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投稿したボカロ楽曲のテーマ・設定メモ(リゾルヴ ~ マキナエクスデウス)

↓ これまでのあらすじ




Khrono logiK (@k2_338) です。
自分が動画サイトに投稿したボカロ曲のテーマや設定のメモとなります。

簡単なメッセージはニコニコのマイリスに載せてありますが、
それだけじゃ抑えきれないのでガッツリここに残しておきます。

また各曲の歌詞内容にも折々触れますが、
勿論リスナー各個人の解釈を否定する意図はありません
公式が勝手に言ってるだけです。
俺と解釈バトルしろ



リゾルヴ

高難易度曲を想定したプロセカULTIMATE公募用に投稿した楽曲です。
楽曲テーマもそれに際し、
「困難な壁に何度も立ち向かうプレイヤーへ捧ぐ、希望の歌」といった感じです。

制作当初は「デゾルヴ」という語感重視の(ボスっぽさそうな)曲名で、ダークな曲が完成する予定だったのですが、
途中から「夢とか希望とかに溢れた曲の方が採用されやすいじゃろ ガハハ」って出来心から
「決心」「決意」「解決」「解明」「分析」とかそんな意味がある"Resolve"という単語を選び、
音ゲーっぽい手数のドラムだけど、重すぎないようにクランチ気味のテレキャスを……という曲に仕上げました。 ガハハ……

歌詞もタイトルに沿って"解"という単語を使いまくったり
夢とか未来とか世界とか、某vocaloidが出演する音ゲーシリーズのタイトルも意識的に入れました。
他の曲でもいつも同じ単語使ってるだろ

希望に満ちた曲は本当に書き慣れないですが、
動画内でサビに『重ねた色の中』という歌詞を表示するのに、
某音ゲーに登場する某vocaloid達の色を表示する演出は、
早い段階でウッキウキで決めてました。

また、イラストのミクは/sdk.様に「ボス曲予定なので少し神々しく!!!!」と無理を言った記憶があります。
自分で歌詞読み返しながら、プレイヤーを応援する概念とか女神みたいな存在みたいだな……って思いましたが、イラストが正しく方向性を導いてくれたような気もします。 マジでそれくらいギリギリの制作だった
アリスとかもそうですけど、シンメトリーっぽい構図ってボスっぽさあって良くないですか???

デゾルヴで思い出しましたが、こいつの作曲時のプロジェクトデータ名は「dzlv2」でした。
自分は割と「卒論_2_syuuseiコピー(2)_old_aaaaaaaa.xlsx.xlsx」みたいなクソファイル名を生み出すタイプですが、
同業者とかがどんなクソプロジェクト名を設定するか気になります。
ちなみにアリスは「 alienエイリアン」でした


etc.

wau様・真島ゆろ様・酩酊堂様主催の三統一祭に参加した曲です。
曲名と使用イラストやサムネ、曲の長さを全員統一して動画投稿しようという企画で、同じイラストから可愛いポップが流れて来たり、ガチガチのポストロックが飛んで来たりで中々無い体験でした。
多分人生初のギターを使ってない曲で、ジャンル的にはFuture Coreっぽいです。

飴玉電圧様のイラストがポップで可愛らしい、沢山のトイカプセルが映っている内容だったので、
楽曲裏ストーリーとして「自身以外がみんな玩具(カプセル)になってしまった世界で、唯一生き残った?子」を想像して制作しました。
幼さと裏腹に別れを思わせる不穏なワードに並び、『こんな世界の終わり 誰もいらないのに』でガッツリ答え合わせしてしまっています。
『全て「問」になる』は、自分以外の人間が玩具t o yになってしまうことのWミーニングのつもりなのですが………………しょうもないとか言うなよ……こっちは本気だぞ…………

もう一つ、企画の面白い点と言えば、統一されたタイトル『etc.』に読み方の指定はされていないことです。
動画によっては"エトセトラ"だったり、車載の方の"イーティーシー"だったり、各々の楽曲バトルフィールドへの持ってき方が表れていて、それも一人一人動画を巡回する楽しみとなります。
(拙作では「自分以外」を形容する"エトセトラ"を用いています)

前の記事の『アリス・イン・ワールドエンド』で、ワールドエンドをアイデンティティのようにしていることに触れましたが、
この曲に限らず、何かしらの終わりを描いている自作曲が多いです。
自分がボカロPを謳う場合に、終末系ボカロPとか終焉系ボカロPを名乗ろうと思ってたんですが
前者は既に存在し、後者は終焉ノ栞が強すぎてイメージを拭えないので、「終末終焉終極ボカロP」を名乗る時があったりします。
ワードセンスが中学生ボカロP


時期的にはリゾルヴを公募締切ギリギリに投稿し、1週間で間に合わせた曲にはなりますが、
色々試してなかった技術に挑戦するのは面白いですし、企画の参加経験は(公募を除き)ほとんど無かったので新鮮でした。
主催者の方々、この企画からフォローしてくださった方々にも感謝です。


君は分かってない

Twitterで「次どんな曲作ったらいい?」って投票アンケート取ったら
「お洒落な曲作れ!」という結果になったため制作した曲です。
楽曲テーマは
「別れを切り出す勇気が無くて、独りで夜の街を歩きだす少女」って感じです。

"お洒落"を研究するため、当時の流行りの曲を聴き漁ったりして、シティポップというジャンルの楽曲を制作する予定でしたが、
結局自分の領分が強くなってしまい、最終的に普通のお洒落ポップに行きつきました。

歌詞の方も、いつもの固い文体じゃなくて口語寄りです。 こいついつも書き慣れないものに挑戦してんな
こちらもストレート気味な表現にはなりますが
『いつか この手指で「ゴメンね」も言えず バイバイだ』というのは、
通話や対面ではなくSMSで別れを切り出すことを意味してます。

「普通に好きだったし色々な事があったけど、あれもこれも許せない!! 別れる!!」っていう気持ちだったのに
別れを伝えた相手も泣いてて、喜怒哀楽全部に押し潰れそうなまま突き放してしまう流れです。 もう全部遅いんですね~~。
相手は何も分かってないし、もう分かることはなくなってしまいましたが、何を分かってないんでしょうか? 答えは1つ2つじゃなさそうですね。

『アイシーノーワンラビュー』は「I see no one loves you.」読みそのまんまです。 文法大丈夫か? Nobodyの方が良かったか?
君を愛する人なんていない、つまりは「君には私だけだったのに」みたいなつもりです。
英語タイトルはストレートに「you don't know anything君は分かってない」。 こちらは動画内にもある通りです。

イラスト担当の味味BB様に「(フリフリではない方の)地雷系お願いします」って依頼したところ、どストライクなデザインをしていただき感動です。
衣服を始め、ピアスにインナーカラーにネイルにブーツ等、100兆点ですね。
少しキツそうな目、スラっとした手指やおみ足も素敵です。
俺みたいな終わってる陰キャ、嫌ってるどころか眼中になさそ~
(キャラの持ってるスマホが、相手の発言で一旦やり取りが止まってるのもいいですね~~)

動画担当は、こゆき様に依頼させていただきました。
素晴らしいセンスと魅力的な編集で、お洒落感を何倍にも倍増させてくれた上、SMSのUI風の歌詞表示が本当に凄い!!!!
イマドキというかモダンな作風になっていて、「これ本当に俺の作品か?」ってなってます。


そう言えば、海外の方による(bilibiliの)レビュー記事がありました。
(本当にありがとうございます)

可不一唱歌就一股地雷女味怎么回事呢!
写了几首emo没啥人气的Khrono logiK终于开始写地雷怨曲了,丢掉重低音失真电吉他,拾起活泼轻快的合成器电子琴。
不过旋律还是像以前一样溢满了泪水,煽到我了。

https://www.bilibili.com/read/cv21532629?from=articleDetail

以下意訳(間違ってたらすみません) ↓

可不が歌うと地雷女臭くなるのは何なんだ!
これまでエモい曲をいくつか書いてもあまりウケなかったKhrono logiKが、低音の効いたエレキギターをやめて、
躍動感あふれるシンセ(エレピ)を手に、ついに地雷系の曲を書き始めた。
でもメロディーは前と変わらず涙を溢れさせ、それが私をかき乱すんです。

>これまでエモい曲をいくつか書いてもあまりウケなかったKhrono logiKが
なんだァ? てめェ……
実際Twitterで沢山likeを貰えましたし、思わぬ著名ボカロPの方々から反応を貰えたので大変嬉しかったです。
やっぱロック書いてる場合じゃねえな!!ロックなんてもう書かねぇ!!


ディヴェルティメント

プロセカNEXT応募楽曲ですが、公募テーマは「ロックな曲」だった気がします。
こちらも「夢とか希望とかに溢れた曲の方が採用されやすいじゃろ ガハハ」って思考で作詞した曲で、
楽曲テーマは
「社会の柵(しがらみ)を超えて、明日に向かって翔べ!!!」
某音ゲーアプリの某バンドが歌いそうな曲を想定して作りました。

歌詞面で「空」とか「飛び立つ」とか「落ちていく」とか、書いてる途中に良くない応援ソングに捉えられないか心底怯えていましたが、
まぁそれも含めて自分っぽいな……って思って、敢えてその解釈の余地も残しています。 救済
『壊した夢の形も 忘れて笑わないでよ』という部分も、壊した本人は君自身でも世界側でもどちらでもokです。

首輪は言われるがままに生きていくこと(決して間違いではない)の分かりやすい暗喩となりますが、歌詞以外に動画内でもシルエットで登場したりしてます。
Ωの歌詞やキャラデザインにもありますね。
動画が終わる寸前も首輪のシルエットを映しているのですが、こちらの方は欠けている状態、「柵(しがらみ)からの解放」を示唆しています。

曲名の『ディヴェルティメント』は学生時代の後輩が、同名のアンサンブル曲を演奏していたのを聞いてて
「かっけェ~~~~~~~~~~~~~~~~~ぜってぇ将来曲作ったら使うわ」って数年間温めていたタイトルです。
訳すと「嬉遊曲」。 近世時代にパーティとかの場で演奏される楽しげな曲を指すジャンル名らしいですが……。

イラストはカッコいい服装デザインをしたミク様を描いていただきました。
動画では見切れたりで全身が見えにくかったかもですが、改めて見るとやはりすげぇ画力。
近未来感のある反面、少し廃墟っぽいビル街を背景に、対照的に色鮮やかな衣装のミクが映えて美しいです。


マキナエクスデウス

架空アニソン祭2023参加楽曲です。
こちらはシナリオ原案担当してた小説『狂操のマリオネット』のイメージソングとなります。
本文は8万字くらいあったような……。
電車の中とかで毎日少しずつ読んで💙

本文内容の簡単なあらすじは、「親友を殺された少年が、出会った少女(セレーネ)を利用して復讐する」っていう感じで、
楽曲テーマは「主人公から見たセレーネという少女」を主軸に書いてます。
本編に登場するキーワードを少し言い換えて歌詞に盛り込んでいますが、本編見なくても勢いで感じていただけましたら幸いです。

小説自体もずっと昔から考えてたネタを、誕生日プレゼントか何かで望月朔くんが執筆してくれたのが始まりです。
人に自分の妄想ストーリーを8万字書かせるのたまんね~~
もし小説が気に入ったら本人をフォローしてくれよな

一応↑の本編URLではラノベ1巻分で完結してる物語ですが、リナリアと同じく裏設定がモリモリしてたり
6巻分くらいのストーリーを考えたりしてました。 考えてただけです。


イラストは『君は分かってない』に続き味味BB様が担当です。
どこか闇を抱えてそうなキャラの描き方が上手すぎる……。
依頼の際に小説を資料として押し付けるのは本当に申し訳ないですし、"糸"や人形っぽさを的確に描写していただき感謝の極み……。

余談&余談ですが、セレーネや初音ミクを除いたオリジナル曲のキャラ達は、みんな名前が決まっていません。
便宜上、アリス(仮)ちゃんとか自壊予告ちゃんとか呼んでいますが、
(人に描いてもらったとはいえ) 実質うちの子みたいなものなので愛着はめっちゃ湧いてます。
またどこかで会えるといいですね。

曲タイトル「マキナエクスデウス」については、
原義のデウスエクスマキナの意訳が「機械仕掛けの神」となっているため、
マキナエクスデウスで「神仕掛けの機械」、つまり「神を寄せ集めた機械」を意味しようとしてます。
これは作中の「セレーネ」が神の名前を冠していたり、機械の身体を持つ設定のメタファーなのですが、厨二病設定を自分で解説するのはやっぱ堪える

ボーカル担当してくださった葉つつゆ様にはとても感謝しております……。
静と動のメリハリが効きまくっていて、激しいだけじゃなく静かにダークに悲しげな部分も歌っていただけて流石です……。



取り敢えず現存最新曲までの紹介を終えましたが、また記事が書けるほどの新曲が溜まるまでnoteは用済み…………ってのも寂しいので、
何かネタがあったら執筆したいです。
いや曲を書け

自分語りはマジで気持ち良くなれるので、来月とかにまた1つ書き始めてるかもしれません。



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