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セルフインタビュー形式で、クソみたいな2023年を振り返る

ーーさて、2023年も大晦日。今年はあなたにとってどんな年だったでしょうか?

ヒガシ:そうですね、一言で表すならばクソみたいな年でしたね。

ーークソみたいな、年。

ヒガシ:ええ。とにかく体調が悪い一年でした。飲みに行けば風邪を引き、何か少しでも心労やストレスがかかればその後に必ず風邪を引き、ちょっとトレーニングの強度を上げたら風邪を引き、なんなら最後は飲みに行こうと思っただけで風邪を引き。コロナにもインフルエンザにもかかり、最悪でした。

これらが全て自身の生活習慣のせいで引き起こされていたものだったらまだ受け入れられます。しかし何が腹立たしいって、今年の僕はかなり規則正しい生活をし、バランスの良い食事と、毎日の運動習慣を保っていた状態でこれです。これ以上何をどうしていいのかわからず、こうした場でクソみたいだったと溜飲を下げることでなんとか精神のバランスを保っているのが正直なところです。

また、実はプライベートでも特に年の後半ゴタゴタが続いていました。これもまたとんでもないストレスで、体調不良の遠因となっていたような気もします。僕も妻も娘も何も悪くないのに否応なく巻き込まれて、特にこの一ヶ月は常に怒りと共にありました。なんか最後洗濯機もぶっ壊れるし。

ーー確かにここには書けないようなこともたくさんありましたね。今年はとにかく体調が不調だったということですが、そこからの学びはありましたか?

ヒガシ:体調不良からの学び?凄いこと聞きますね(笑)そうですね…まず、体調不良になったらもうずっと横になりたくなるということでしょうか。僕はこの一年8割くらいの営業日を在宅勤務としていたのですが、特に年の前半は打ち合わせが終わるたびに10分くらいぶっ倒れないと次のタスクがこなせない状況に長いこと陥っていました。熱はない頭痛もない、でもMPを使い果たして力が入らないからいったんベッドにダイブしないといけない、みたいな。オフィスに出てくれているメンバーもいる中、自分は時折ぶっ倒れながらじゃないとまともに椅子にも座れない。正直その心理的な折り合いをつけるのも結構大変でしたね。ただこれについては後半になったらだいぶマシにはなりました。

ーー他に学びはありましたか?

ヒガシ:そうですね。とにかく自分自身にフォーカスせざるを得ない状況と言えるので、自分のことをよく観察したりよく考えていましたね。いろいろやろうともしてみましたが、結局何も形にはできなかったんですけど。うんでも、自分に向き合う時間が持てたのは良かったのかな。おかげで仕事に関するアウトプットはゼロだったんですが、正直それどころじゃなかったんで。

ーーなるほど、どうクソだったのかは理解できました。一方で、なにもいいことがなかったということはないと思うのですが、その点はいかがですか?

ヒガシ:娘が曲がりなりにも楽しそうに毎日を過ごしているのは良かったかなと思います。特に同級生に誰も知り合いがいない状態で入学した小学校で、仲のいい友達を何人も作って楽しそうに過ごしている様はほっとしますね。また、娘は今年習い事のダンスでテレビに出たり、キー局のイベントでタレントのバックダンサーとして何百人の前で踊ったりといったある意味のサクセスを果たしたんですが、何回もあった本番に向けて、一年を通じて仲間とボロボロになりながら信じられない強度と頻度で練習を重ねているのをみて、俺こいつ(娘)の10分の1も頑張ってないなと。何もかもうまくいかない自身を放り出さずにいれたのは、そんな娘の姿が励みになったところもあります。

まあとてもじゃないけど「うちの娘すごいでしょー!」と人様に自慢する気にはなれないんですが。それらは娘が誇るべき成果だし、僕はせいぜいレッスンの送り迎え、しかもたまにやってたくらいで、他にはほとんど何もしてないですからね。

ーーそろそろ質問の毛色を変えましょう。今年買って良かったものはなんでしょうか?

ヒガシ:これはもう圧倒的にクルマですね。ネットで探してわざわざ電車を乗り継いで立川まで出向いて買った中古車なんですけど、もう無い生活が考えられません。

僕は数年来EVトゥクトゥクを所有していたので、クルマ的なものにはずっと触れていたんですが、やっぱりクルマ的なものとクルマでは全然アビリティが違うことが理解できました。また、EV化EV化と言われてますが、2年間EVトゥクトゥクを運用した経験を踏まえても、しばらくはガソリン車(およびハイブリッド)は残るだろうなと思います。EVが運用できるほどインフラが成熟していないし、特に北国ではEVのデメリットがまだまだ大きいのではと感じます。

EVトゥクトゥクを手放した時のことはnoteにまとめています。今のクルマも好きですが、トゥクトゥク号のこともいまだに好きです。

ーー読んで良かった本はありますか?

ヒガシ:本は結構読んだんですよね。あ、でも小説は村上春樹の新作だけですね。あれはよかった。僕は村上春樹の中で「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」がいちばん好きなんですよ。この題名を「世界の終わり」とtypoしているのを見るとシニカルな笑いが込み上げるくらい好きですね。パンでも焼きながら待ち焦がれてろよって。チバも死んじゃいましたね。これについても書きたいことがあったのですが、書こうとした矢先にインフルエンザにかかってしまい情念とタイミングが消えました。

村上春樹以外に、今年読んでよかった本は2冊。一冊目はこちら。(アマゾンアフィリエイトのリンクです)

この本のおかげで運動習慣と学習習慣が完全に身につきました。クソみたいな年ではありましたが、これだけははっきり成果と言えますね。

「幸せ」ってなんじゃろね。という話を「可処分時間」の側面から科学的に分析していく試みなんですが、この本のメソッドにより、可視化と優先順位付けができました。誰にでも合う方法では無いと思いますが、悩んでる人は読む価値のある本だと思います。

2冊目(アマゾンアフィリエイトのリンクです)

イスラエル・パレスチナ問題については、イギリスが種撒いたんだからおまいらがなんとかしーやくらいの浅い理解しかなかったことを痛感しました。リベラルなユダヤ人の視点からまとめられた歴史と分析ではありますが、こりゃあ一朝一夕にはどうにもならんぞということがわかりました。

当事者の誰もがなんとかしたいと思いつつ、当事者ではない人達がいっちょ噛みして場を無駄にかき混ぜたり、双方の当事者の中でも国を跨いだ形でさまざまな主義主張がありしかもどっちも一枚岩では無い中、双方の原理主義的な人がミサイルをぶち込みあったりしていてカオスとしか言いようがない事態に陥っていることを学びました。

この本を読んだ矢先にハマスの例のテロがあり、それに報復するが如くイスラエルの侵攻があり…とカオスがさらに進行している感はありますが、土台となる知識があることで現状をある程度冷静にみれている自分がいることも発見しています。

もちろんユダヤ人の左派という党派性はこの本のそこかしこから滲んではいるものの、類書の中ではかなり読みやすい本だと思います。とっかかりを探している人にはお勧めします。

ーー最後に今年のnoteクリエイターとしての活動を総括しましょう。気に入っているnoteの記事を3つ挙げてください。

ヒガシ:じゃ、ベスト3で。3位はこちら。

これは来し方を丁寧に思い出しながら書いた文章で、とても楽しかったですね。痛い時代を思い出してあああとはなるんですが。プロのミュージシャンと思しき方がスキしてくれてもいたようで、やっぱりあの時代に生きていた人たちは同じような原体験をもっているんだなと。

2位はこちら。

これは毛色が違いすぎるので会社のアカウントに書きました。明らかにダメでしょ、こんな同僚めっちゃラブみたいな文章を個人アカウントに書いちゃ。

この文章は絶対に100スキを越えるようにと思って書きました。とにかくネタが良すぎる。みんなに愛されている同僚のいちばんかっこいいところをかっこよく見せるにはどうすればいいかと密かに半月くらい構想していました。バトンが回ってくることはわかっていたので、もうそれこそサイクリングとかしながら。

頑張った甲斐あってたくさんの方に読んでいただけたようです。ところで僕、お寿司が食べたいなぁ〜。

1位はこちら。

たまに自分で読んで元気づけられています。豊かな人生ってたぶんこういうことだと思います。

ーーでは、インタビューの締めとして来年の抱負を教えてください。

ヒガシ:身体がままならない中、抱負なんてあるわけがない。来年は特に目標も立てず、とにかく健康に、自分のことだけ考えて過ごしたいと思います。そのなかで、周りに何かをしてあげたいと思えたら、復活の兆しなんだと思います。

ーーありがとうございました。

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