ふーちゃん/ライター

取材、インタビュー、コラムなど、文章を書いています。最近はめっきり海外ドラマにハマり中…

ふーちゃん/ライター

取材、インタビュー、コラムなど、文章を書いています。最近はめっきり海外ドラマにハマり中。 ジャニーズ事務所のキラキラが大好きです。 ポートフォリオは1番最初の記事をご覧ください。 お問い合わせはこちらからお願いします。 ymdkne.hm@gmail.com

最近の記事

もう少し大人だと思っていた

30代って、もう少し大人だと思っていた。 少なくとも、昔に思い描いていた30代の自分と、現在の自分ではギャップがある。 例えば、仕事でクタクタになって帰ってきて、冷蔵庫にビールが冷えている。「ラッキー!」と言ってそれを飲む。飲みながらキッチンに立っておつまみなんて作ったりもする。「この時間が1番幸せだわ」と言ったりする。 例えば、自分の誕生日にシャネルの財布を買う。とびっきりのドレスを買う。 例えば、お風呂に長く浸かる。お風呂の中で本を読んだり雑誌を読んだり、Netfl

    • 『俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?』をものすごく推したい【第1話】

      Hey!Say!JUMP山田涼介主演のドラマ『俺の可愛いはもうすぐ消費期限⁉』(テレビ朝日系/毎週土曜23時30分)の存在を知っているだろうか。全9話で現在第6話まで放送されている。 仕事で書きたい…とも思ったのだけど、自分の思ったままに魅力を伝えていきたい気持ちが勝った+書ける媒体がわからないので、とても閉じられたこの場所で書いていきたいと思う。 『俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?』は、“可愛い”を武器に生きてきたあざかわ男子・康介(山田)と、26年恋愛経験ゼロのロボッ

      • 「好きを、つらぬけ。」

        「好きを、つらぬけ。」 私も、仕事には「好き」を大切にしているほう。 ときめきやワクワク、心躍る出来事を大切にして日々生きてきた。 だけど、「好き」を仕事にすることは、思ったよりも楽なことじゃない。 周りと比べて落ち込むし、「好き」なのに納得の出来ないものを生み出してしまったときはくやしい。 私の方が「好き」なのに、そうでもない人が私の欲しい仕事をしている。 「好き」に疲弊してしまうことも、しばしばある。 辻村深月原作の「ハケンアニメ!」が実写化された。 大好きな原作

        • 映画『I Feel PRETTY』私って最高!思い込みこそが最大の装備

          日本で「元から自己肯定感が高い人」はどのくらいいるのだろうか。 私はときどき、自分の良いところがまったく見つけられずに、悪いところばかりに意識が向いてしまってどうしようもなくなるときがある。 そんなときに、Twitterで自己肯定感が下がっているときにおすすめの本や映画を募ってみた。たくさん頂いた答えの中から、今日は以前から気になっていた「I Feel PRETTY」で自己肯定感を上げる作戦をとった。 ストーリー レネーは自分の容姿に自信が持てず、悶々とした日々を過ごして

        もう少し大人だと思っていた

          〜ドラマの時間〜『この恋あたためますか』里保への共感 少し大人を休みたい

          「ひと粒、大人を休みませんか」 森永製菓のチョコレート『DARS』のキャッチコピーだ。私はこの手のキャッチコピーに弱い。大人を休みたい。行き詰まる度にそんなことを思ってしまう。 毎週火曜22時放送の『この恋あたためますか』(TBS系)。森七菜さん演じる井上樹木は、かつてアイドルをしていたが、新しいメンバーにその座を奪われ、アイドルをクビになってしまった女の子。コンビニでアルバイトをするようになった樹木は、大好きな新作スイーツのレビューをSNSにアップすることが楽しみだった

          〜ドラマの時間〜『この恋あたためますか』里保への共感 少し大人を休みたい

          今だから読みたい実写映画化原作3選

          まだ少し早いけれど、今年読んだ本を振り返っていた。 するとこれから実写化される作品をよく手に取っていたので、今回は3作品に絞って紹介したいと思う。 どれも実写化が楽しみな作品。 『キネマの神様』/原田マハ この物語は、39歳独身の歩が、大企業を退職したところから始まる。実家にいるのは、ギャンブルに溺れ、借金を抱えた父・ゴウ。歩と父との共通点は映画。2人とも映画が大好きだ。ある日、インターネットを覚えたゴウが、歩がなんとなく書いた映画評論を雑誌『映友』のブログに投稿する。そ

          今だから読みたい実写映画化原作3選

          きままにエッセイ。呪いの言葉と魔法の言葉

          先日、芦沢央さんの「今だけのあの子」という小説を読んだ。女友達をテーマにした短編集で、「わかる、わかる」と頷きながら読み進めた。 人生の中で、一生繋がっていられる友達は少ないのかもしれない。人はそのときどきで生活が変わり、住む場所も変わり、価値観までもが変わってしまうからだ。 そんなとき、10年ぶりに友達と会うことになった。ネイルの学校に通っていたときの友達で、SNSは繋がっていたものの会うことはもうほとんどなかったけど、たまにするDMのやり取りをきっかけに久しぶりに会お

          きままにエッセイ。呪いの言葉と魔法の言葉

          ~読書&映画の時間『望み』~

          自分の息子が被害者か加害者か、どちらを望むか。 本を読んでいるときも、そして映画でも、決して正解のない、そして答えの出ない問いかけをずっとされている気分だった。 原作を読んだ上で映画を観たので、ふたつを絡めながらレビューしたいと思う。どの役者さんも本当に素晴らしかったけど、岡田健史さんと清原果耶さんの演技がキラッキラと光っていた。 Story

          ~読書&映画の時間『望み』~

          〜映画の時間〜『きみの瞳が問いかけている』

          横浜流星さんの演技が好きだ。そう思ったのはつい最近のことだけど、映画を観て初めて、それを文章に残しておきたいと思った。 TBS系のドラマ『初めて恋をした日に読む話』で主人公・春見順子(深田恭子さん)に片思いする由利匡平・通称ゆりゆりを演じて大ブレイク。それからまだ2年も経っていないのは驚きだ。 『はじこい』以降も『あなたの番です』(日本テレビ系)などの話題作に出演し、テレビによく出ているイメージがあるが、実は映画出演作も多い。朝井リョウ原作の『チア男子!!』では男子チアリ

          〜映画の時間〜『きみの瞳が問いかけている』

          読書の時間〜「明るい夜に出かけて」/佐藤多佳子〜

          人には、どうしても忘れられない記憶がある。良い思い出も悪い思い出も。 人には、どうしても一人でいたい夜がある。何かに集中したいとき、落ち込んでいるとき、そっとしてほしいとき。 人には、どうしても一人でいたくない夜がある。心もとないとき、世界で自分しかいないんじゃないかって思うとき。 人には、面と向かって話していないのに、誰かとつながっている時間がある。インターネットの中で、電話で、そして、ラジオで。 一人の時間の重要性と、心もとなさ 「明るい夜に出かけて」の主人公・

          読書の時間〜「明るい夜に出かけて」/佐藤多佳子〜

          読書のはじまり~はじまりの時間~

          自分の読書のはじまりを覚えている人はどれだけいるのだろう。 2020年も後半になって、私はひとつの目標を定めた。 『3年以内にwebでも雑誌でもいいから連載を持つこと』。 我ながら大きい目標だなぁと呆れるのだけれど、大きい目標もまずは口に出さなければ始まらない。 私は言霊の力を信じている。それは、今まで大きいと思っていた目標や、周りに呆れられてきた目標も、達成することができたという成功体験があるからだ。 そしてその目標は、必ず口にしてきたことだから。 本好き=真面

          読書のはじまり~はじまりの時間~

          読書の時間~『52ヘルツのクジラたち』

          読んでいる間ずっと、胸の中ザワザワして、胃が痛かった。 過去に虐待を受けながら、義父の介護をし、自分の人生を搾取されてきた女性・貴瑚。まず主人公の境遇だけで胸がザワザワしてしまう。 彼女は最初、感情をあまり露わにするタイプでないのだろうと思った。しかし、『ムシ』と呼ばれる少年との出会いから、彼女に対するイメージは一変した。 人とあまり深く関わらないようにしていた彼女だったが、少年のことはどうも見離せない。見離すどころか、自分から関わっていこうとするのだ。 それには、彼

          読書の時間~『52ヘルツのクジラたち』

          読書の時間〜『キネマの神様』

          インターネットが好きだ。 『キネマの神様』/原田マハを読み終わってすぐにそう思った。 この感想は、この物語にふさわしい感想なのかはわからないけど、それでもそう思った。 舞台は少し昔の日本。…と、アメリカ。いや、世界。だと私は思っている。 インターネットは普及しているものの、今のようにTwitterやInstagramが当たり前、のような時代ではない。 物語は、39歳独身の女性・歩がマンションの管理人室でDVDを観ているところから始まる。 歩はある理由で大企業を退職

          読書の時間〜『キネマの神様』

          読書の時間〜『流浪の月』〜

          突然だけど、私は過去に写真スタジオで店長をしていた。店長の仕事は、充実感もあったけれど、何よりバイトの人たちとの関係性や距離感が大変で、いつも頭を悩ませていた。 「〇〇さんがやりにくいって言ってました」 「〇〇さんが辞めたいらしいですよ」 などの繰り返しで疲弊していた私は、バイトの人に嫌われたくない、うまくやりたい、その一心で、いろんなことを真に受けていた。 でも、大体のことにおいて、第三者の言うことと、本人から聞くことは違う。何かしらのフィルターがかかっていたり、第

          読書の時間〜『流浪の月』〜

          読書の時間〜凍りのくじら〜

          私にとって4番目に読む辻村深月作品、『凍りのくじら』。 スロウハイツを読んだあと、読む順番をTwitterでいろいろと教えてもらってたどり着いた本です。 読み始め10分くらいで「こ、これはめちゃくちゃ好きになるかもしれない…」と興奮して、途中からはなんだかもう好きすぎて読み終わるのが嫌でゆっくり読んでました。(笑) 興奮のままつぶやいたらみなさん反応してくださってうれしかったです。 そんな凍りのくじらもとうとう昨日読み切ってしまった。 好きな小説第一位に躍り出るくら

          読書の時間〜凍りのくじら〜

          読書の時間〜『スロウハイツの神様』〜

          私が読んだ初めての辻村深月作品は『家族シアター』。その次に『朝が来る』なので、辻村作品を読む順番としては正しいといえないと思う。 『朝が来る』は実写映画化も決定している、社会問題にも食い込んだ作品。テーマが少し重たいだけあって、ページをめくる度に切ない気持ちになった。 ただ、重たい作品は嫌いではないため、文章の読みやすさに惹かれて違う作品も読んでみよう、と思い立った。 私は本を選ぶとき、人のレビューを参考にする。本が好きでも、構わず好きな本をいくらでも購入できるわけでは

          読書の時間〜『スロウハイツの神様』〜