過去の自分を想起する

自分がこの学校に入り、初めて教えた生徒が、教育実習生として帰ってきた。あの頃、毎日逃げだしそうになっていた自分の弱いところをたくさん見せた子達だ。

あの頃は、とにかくこの環境、学校という水槽で息をする場所を探すのに必死で、子供達のことより自分のことだったような気がする。自分でたてなかった！というのが正直なところだった。

そうなのだ。あの頃は、ちゃんとやらなきゃ、という真面目さが、子供達を目的にしていたわけではなく、自分のプライドを守るためだったことに、四年経ったいま気がついた。

きちんとやっているいまの実習生をみて、そんなことを感じ取ったのかもしれない。

お前もこうなるかもしれないんだぞ

自分の弱かったところを思い出すと、ついつい、楽しそうにきちんとやっている実習生にも、【お前もこうなるかもしれないんだぞ】と言いたくなってしまう。

そこではたと気がつく。私より先輩の先生方が同じような言動をとっている、と。何かにつけて文句を言うときは、自分が嫌な自分と出会った場面を思い出しているのかもしれない。愚痴や文句は、自信のなさの裏返しなのかもしれない。

だから私は、そのかわりに実習生に伝えておきたい。

先生仲間になったら、どんな先生になりたいのか。

一緒に働くのが楽しみだなあ。

そして、人生は続く。

#教育 #実習生 #思い出 #気づき