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平井知事への期待

 東京都保健福祉局長は、新型コロナウイルス感染者の急増に対して「いたずらに不安をあおらないで」と明後日の方向の発言をしていました。それに対して、今朝の衆院内閣委では、政府分科会の尾身茂会長が「国民の70%がワクチン接種しても、残りの30%で防護されることにならない。デルタ株は30%の中で感染伝播が継続する。ワクチンは非常に有効だが免疫持続期間が数カ月後くらいに減少し、また感染することがある」と集団免疫ムリゲー説を話していました。政府や東京都は何らかの対策を打てるのでしょうか。
 
  そう考えていた時に、「東京都 新たに3865人の感染確認 3日連続で過去最多」という速報がありましたが、2日続けて「お答えする内容がない」(首相秘書官)、「現時点で答える内容がない」(官房長官)では政府のリスクコミュニケーションが破綻していることになるので、今日は首相の具体的な対策、想定される効果、目標がメッセージとして伝えられる必要があります。
 
 そこで、政府では、東京都と沖縄県に発出されている緊急事態宣言を延長することを検討していると伝えられました。現在の緊急事態宣言の期限は8月22日までですが、埼玉・千葉・神奈川3県への緊急事態宣言発出と合わせて、さらなる延長をするとしています。しかし、ヤフコメでは、意味がない、変わらない、という声が上がっています。

 ある現場の医師は、「第5波、10〜30代もざらに肺炎です。地図状に広範囲に広がっている方も。幸い65歳以上は今のところ当院では陽性者が出ていません。多少の肺炎では病床が足りず入院できなくなっています。急激に悪化することもあるので気が気でありません。今は自衛を!唾が飛ぶ距離では必ずマスクをして下さい」とtweetしていました。

 また、自治体現場では、「残業、接種で休日も時間外も関係なく働いているのに、今年度超勤手当1円ももらえていない。もう辞めたい」とか、「接種証明書の発行状況調査を毎月報告しろ?そんな、くだらない調査なんか依頼してくるな!忙しいんだよ、こっちは!」とか、「簡単に2回目の時間変更とか日付変更とかキャンセルとか言うな どんだけ調整に時間かけてると思ってんだ 文句あるなら自分でワクチン確保してDr.雇って接種してもらえや」とか、「ワクチンが落ち着いてきたと思ったら陽性者が増えてきてホームページの更新とか、関係各課に連絡して、他課からの照会回答の間違いで叱られて、午前中にキャンセル枠で打ったワクチンのせいで頭もボーってしてて、なんだか泣けてきた、弱っちい管理職です」とか、「政治家のパフォーマンスやマイノリティな要望に振り回されると、目的や目標がぼやけてしまう」とか、tweetからももう大変な様子が伝わってきます。
 
 そうしたなか、平井伸治鳥取県知事が全国知事会長に立候補したそうで、少しばかりコロナ禍解消への光明が見えてきました。政府と全国の知事たちによるとうてい適切とはいえない政治的自己弁護的対応がこれまでのコロナ対策を歪めてきただけに、知事会長が合理的科学的な対策を提言していけば、今の危機的な状況についてもある程度コントロールが効いてくるのではないかと期待します。ただし、全国知事会長といえども他の知事に強制することはできないし、国や全国市長会、全国町村会との関係も調整しなければならないことから、期待できる効果はある程度に限られはしますがね。
 
 そうこうしているうちに、全国の新規感染者が1万人を超えてしまいました。

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