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【湖南市選挙解説④】びっくり仰天!

ある人から電話がかかってきたので何事やしらんと慌てて出てみると「今、演説してるで!」とスピーカーからも慌てた報告が届きました。

「いや、どこで誰が何の演説をしてるんです?」と聞き返すと「維新がイオンの角でやってる」ということ。

いよいよ、維新による湖南市侵攻が始まったのか。

昔は宇野宗佑派と山下元利派に分かれて血で血を洗う自民党内抗争を続けてきた保守王国だった湖南市。

それが、自民党支持者の多くを無理やり引き剥がしてさきがけ経由民主党に引っ張って行ったために民主王国となった湖南市。

民主の勢いが落ちたとなると自民と野合をしてでも旧態依然たる政治体制を守り抜こうとしてきた湖南市。

いつもその中心だった元代議士は自民の現市長が擁立したのに自民の公認も推薦も取れなかった新人のところに行っているらしいという話も聞こえてきます。

その湖南市に維新!

強烈な黒船、いや、緑船がやってきたという感じでしょうか。物凄いインパクトです。ガフの扉が開きそうな勢いです。

家でくつろいでいたところを慌ててズボンをはいて車に飛び乗ってイオン前に向かってハンドルを握りました。

ああ、なるほど。確かに維新の宣車が交差点のところに止まっており、その上に緑のジャンパーを着た人影がふたつ見えました。

マイクを持つ日本維新の会藤田文武幹事長(左)と柴田栄一湖南市議

信号待ちの時点で写真を撮り、青になってそのまま交差点を抜けて、またぐるりと戻って来て右折レーンでの信号待ちでさらに写真を撮りました。

演説を聴いていると、何とマイクを握っているのは藤田文武幹事長のようです。これにはびっくり仰天しました。天を仰ぐと今日は花曇りでした。

公認が発表されて10日も経っていない無名の新人の応援に党幹事長が飛んでくる。物凄い機動力です。ガンダムより機動しています。

地元の自民党は党員である現市長が擁立しても公認も推薦も取れないばかりか応援すると反党行為になるため外からの支援火力などは考えられません。

立民に至っては、いくつもの労組が組合員の経験もない候補に正面から向き合うことを拒んでいるようです。

それにもかかわらず、維新は公認9日目の無名の新人に党代表に次ぐナンバー2の党幹事長を惜しげもなく投入する。

まさに、侵攻直後に主力部隊を総掛りで敵陣に送り込むようなものであり、相手陣営から見れば恐怖以外の何物でもないでしょう。

三雲の山に向けて右手を高く掲げる柴田栄一湖南市議

これまでの湖南市では元代議士を頂点に労組と旧自民系を束ねたピラミッドが自由な政治的発言を許してきませんでした。

私もそうした息が詰まるような高圧力の空気が嫌いでしたので、いつも思いきり水を差して空気を雲散霧消させてきましたが、すぐに空気は復活し、賽の河原の石積みのようにキリがありませんでした。

現市長の政治資金の流れに疑惑があっても追及しない市議会もあれば現市長を支えてきた無投票当選の県議もいるというのが湖南市の現状なのです。

しかし、今回は党本部からの公認を背にした新人が登場し、ついに湖南市の暗黒のピラミッドが届かない政治情勢が出現したといえます。

湖南市の政治家たちはこの新しい政治状況に当意即妙に対応して、それぞれの政治的立ち位置を修正していく必要があります。

新しい時代に新しい風を吹かせるのは4人の立候補予定者のうち誰なのか。31日から熱い選挙戦が始まります。

      (2023年3月27日記)


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