ボヘミアン_01

ボヘミアン・ラプソディは観てよかったと思える映画でした。


「ボヘミアン・ラプソディ」を観ました。

妻が、勤務先の人生のパイセン(会社の同僚)に「ボヘミアン・ラプソディって知ってる?ほんとに熱くなって感動できる映画なの!私は感動して二回も観に行ったの!すごいおすすめ!観たらどこで泣いたか教えてね!私の泣きポイントは三ヶ所あってね・・・(聞いてない、誰もそこまで聞いてない状態)」と強烈に勧められて、妻が友人と映画館に観に行ったそうな。

そして帰ってくるなり妻は「めちゃくちゃよかったよ!観に行きな!一緒に行った子なんか最後の30分泣きっぱなしで。勧めてくれた会社の人にありがとー!って伝えて!って言うくらい感動してたわ!」とまるでミイラ取りがミイラになったように鼻息荒く勧められました。

そこで先日、ブルーレイが発売になったので購入。昨日、仕事も休みだったのでさくっと観た次第でございます。実は強烈に勧められる映画は苦手。


星をつけるなら4.5!


【注:ネタバレあり】


簡単なあらすじ

「移民」「出っ歯」というコンプレックスを抱え、いつかはロックスターを目指していた青年がクイーンというバンドを組み、さらに自身は「バイセクシャル」だということに気づき、エイズ宣告を受けた後にすべてを受け入れてチャリティーライブ「ライブエイド」に出演するという映画です。

そのあらすじに「父親との確執と和解」「メンバーとの確執と和解」「仲間の裏切り」この辺りが物語にスパイスとなって効いています。


ムムムっ!これはすごい!と感動したシーン

主人公のフレディはメアリーという女性と出会い恋に落ちます。指輪をプレゼントし婚約までします。その後、フレディがバイセクシャルと告白するシーンがあります。ここが僕のムムムっ!シーンでした。


『私はつらいの、あなたが何も悪いことをしていないから。』

こちらは、フレディが「僕はバイセクシャルだ。」と告白されたメアリーのセリフです。

婚約者にバイセクシャルと告白されてこんなセリフがすぐにでるなんてぇぇぇ。このセリフはフレディの告白を尊重していないと出てこないですよね。こんなときに尊重できますか?

僕だったら「あんなに愛していたのに振られた!」と「傷つけられた=悪いことされた!」って受け止めると思う。「ひどいわ!」って。

でもメアリーは「つらい」と言っています。何がつらいのかというと「フレディが何も悪いことをしていないから」と言っています。

おそらく1970年代は、今ほどセクシャルマイノリティの人って受け入れられていなかったと思います、多分ね、まあ僕生まれていないから知らないけれど。そんな社会なのにも関わらず、婚約者に「僕はバイセクシャルだ。」という告白をした、メアリーはそれをフレディの覚悟だと受け止めた。だからフレディは悪くない。そこがつらいのだと。

ショック状態にも関わらず、こんな風に受け止めることができるメアリーのすごさに、真のやさしさを感じました。僕にはできない。まあ映画だからセリフ回しなんて、なんとでもできる話なんだけれども。そうとはいえ、ムムムっ!って感動しました。

その後、メアリーは一生涯の親友として、フレディが死ぬまで過ごしたそうです。これは映画とはあまり関係ないな。


その他

ギターのブライアンがとてもいい味出していました、ウィットに富んだキャラで。いつも俯瞰なんだけれども、きちっと心を通わせてくれる。ああいう人にとても憧れますね。なりたいけどなれないな。


感想まとめ

結果的に観てよかった!感動もした!うるっとくるシーンもあったし。しかし僕はロマンチストなフレディのどこに共感したんでしょうか。それはよくわからないな。

フレディはいつもアイデンティティーを模索するわりには、本来の自分を見失うような人間でした。だからこそ、クイーンというバンドのメンバーや、メアリーといったフレディのことを知っている家族のように信頼できる存在が必要だったんでしょうね。

というわけで、忘れないうちに適当に書きました。お疲れ様でした。




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