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『7つの習慣』 で 「世界」が変わった

人は物事を自分の見たいようにみている。

思えば私は、この言葉に出会うまですごく生きづらい生き方をしてたように思う。

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こんにちは。私は、教員をしています。思春期の子供たちと成長することに幸せを感じている毎日です。今の勤務校に入り、早5年が経ちました。

今日は、推薦図書としてとても有名な『7つの習慣』を紹介します。といってもこのnote界では、内容を全て網羅している先輩たちがたっくさんいらっしゃいますので、今日はなぜ私がこの本を推薦したいかを、自分の人生を振り返るかたちで記していきたいと思います。

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私がこの本と出会ったのは、大学4年生の時だった。

当時の私は教育実習の前後で、漠然と、このままでいいのかな、なんて考えていたように思う。教員になることは自分の中で決めていたし、迷いは多くなかったのだけれど、私という人間そのものに対してものすごくもやもやしていたのだった。

なにが、もやもやだったのだろう。

自分をさらに遡る。

中高時代は6年間私立で、コツコツとクソ真面目に勉強することが特技な生徒だった。だから、学年でも成績最優秀者だったし、部活でも役職をもらって自分なりに学業と両立していたし、とにかく満足できる学生時代だったと思う。今思えば、そのステータスこそが、自己を満足させ、肯定できるものだった。

大学に入学した。有名大学への入学で、私は最高潮に意識高い自分になっていた。フル単プラスアカデミックなゼミに入り、学生然としてやるなんて意気込んだ。

そこで、人生の転機はおとずれた。ある、音楽系のサークルに入ったことである。もともと歌うことが好きで、いろんな人と歌えるような活動に憧れていたのだ。私は迷いなくそこに身を置くようになる。

そこでは複数人で、バンドを組み、各々で活動するのが基本だった。大きなライブの時にはオーディションがあった。初めて自分の歌が誰かに評価されるという経験をした。

結果は、ボロボロだった。

いや、今思えば自分が勝手にそう解釈していただけなんだけれども、とにかく当時はそう思った。その頃から、サークルという集団の中に、〔勝者〕〔敗者〕の認識が生まれるようになった。

歌がうまい人は当然たくさんの人から声がかかる。私は、そうじゃない側の人だった。

そこで、自分から声をかけていけばよかった。そこで、練習して努力すればよかったのだ。でも、しなかった。

自分には〔絶対音感〕がない。自分はあの子たちみたいに〔ずうずうしく〕先輩に話せない。そもそもそんなにガチじゃなくて、楽しく歌いたいだけ。私は授業も多いし忙しいから、ちょっとしか時間を割けないのに、ここまで尽くしてあげてるの。

そんな中、初めて恋をしてしまった

ありがちな話だが、中高はガリ勉だった私が、サークルに入って初めて恋をしてしまった。普通だったら中学生くらいで経験するような、盲目的なものだった。

学業には途端に手がつけられなくなった。授業を切るということを覚えるようになった。かわりにその人に会える時間を工面することを最優先にするようになった。その人にどうみられるかを最優先する様になった。

まあ、その恋の行方は言わずもがなな感じだったのですが、そこから私は、以下の2つが行動原則となってしまった。

1、他人に、自分をどう良く見られるか。
2、自分がうまくいかないのは周りのせい、環境の難しさのせい。


こうして、積み上げていくこと3年間。

私は、外見だけ気にし、自分がどうすることもできないことばかり関心をもつ批評家となった。

よく話すサークルの友達は、人ができないことばかりを焦点化する話が好きな子で、自分をうつす鏡だったように思う。

周りの就活が本格化する中、自分は大学院に行って専修免許をとるか、教員になるか悩んでいた。また、サークルには、その忙しさを理由にめっきり顔を出さなくなっていた。

日々の生活が、自分の首を真綿のように締め付けていって、息苦しくてもがいていた。

同時に、今の自分を肯定できる材料なんてほとんど残っていなくて、こんな自分で良いのかと、もやもや悩み続けていたのである。

そんなこんなで、冒頭に戻ります。

そうして、誰かに救いを求める気持ちで、本屋を徘徊した。幸い、本を読むことは大好きな私だった。そして、『7つの習慣』をたまたま手にした訳である。

本屋で立ち読みして、最初に目にしたフレーズが、冒頭に記したものだった。

人は物事を自分の見たいようにみている。

人は、メガネのレンズに色がついてるように、それぞれが見たいように世界を見ていて、本当の意味で客観的な事実を見ているわけではないということ。自分の都合の良い解釈に基づいて物事や他者を見るということ。

ああ、これ、私だ。

本屋の中で恥ずかしいくらい泣いてしまった。

自分がうまくいかないのは、周りが誘ってくれないせい。自分が周りと違って親から厳しく言われるのは親のせい。授業に出られなくなったのは、サークルのせい。あの子たち目立って活躍しているけど、裏でこんなにささえている私たちのことなんか目もくれないなんて。

全て、私の色眼鏡から見た世界だった。

もっと活躍したいならもっと練習すれば良い。もっと学業したいなら、両立できるように自分でコントロールすれば良い。練習しないと選択したのは誰?できない自分を受け入れず、プライドだけを守るために言い訳をしてきたのは誰?

まず見方を変えて、自分から変えていくことしかできないということ。インサイドアウトというそうです。

主語を自分にして、主体的に生きること。

影響できないものにあれこれ思いを巡らさないこと。影響の輪を広げるために、自分自身を磨くこと。


全て、私が逃げていたこと。見つめてこなかったことだった。

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幸運なことに、社会人になって、これらのことを体現している人に出会えたことで、確信することができました。それが、今の旦那さんとなるのは、また別のお話です。

もし、今の自分に納得できていない人。他人と自分を比較してしまう人。なんか生きづらいという人は、騙されたと思って、読んでみてほしいと思います。

きっと、自分の人生を生きられるようになるはずです。

そして、人生は続きます。






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