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10年くらい飲み続けていた低用量ピルの個人輸入をやめて服用もやめたので所感を書く

最初はトリキュラー、次にマーベロン、最後はダイアンを飲んでいました。一度も婦人科の先生に相談をしたことはありません。ずっと自己判断で飲み続けていたのですが、同じように個人輸入でピルを飲んでいた友人(喫煙者)に血栓が見つかり、やめておいた方がいいかもと言われたので様子を見て止めることにしました。ということで低用量ピルに関するあれこれを書いていきたいと思います。  

ピルを飲んでいて助かったこと・良かったこと

スケジュールの調整がしやすい

生理が始まる日を決められるのはすごく大きなメリットです。例えばわたしは旅行と温泉が好きで、学生時代の部活やサークルで長期間いろんなところに出かけていました。そういう時に生理がかぶると本当に地獄なんですね。特に登山においてはとにかく歩くたびに擦れまくるのでナプキンをつけていると場合によっては痒みが出てきてしまいますし、そもそもトイレがないので交換も一苦労。一苦労どころじゃないんですが。だからあらかじめ生理を前ずらしして終わらせて万全の状態で挑んでいました。*生理の日にちを自分で決められるのは旅行や行事の日に心配事をや荷物を増やさなくてもいい*のでとにかく助かりました。もちろん前々からの準備は必要なので直前になっていきなりできることではないのでスケジュールを組む前に調整が可能かどうかは考慮しておくべきです。

生理(消退出血)の期間が短くなった

差がありすぎるところなので一概に言えないんですが、わたしは経血がとにかく多くて3,4日経ってもだらだら出血が続いていてナプキンを外すに外せないみたいな変な期間があって色々大変でした。でもピルは7日の休薬があってその間で生理がぴったり終わるようになりました。もちろんここも個人差がありますが。出血量自体もかなり減りました。ピルを飲む前は多い日用のものしかつけたことがなく、夜は多い日の夜用でも漏れてしまうことが多々あったので、ナプキンのほかにタンポンを装着して寝るなどかなり気を遣っていました。ピルを飲んでいる期間もそうなんですが、今飲むのをやめて3ヶ月ほど経過した段階で夜でも普通の日の昼用で事足りるように。また今後量が変わってくるかもしれませんし、ピルの有無ではなく年齢や環境の変化に伴うものかもしれないのですが体感でかなり生理期間の過ごし方が穏やかになったなと感じています。

生理痛が軽くなった

ピルの服用をやめてから思い出した生理痛。飲んでいた期間は軽くなるどころかほとんど苦しまなかったのに。経血が下りてくるあの気持ち悪さ以外の不快な感情はあんまり感じなかった気がします。鈍痛のような痛みをずっと忘れられていたんだなと思うとかなり楽をさせてもらっていたと思います。こんな痛み、ないに越したことはないんですけど。市販薬で痛みを軽くできるとかありますが、何にも頼らないでなんともないのが一番ですよね。わたしは特別生理痛がひどいタイプでもなかったのでピルでめちゃくちゃ楽になったというわけではないのですが、飲むのをやめてから「こんなに痛かったっけ」と疑問に思うくらいには普段と変わらない毎日を送れていたんだと気づきました。

言わずもがなではあるけど高い避妊効果

諸外国ではかなり広がっている低用量ピルですが*日本では使用率がめちゃくちゃ低い*です。コンドームだけでは避妊に失敗してしまうこともあるのでピルとの併用で望まない妊娠の確率を低くすることができます。ただコンドームが爪が当たって一部が破けてしまっていたり、財布やカバンの中に入れっぱなしで劣化してしまったりで品質に問題が出てしまうのと同じように、ピルも正しい使い方をしないと充分な避妊効果を得られません。まずは毎日決められた時間に飲み続けること。これが鉄則。わたしが飲んでいた低用量ピルはプラセボ(偽薬)があるタイプがトリキュラー21だけだったんですが最初に飲み始めたのがこれだったので毎日飲むことを習慣づけるのには役立ちました。これ以降はプラセボがないタイプのものを飲むようになったわけですが、最初の感覚が染み付いているのもあってパッケージに日付を油性ペンで書いてリマインダー代わりにする工夫はしていました。数時間忘れるだけで一気に不安にもなるし、万が一飲み忘れてしまった時は充分な効果を得られなくなってしまうので注意しましょう。

婦人科で診てもらうと高いけど安心感はある(はず)

ほかに飲んでいる薬との相性をみてくれたり、ピル自体を色々提案してくれたり体調や体質でその人に合ったものを処方してくれるのは個人輸入では体験できないというか、あり得ないことですよね。その**安心感や安全性を犠牲にして価格だけをとにかくカットするのが個人輸入**ですが人体に、しかもホルモンのバランスというかなり大事な機能を自己判断でどうにかしようというのも間違っていたのかもしれないと今になって思います。もう少し安く処方してくれたら、と思いながら個人輸入をしていたわけですが相談できる人はいないし全ては自己責任。血栓ができてしまった友人も言っていましたが何かがあってからでは遅いですし、お金を気にした結果、別の病気になってしまって結局お金を多めに支払うことになってしまう可能性もあるので、だったら最初からお金を多く払ってでも安全性をとるべきだったと思います。  

一度だけ利用したオンラインクリニックはお手軽だけど価格以外は個人輸入に近い感覚

個人輸入が間に合わなくて1シート分だけ早急に必要になった時、オンラインクリニックを受診したことがあります。そのクリニックは住んでいる場所とは全然違うところにあって、あらかじめ名前や住所を登録したあとビデオ通話で先生と会話をして、支払いはクレジットカード、薬は宅配で送られてくるというもの。

選べるピルはわたしが当時飲んでいたもので国内版と海外版がありました。国内版は日本語で説明書などが書かれているものだったと思うんですが、海外版はわたしが飲んでいたタイ語が書かれているのと同じもの。お値段は3,000円ほど海外版の方が安い。わたしは普段から飲んでいる海外版を処方してもらいましたが、それでも配送料含めて1シートで10,000円近くしました。普段6シートを10,000円程度で手に入れていたのでかなり割高に感じたのですが、国内配送ですぐ届くのは助かりました。


ただオンラインでの受診とあって、先生による問診はかなり簡素的なもの。わたしが元々ピル服用者というのもあって診療時間もものの1,2分程度で終わり、なんらかの事情で病院へは行けないけど処方はしてほしいというニーズに応えるための仕組みなのかなと思いました。実際わたしは1シートだけ貰いに婦人科へ行きたいけど、自己判断でピルを長期間服用していることがバレたら怒られるかもしれないし、そもそも処方してもらえないかもしれないと心配が絶えなかったのでとにかく確実に手に入るオンラインクリニックを頼って無事に乗り切ることができたので、恩恵を受けている側ではあるのですが。緊急避難的に利用したので、一度しかお世話になっていませんが、一度だけで終わりました。  

今言えるのは、取り返しのつく内に判断をしようということです。

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