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投稿したボカロ楽曲のテーマ・設定メモ(アリス ~ Ω)

自分用 + 動画が気に入った人向けの記事となりますが、
「え、お前誰?」って思ったら
 ↓ の動画をサッと聞いていただければと思います 

90秒の曲なので是非
後生だよ 頼むよ




はじめまして、Khrono logiK (@k2_338) です。
記事タイトル通り、
自分が動画サイトに投稿したボカロ曲のテーマや設定のメモとなります。

ニコニコのマイリスに軽いライナーノーツは載せてありますが、
それだけじゃ抑えきれないのでガッツリここに残しておきます。

(投稿動画一覧へ飛んだ人に、いきなりライナーノーツを見せつけるのは既にどうかとは思いますが)

また各曲の歌詞内容にも折々触れますが、
勿論リスナー各個人の解釈を否定する意図はありません
公式が勝手に言ってるだけです。

でも俺もバカ売れしてnoteとかブログに歌詞考察されてぇよ なぁ



アリス・イン・ワールドエンド

楽曲テーマは「何の主人公にもなれない、ただ生きるだけの人生」です。

歌詞は「人生失敗したから、私ごと世界をぶっ壊してくれ」って内容で、
当時の俺が、曲とか伸びねぇことにキレて「引退しても知らねぇからな……」って泣き言言ってるのを
光が差さない、廃墟のステージで救済を独り待ち続けている少女として、
脚色して書き出しました。 文字上のキモさに震える

『もし君が『主人公アリス』になれたら』という歌詞については、
主人公(苦痛だらけの怪物の生を、死によって終わらせるようなヒーロー)なのか
主人公(普通に再生数伸ばして自分を救ってくれるようなヒーロー)
なのかは自由な解釈となります。


キーワード面でも基本的に舞台演劇っぽさを寄せ集めていますが、
『砂鉄と硝子に溢れた 廃墟で私は眠る』という歌詞は

  • 砂鉄の国のアリス(RD-Sounds  東方アレンジ)

  • ガラスの街のアリス(9mm Parabellum Bullet)

  • 廃墟の国のアリス(まふまふ)

以上3曲のオマージュ……オマージュ?になります。
どれも好きな曲です。 ……どれも全く異なる曲ですが。


(これは某所でもいずれ言及する予定ですが)
歌詞や曲名にもある『アリス』については、
楽曲テーマである「主人公」の代名詞として用いています。
しかし童話の「不思議の国のアリス」を連想することを避けたかったため、
イラストの方もその旨を伝えて制作頂きました。 
でも歌詞一発目から御伽話って言ってるんだよなぁ…………

今では自分の代表作となったため、Twitterアイコンも/sdk.様に依頼してご制作いただきました。
銀髪で無感情なキャラ大好きなんですよね~~~~~~~~
ツイートに対してアイコンが可愛すぎる


曲名由来は、
自分が活動していた「World End Symphonia」という同人音楽サークルで

自分  ⇒   World End担当(シンセやノイズ等、サイバーで退廃的な要素)
相方  ⇒  Symphonia担当(ストリングやピアノ等、シンフォニックな要素)、

という役割を持っていたのですが、当時の
「もうこの動画出して、もうDTMやめてイラスト描いて生きるか~~」
って考えで、
自分の活動を体現した『ワールドエンド』
上記の『アリス』と組み合わせたものとなります。

プロセカNEXT応募楽曲でしたが、公募テーマは「フリー」だったので
自分の好みのまま、そして自分の集大成としての音楽をぶつけてました。Youtubeの方では、自作曲で一番の再生数を飾ってくれました。
本当にありがとうございます。


自壊予告

楽曲テーマは
「親しい人が、昔から見ていた夢(目標)を諦めてしまった」です。

基本的に自分の曲は
「当時の悩みとか考え事を脚色してラブソングっぽくした」形で、
単語をカッコよく厨二っぽくしただけで、テーマはシンプル、
歌詞の登場人物は基本的に"私(この曲は"僕")""君"だけです。
え、厨二って言葉もう使わんの?

壊れかけたまま動き続ける機械を形容して、
『自壊予告』というタイトルを自信満々に付けましたが、全然ありふれた単語のようで、そこそこ恥ずかしいです。
英語タイトルは"Unbalancer Shaft"とする予定でしたが
(昔妄想ストーリーでキャラクターの能力名が"自壊予告"《アンバランサー・シャフト 》だったため)、
語感重視し過ぎた感じがして"Self-destruct Notice"になりました。
ありふれた単語より恥じる部分があるだろ

キーワード的には「目標としての夢」+「非現実の夢」を
「夢を諦めた(繋いだ手を放した)君」+「夢を見る(現実を直視していない)僕」として、
話のモチーフは
「(学生時代)色々な友人が作曲を共に楽しんでくれたけど、みんな辞めてしまって自分だけが残ってしまった」
「辞められないで続けてゆくくらいなら、夢を見ていた過去も理由も失くしてしまいたい」
という思いをベースに制作しました。

またその当時ボカロPの間で「転生(新しく別名義で活動を始めること)」というトピックが一部話題になり、
知人のボカロPも転生の選択を悩んでいたところもあって、そちらについてもちょっと織り交ぜています。
歌詞では若干攻撃的で皮肉っぽい言葉遣いですが、転生自体は選択の1つだと思います。 転生自体は。

プロセカの公募テーマは「スピード」だったかな?
作詞は全然苦手なので、ボキャブラリーが尽きた時に苦し紛れに"速度"って単語をブッこんだ記憶があります。
逆に『デフォルメされたカーテンコール』は個人的にトップレベルでお気に入り歌詞です。
個人的にこういう言い回しが大好きなのですが、狙って出せる物ではないので……やはり作詞は苦手です。

また、当時有名ボカロ曲で
「強烈な表情のサムネイル × ショッキングなカラー」が多かった印象なので、
イラストもそのようなイメージに近付けていただくようお願いしました。
ちなみに歌詞中の1人称が"僕"なので、
イラストのキャラは僕っ子ギザ歯キャラです。 お癖
どっちかっていうと「オレ様」とか言いそうじゃね
敵女いいよね いい


リナリアと十三月の斜陽

楽曲テーマ……というより裏ストーリーは
「(元人間の)機械の少女が、終末後の庭園で愛しい人を見送る」
という内容で、
死別か、単なる送別かは解釈次第です。

この楽曲は元々ノベルゲームを作ろうとして諦めたストーリーを、
再構築させながら脳内OPとして書き起こしたものです。
ゲームシナリオは「身体に花が生えてしまう不治の病によって終末を迎えた世界で、患者を迎えた診療所の話」といった感じで、
「もし限られた数の特効薬が届いたら、どの患者に渡すか」という主軸で進んでいく予定でした。
(遥か昔に考えたストーリーでしたが、時勢的にもセンシティブなシナリオテーマになってしまい、尚更表で言えなくなりました)
「身体に生える花の種類と、その理由」「分岐√3つ + afterストーリー」「キャラデザ」等々設定もそこそこ作り込んだ果てに、
結局工数モチベ技術の問題で単なる妄想に終わってしまいましたが、
楽曲として蘇ったので結果オーライです。

曲名はカッコいい単語を無理矢理くっつけただけです。 由来はないです。
リナリアの花言葉は「この恋に気付いて」「乱れる乙女心」「幻想」らしいので、歌詞中にも散りばめております。
ちなみにアリスとリナリアは、2曲とも楽曲制作の数年前からウッキウキで温めていたタイトルらしいです。

プロセカの公募テーマは「ダウナーな曲」だった気がします。
そのもう少し後に「泣ける曲」みたいなテーマもあって悩んだのですが、
前者の方に応募しました。
ダウナー(当社比)

ここからプロセカ公募曲は初音ミクのイラストを依頼してますね。
どうやらボカロキャラのイラストじゃないと採用されないと思ったようです

あとリナリアは品種違いで様々な色のバリエーションがあるらしいですが、
↑のゲームシナリオから、血を吸った深紅をイメージして赤色のリナリアを選びました。

bilibili無断転載動画の中では、自作曲で唯一1万再生を超えた曲となっております。
また、(動画サイトに投稿された動画として)初めて歌ってみたが投稿された曲も、リナリアだった気がします。
(Twitter上の動画として初めて投稿されたのはアリスでした)


Ω

(ボカロ版の投稿時期はetc.やリゾルヴより後ですが、ボカデュオでの発表はそれら以前のため、順番前後します)


ボカデュオ2022投稿楽曲となります。
楽曲テーマは「たんこぶ」
「真っ当に生きてきたつもりなのに間違いだらけの人生だった」です。
……実質アリスですね

幾つかの曲ラフ提出にあたって、実際オケ側とかの雰囲気もKhrono logiKらしさを考慮してアリス寄りにしました。

歌詞は「間違い」「答え」「証明」「誤り」「正解」といった正誤に関する単語をこれでもかと含ませてます。
(ボカロ版では×だらけの解答用紙を舞わせたり、真面目で大人しそうな雰囲気のキャラをデザインしていただきました)
知人の口癖が「死ぬのは痛くて怖いから、消えてなくなりたい」だったため、そんなスタンスも曲のベースになっております。
俺と関わると曲のネタにされるぞ

『正解があるなら どうせ理解は不要でしょう? 「生まれた意味とは」なんて 随分と歪だ』という部分は
成功してる人間が「俺なんか生まれなきゃよかったんだ……」って曲を歌うことにバチ効きして私怨で入れました。
でも成功してない人間は何書いても聞かれないし、成功してる人間が幸せを歌っても共感得られないんだよな

歌詞中の"首輪"という単語は、言われるがままに生きていくこと(それ自体は決して間違いではない)の分かりやすい暗喩となってます。
キャラデザにも意図して組み込んでありますが、楽曲テーマを上手く体現しているようなデザインとなっていて素敵です。
それはそれとして制服のキャラに首輪着けるの人格疑われないか?

あと神様が出て来たり、数を数えたり、世界が悪かったりするので実質アリスですね。

これもどうでもいいんですけど、
そういえばサビ中の「レヴァリィ(幻想)」って言葉、東方でレヴァリエで覚えてたので仮歌作成寸前で慌てて変更しました

『Ω』という文字は、
数式で使われたり、"終わり"を表すことから曲名に採用しました。
やっぱアリスやん

割と高めのメロディ + ダークな歌詞で平常運転していましたが、
くもう様は余裕でカッコよく歌いこなしていて本当に凄い……。
特に曲後半の「ねぇ」の部分2回目の消え入りそうな声色と、
「痛い」の部分マジで痛そうに歌っていただけたのが今でも印象に残ってます。

ボカデュオ版でご協力いただいたOTG様(アカウントなくなってました……)、chan様、
ボカロ版で動画担当いただいたRitz様も本当にありがとうございました!!



リゾルヴ ~ マキナエクスデウスについては次の記事で紹介いたします。

初のnote記事ということで勉強しながらの執筆となりましたが、
何かの参考になったり、楽曲の理解解釈を深める助けとなれば嬉しいです。


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