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無色透名祭Ⅱ参加曲『カウンターキャスト』について


Khrono logiKです。
無色透名祭Ⅱに『カウンターキャスト』という曲で参加していました。

無色透名祭は「投稿者名を伏せた上でボカロ曲を投稿するイベント」で、
なんと投稿された楽曲は4800曲くらいあったとか。
公式側がランダム再生機能を用意したりで「全ての曲が再生されるように」働きかけていましたが、この莫大な数よ……。
その中から自分の曲を見つけ出していただけたことには超感謝です

あと参加後に新しい人との繋がりが増えたり、そういう面でもとても嬉しいです。
あんまり(特に去年まで)投稿企画とかには出てなかったけど、やっぱ良いことあるな~~




以下、『カウンターキャスト』についての解説となります。
MVも無く歌詞表示のみの動画ではありましたが、皆様の記憶に少しでも留まることが出来ましたら幸いです。

動画じゃなくて記事から先に見た人は、一番上の動画を流しながら是非見てくれ……そして褒めてくれ…………
Khrono logiKを応援してくれ……




タイトル


カウンターキャスト』(Countercast)という曲名は、
演者に割り当てられるような「配役」cast「反する」counterことを表そうとした造語です。 語感重視すぎる

投稿した後で今更調べたところ、countercastという単語自体は
策略やトリックなどを指す、古い言葉なのだとか。
勝手に曲の深みを増すな

また後述の歌詞解説でも触れますが、楽曲テーマは
怪物役を割り当てられた人が、配役に従わず(主人公や王子様の代わりに)お姫様と結ばれたいな~~って頑張る話」となっています。
まぁ怪物以外みんな死にますが……


どーでもいい話ですが、造語系のタイトルは『マキナエクスデウス』以来ですね
自作曲のタイトルは
カッコいい言葉合成系(リナリア、アリス)
一単語勝負系(Ω、リゾルヴ)
造語系(マキナ、カウンターキャスト)
熟語部分変更系(自壊予告  東方アレンジ時代はめちゃくちゃ多かった)
文章系(君は分かってない  激レア)
に大別されてますが、次の曲はどうなるのでしょうか?

実は"タイトル決め"は、作曲工程の中ではトップレベルに好きな部分です。
タイトル決めたモチベだけで作詞を乗り切れるほどです。
でもワードセンスが中学生


曲構成

 
投稿者名が伏せられるイベントなのを良いことに、普段とは違うことを色々試したり遊んだりしてます。
ぶっちゃけた話、楽曲面は某まふまふ氏(の作るAfter the Rainの曲とか)をひたすらリスペクトしていてコード進行や楽器隊、mixから歌詞の単語まで強く意識している内容になっています
(メロディとかは被らないように注意してます)

あとアウトロの「あ~↑ あ~↓」とか…… いやこれは元からやってたわ

まぁ普段から作風に影響を受けまくっている上、技術不足で自分の臭いを消し切れていないので言わなきゃ気付かれないレベルになっていますが……。


ちなみに過去作『君は分かってない』で「もう二度とやらんぞ!!」と決めてた指弾きベースも復活しております
ちゃんとFenderのジャズベを買って、サビで泣く泣く慣れないオクターブ弾きもしてます
(他にも、普段はドラム音源をGGDにしてるけど臭み消しのためにAD2を引っ張ってきたり……色々模様替えをしたつもりなのですが……)

臭み消しの意味もなくなったので、MV版作るならもう少し編曲を平常運転に戻したりしようかな……? いやでもこの作風だから好きになってくれた人もいるかもしれんか……


あと、本当はイントロの前に上映のブザーSEを入れる予定だったのですが
『開演の音は記憶にない』って言ってるのにガッツリ鳴ってたら記憶力ヤバすぎるのと、
メルヘン寄り(現代っぽくない)の方向に固まっていったことと、
「歌詞表示のみの動画では1秒でも早くイントロに移った方が良いんじゃないか?」という強迫観念によって曲完成直前でオミットしてます
なんでSEを買う前に決めないんですか?
しかも今回の無色曲にブザーで始まる曲あったしマジで勝手な強迫観念だったという


歌詞


開演の音は 記憶にない
目覚めは ああ もう遅すぎたようだ

ねぇ
怪物の役は 負け組によく似合う
仮面越しの 君は目も合わせやしない

「どうして?」
強さを宿す
孤独ばかりだったシナリオへ
ただ 望んでいたのは夢と魔法

ガラクタを縫い付けた心臓で
御伽話のような夢を見た
誰彼の流す涙さえ 今日日の糧となる
ふたり残された明日を書き換えにいこう
存在を焼べて望めるなら
いつか ボクの言葉で証明しよう



欠けた牙では 誰一人恐れない
「三流なんだ」と嗤う声
虫唾が走る 

光を失った目の
奥を映しだした姿見に
ただ問いかける
ボクは怪物なんかじゃないのに



君が指さす 不幸せだらけの一生すら
幕間劇にすぎなかった
蝋で固めた翼ですら届かない
幸せのエピローグ


この爪も 突き刺した感情も
御伽話が終わりを告げる前に
色褪せたボクの心臓すら
どうして止められない?

さよなら キズモノの愛情も
誰も救えない魔法が解ける夜に
失った人の笑顔さえ ボクの糧となる
ひとり残された明日と紅色の空
存在を焼べて望めるなら
いつか 君の言葉で証明しよう


タイトル解説で述べた通り、ストーリーは「怪物役を割り当てられた人間が、配役に従わずお姫様と結ばれたいな~~って頑張る話」ではありますが、
(御多分に漏れず)自分語りエッセンスも少し含んでおります。

歌詞スタイルは某氏を真似て「ボク」とか「姿見」とかの単語をベースに、語尾や変換等をそれっぽくしてます。
それ以外にも劇っぽいワードを織り交ぜて、ちょっとメルヘン風味なダークファンタジー感が演出出来たらな……と。

怪物は孤独だし魔法も使えないし、姫に指差されるし姫を殺してしまうし死ねないし大変ですね~
いやでも某氏が作詞してたらなんだかんだ姫は怪物を無下に扱ったりしないし、姫を生かそうとするよな……
こいついつも自作曲で主人公追いつめてんな


おまけ語り


コメントや共有ツイート(ポスト)でちょくちょくありがたいお言葉をいただけてて、印象に残ったものについても触れておきます。

>このフレーズ最高

間奏やアウトロで鳴ってるメロギターのことですね(1:08~ とか)
ハンマリング/プリングを多用した複雑そうなフレーズで、後ろのコードワークも相まって一癖二癖ある感じに仕上げられました
(これも某氏某曲のフレーズを参考に再編したものですが)

曲完成の数日前に急に誕生したものですが、気に入っていただけて何より……
自身のギターの腕前には自信がないので(ドッ)、編集とかでメッタメタにテイクを重ねてることは内緒……


>今時のアニソンぽくてすごくいい
>令和っぽさ全開

ほんとぉ?(反駁)
某氏まふまふの中でも平成寄りの曲をメインに参考にしている + 自分の作るロック自体が平成っぽいと自覚しているため、そう言われることは不思議ですが本当に嬉しいです。
現代のボカロリスナー達の眼中にすらないのか心配なんですよ……いやマジで…………

どうすれば今時の音楽になるんだ? 何をすれば売れるのか? これは死ぬまで悩み続けるとは思う
結局インプットを増やすことは前提になりそうだけども


そういえばファンアートも描いていただいておりました。 本当にありがとうございます……
「Love?」の部分は『キズモノの愛情』の表現でしょうか?
鬱っぽい眼差しと白黒コントラストが素敵!

(イベント期間中はネタバレ厳禁なので、めちゃくちゃRTしたかったが出来なかった)

皆様も是非、イベント期間外でもこの曲以外でも歓迎ですので沢山ファンアート描いてくれな……





再演MV版は、来年の4月末までには出そうかな……ってくらいの想定です。
ニコニコで投稿した曲の中ではそこそこ良い感じのマイリス/いいね数だったので、どこかでまた楽しめる機会を用意出来れば……。

来月は(多分)アルバムリリース予定なので、次回でアルバム解説の記事とか書けたらな~~と思います。
といっても過去作多めの収録なので、全体テーマとか書下ろし曲について軽く触れる内容になるかも?

3記事目くらいで飽きて投げ出す予定でしたが、もう6記事目になってしまいましたね。
折角なので最初の1年くらいは月1更新する目標でのんびり続けていきます。
まぁ相変わらずネタ切れ気味ではあるんですけど……



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