見出し画像

つくづく単純な女【デンマーク🇩🇰到着編】

私は単純な女である。
旅行初日で何度もそう思った。




突然ですが、私は今デンマークにいます。
卒論も、サークルも、とりあえず全部放ってデンマークにいます。

これはその備忘録です。すごくライトな日記の集合体です。今日のテーマが「単純な女」。旅行日数分書きます。
お時間ありましたら、読んでいだけると幸いです。
(初回長文)


出発前日

明日、日付変わって今日、私はデンマークへ一人旅に発つ。

初一人海外旅行である。
日本を出たのは高校2年生、台湾への修学旅行のみ。

…不安しかない。

北欧に1人で行く日本人なんて、絶対に海外旅行に慣れているし、英語が喋れて大学の第二言語もしっかり履修しているタイプの人間だ。絶対…きっとそうである。私は英語すらままならないのに。

ごちゃごちゃ書いているが、とにかく不安なのである。

なぜなら、わからないから。

飛行機の乗り方も、現地でのバスや船の乗り方も、ネットで情報を集めてもイマイチよくわからない。埋め合わせにはお金がかなりかかるので、失敗もできない。言葉もわからない。未知はやっぱり怖い。

そしてこの不安を増大させている理由がもう一つ。デンマークのことをあまり調べていないため、楽しめている自分が想像できないのだ。

この旅行自体も母の思いつきであった。(後日書きます)
私は国内旅行は好きだが、海外旅行に行きたいと思うような人間ではないのである。でも、せっかく機会を貰ったのだから、行くっきゃない。

そんなこんなでデンマークに行くことは決定しているが、怠惰な性分で下調べをまだしていない。どこに行きたい、だとか絶対これ食べたいなどの楽しみポイントをまだ見つけられていない。だから、楽しみより不安が打ち勝ってしまっている。(不安≫楽しみ より、不安+楽しみ≈不安)



あーあ、行きたくないなあ。
(思っても口に出すな)

これ以上書くと、行きたくないのにヨーロッパ旅行に仕方なく行く嫌味なヤツになってしまう(既になっている)。そしてデンマークでお世話になる人たちに失礼こいてしまうことになる(既に超失礼)。


とりあえず、準備しよ。




出発当日朝

…楽しみである。

よくわからないけど、すごく楽しみである。

まさに、勉強しきれていないテスト直前に「まあ、なんとかなるっしょ」と余裕しゃくしゃくで本番に臨んでしまうあのカンジである。

別に、状況は昨日と変わってないのである。
飛行機の乗り方はわからないし、デンマークの下調べをしたわけでもない。

でも楽しくなる予感はする。
このまま家を出よう。



伊丹空港

飛行機にとりあえず乗れた。
搭乗手続きで若干ごたついたが、ANAの受付の方が良きに計らってくださった(失礼)。ありがとうございます。なんだかデンマークに行けそう。まずひとつの成功体験。喜び。

羽田空港→フランクフルト空港

幸せである。
超幸せである。

機内サービスの黒ラベルとCRATZで、幸せレベルMAX。仮装大賞でノータイムで20点を叩き出す満足度である。


なんだ、これがしあわせか。
ほろ酔いながら、本気でそう思った。

つくづく単純な女である。

幸せって意外と簡単なのかもしれない。
(親のスネカジリ22歳学生の戯言)



フランクフルト空港入国審査

「わんいy……わんうぃーく」

"Not one year. One week."

入国審査官に睨まれた。留学ビザも就労ビザも提出してないのに、1年もヨーロッパに居るなよ?という目つき。噛んでしまっただけだったのだが、少し怪しい入国者になってしまった。私は蛇に睨まれた蛙。精一杯ニコニコしてたら通してくれた。英語もままならないバカが、ここで働くわけなかろうと思ってくれたのだろう。早朝からすみませんでした、お兄さん。

英語がというか会話ができない。先行き不安。



フランクフルト空港

はじめてのおつかい。初の海外での買い物。

空港には沢山のパン屋さん。超おいしそうなサンドイッチが並んでいる。早朝5時、人だかりができている。

…高い。
円安の影響もあり、サンドイッチ1つで1000円を軽々と超えてくる。金無し大学生の私は、

「わんぷれっつぇる!おんりー!」

と300円のプレッツェルを元気よく指さした。

お店のお兄さんはニコニコでonlyじゃなくてnot moreね、と優しく教えてくれ、さらに会計に戸惑う私を優しく包みこんでくれた(もちろん比喩)。

比喩だけど、実際に包みこんでくれてもよかったんだけどなあ


ああ、大丈夫かもしれない。
私に会話する能がなくても、伝える気があれば迎え入れてくれる。
そんな懐の深さを感じた。(ハイテンション)


フランクフルト空港→コペンハーゲン空港

痛すぎる。

気圧差に鼓膜が耐えきれず耳痛、つられて頭も激痛。山をドライブ中に耳が「ボーン」となったときと同じで、「耳抜き」なるものをしなければならなかったのだが、どうしようもなかった。1時間のフライトはかなりの苦行。まじ辛かった…


そんな中の救世主。

ドイツのチョコ。とてもおいしい。(小学生の作文並)
痛みは治らなかったが、すごく気が紛れた。本当に単純な女である


コペンハーゲン→ボーンホルム島

バスと船を乗り継ぎ、友人がいる島に向かう。
この時点で家から約22時間が経過。疲。そして追い打ちに、先程の頭痛ときた。体調がよろしくない。

確実に船酔いコースである。

友人を待たせているし遅れられない。おそるおそる乗船。

とりあえず30分耐えてみようとした。

全然無理だった。
空腹は船酔い体質者の敵。なけなしのお金をはたいて、1000円のパニーニを購入。


チキンとベーコンとカレー粉

ぁ゙ぁ゙
もう、めっちゃおいしい。。
船酔いのことなど忘れ、無心で食べ続けた。


単純だ。



ついた〜


そんなこんなで無事島に着き、友人と合流。
単純女の、価値観変わりまくり旅の始まりである。

この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?