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世帯単位で生活していくことが難しくなっていく

お金のことやライフプランを勉強していると、まあだいたいの人はキャッシュフロー表の作り方を学ぶことになります。
毎年の収入や支出はこんな感じだろう、何年後かにこうしてああしてと予定をたてて、自分の総金融資産がどうなっていくかというのを可視化させる表です。

これを作ると改めて実感できると思うのですが、今の標準的な暮らしをしていると、「年金」「昇給」「退職金」のどれか一つでも欠けると、ほとんどの人が働けなくなる老後に破産します。

キャッシュフロー表の作り方はネット上に出ていると思いますので、興味のある方はぜひ一度作ってみることをお勧めしたいのです、が。
まあほっとんどの家庭が、上っ面の数字をいくらいじくっても、70〜80歳くらいで赤字になります。
もちろん年金や昇給や退職金があると思っている人は気にすることはありませんし、この記事も役にはたちません。

初めて知った時は愕然としたものですが、これをじゃあどうすれば良いかなあと時々思い出しては考えてました。

結論から言うと、複数の家族、もしくはグループが一緒に住むしかないと思います。
今でいうシェアハウスに似た形態です。

人が暮らしていくには様々な設備やサービスが必要で、それらはもれなくお金がかかります。
で、この費用が家族単位でやっていくと相当厳しいんです。月単位ではやっていけてると錯覚するかもしれませんが、それは気軽に借金ができちゃうからそう感じるだけで、長い人生で考えると多分厳しいですよ。ちょっとホントにキャッシュフロー表作ってみてください。(2回目)

でも、そうは言っても、よく知らない人と同じ屋根の下で暮らすなんてとんでもないと、とても不安に感じる人が多いと思います。

しかしこのままいったら破産する場合、ヤダヤダ言ってても状況は変わりません。
多分こうやってモノやサービスをシェアしあって生きるほうが生きやすい時代になっていく気がする。じゃあどう考えれば良いでしょうか。

議論をする時、人は対象を一括りにしたがります。「老人」とか「女子高生」とか。本当は老人でも女子高生でも、1人1人考え方も状況も違うはずなんですが、それでは永遠に結論がでないものですから、とにかくひとまとめにして考えます。

でも、同じように、「他人」と住む=無理、と考えちゃうと、永遠に複数世帯で暮らすなんてできません。
じゃあ、自分は「他人」のどういう部分がイヤなんだろう。どんな人は絶対イヤで、どんな人だったら住んでも良いかなと思えるだろう。他人と一括りせずに、どんな人、どんな暮らしなら自分は受け入れられるか、どこが許容範囲なのかをハッキリさせることが大事です。

そして真剣に考えた結果自ら出した結論と、同じような価値観を持った人たちと暮らす。

であれば、できそうな気がしませんか。

今すぐという緊急性のある話ではありません。緊急度の低い今、やっておいたほうが良いのは、自分の価値観と近いコミュニティを創るか入るかしておくことかなと思います。
そこで集団として活動しておく。
僕自身、最近ようやくこの仮説にたどり着いたばかりで、実際どこかに入っているわけではありません。
ただ、なんとなく探していて、そこで感じるのは、審査を通して入るオンライン上のグループが増えているなと、複数のそういう場所に所属して、自身のネットの世界を閉じていっている人が増えてるなと。

他人と住む不安の要因の一つは、現実で家という閉じた空間の中で犯罪に巻き込まれることだと思うのですが、それが起こるのは集団で生きていないからではないでしょうか。
コミュニティ内で、助け合い支え合いの一環としての共同生活なら、閉じた空間になりにくくなるので、そういったことは防げると思います。

イメージしやすいので同じ屋根の下と表現しましたが、住処は別でも同じです。世帯で暮らすか、コミュニティで暮らすかです。

突拍子もない話に聞こえるかもしれませんが、まあとりあえずキャッシュフロー表、作ってみましょうよ。(3回目)
ハナヂ出ると思うのでティッシュも忘れずに

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