして、彼女は進さんと離婚する。そしてさらに時間が経つと、「子宮に隙間を感じて」子供がほしくなり、タムラさんという男と再婚する。


「子宮に隙間を感じて」という文章を書ける彼女に、「音楽を愛して、音楽に愛されて」いた、作詞家としての彼女の才能を垣間見た。


湯川れい子氏とタムラさんの再婚の話をさらに進めたい。


・彼らはめでたく子供を授かり、湯川れい子氏は息子をおんぶしながら仕事を再開する。

・そして、幸せだった彼女とタムラさんの結婚生活に、突如、暗転のときが訪れる。

・それはタムラさんが残していった、A4で10枚の手紙だった。その手紙には、こう書いてあった。

・「信じられないことを今日は語る。君との人生で初めて、オレはただ頭を下げて、この先のことのすべてを君の理解と判断と助けと、さらに協力に委ねる。長いあいだイニシアチブを取っていたオレはもうこの家にはいない」

・「色々な非常事態が起こっている最中、よりによってこういうタイミングで全てが同時に起こった」

・「人生で最大のお詫びであり、心のからのお願いであり、助けと協力を求めた内容でもある」

・「子供をつくってしまったーーー」


湯川れい子氏がとても幸せな結婚生活を送っていると思っていたあいだ、タムラさんは何と婚外恋愛をしていたのだ!

そして、子供まで作っていた!!

さらにそれを、妻に一気にブチまけている。

ありえない。ありえなさすぎる。

このときのタムラさんは自宅を抵当にかけて資金調達していた株の投資に失敗して、自宅を売らなければならない局面に陥っている(婚外恋愛のセックスについても株の投資についても、リスクを取りすぎだ!)。

ただ、そんな厳しい状況でもし自分が彼の立場なら、一緒に生活している以上、自宅のことは伝えなければならないだろうが、子供を産んでくれた女性に婚外恋愛の話は絶対にしないだろう。

それが、自分の子供を産んでくれた女性へのリスペクトなのではないかと思う。

彼はこの点に関して、「心の強さ」が足りなかったのではないだろうか?

全てを打ち明けることが相手の女性を幸せにするとは、決して思わない。

婚外恋愛をする男は妻に秘密を守りながら、”既婚開示問題”をどうするか考えながら、他の女性達も笑顔にしなくてはならない。それには、「心の強さ」が必要だ。


前置きが長くなったが、ここから先は婚外恋愛をしている(または結婚した後に婚外恋愛をしたいと思う)男たちにだけ読んでもらいたいと思う。

自分の婚外恋愛への熱い思いはフォント12のWordで6枚になった。
(※シークレットラウンンジには全文を掲載するので、ラウンジ参加者の皆さんは購入なさらないで下さい。)


婚外恋愛をする男に必要な「心の強さ」とはなんだろうか。

本文では具体的に、これらことについて論じている。

・定期的に会う女子への既婚開示をどうするのか

・誰にも言えない秘密を抱えるメンタルをどのように管理するのか

・どのように妻から秘密を守ればいいのか

もしタイムマシーンがあれば、タムラさんに伝えてあげたいと思う。


ケーゴ

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