くすぐるの誰や

ノベルか、エッセィか。たぶん、ノベルがメイン。 なにかあれば、こちらへ:kiarohibear@icloud.com

思い込みだけで済ませない

ひとはよく思い込みをしてしまうものだ。ちょっと目が合ったからといって、まったく根拠がない希望を抱いてしまう場合もあるし、知っている仲なのに、曖昧な返事をされるだけで、自分がなにか気に入らないことをしてしまったのだろうかと、心配してしまうこともある。
 もちろん、ほとんどは憶測の話だ。相手に直接確認すれば、わかりやすい言葉や行動で返ってくる。それで大体のことはわかるが、ときには予想が付かない言葉に出

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でっかいどう測定 その14

1時間ほど運転していたが、彼女は道中、寝ているだろうと思っていたが、ずっと起きて、僕に対して、ずっと話かけてくれていた。田畑が見えれば、それを話題にして、面白いダジャレを考えて、必死に披露していた。それに合わせて、僕もダジャレを考えて、回答した結果、少し悔しそうだった。彼女なりに、なかなかの傑作だったらしいが、僕が言ったダジャレのほうが良かったらしい。
 札幌から帯広の中間ぐらいに存在するサービス

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それ以上の言葉は

わざわざ言うことが、ときには面倒に思える言葉もある。言ってみると、こちらも恥ずかしくなるが、相手も照れてしまうような、そんな言葉を一年で一度くらい口にできれば、それはなかなかラッキィなことなのかもしれない。
「今日は帰り道に、笹が飾ってあるのを見つけたの」
「そうなんだ。まぁ、七夕だしね」
「そう、だからね。いろんな人が願いごとを短冊に書いて飾っているでしょ?」
「うん、まぁ、そうだね」
「それを

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でっかいどう測定 その13

朝食を食べ終え、部屋に戻ってから、すぐに着替え、荷物をまとめ、ホテルを出る準備をする。部屋に戻った瞬間は、ゆっくりしたいと思ったが、チェックアウトの最終時刻まで、くつろいでいられる時間も知れているため、次の目的地に早く着くことを優先させる。
「もうちょっとゆっくりしたかったなぁ」
「どうせ、ここに居れても、数時間だから」
「そうだね。でも、もったいなぁ。こんなにいい部屋なのに」
 彼女の言葉に、と

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でっかいどう測定 その12

目が覚めると、すでに朝だった。時計を見ると、6時30分を過ぎていた。アラームを設定していたはずが、まったく気が付かなかった。
「おはよう」声の方を向くと、僕よりさきに起きた彼女が、ベッドの上に座りながら、手を振っていた。
「何時頃に目が覚めたの?」
「さっき。そのスマホのアラームで起きたの」
 彼女が指差した方には、僕のスマホが転がっていた。つまり、僕が設定したアラームで、設定した本人が起きず、意

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でっかいどう測定 その11

部屋で少しのんびりしたあと、夕食に向かった。夕食は、洋食だったが、使っている食材がすべて北海道産のものだった。値段もなかなかなものだったが、それに見合うだけの料理だった。ロースト、ピザ、サラダなど、栄養バランスを考えて注文したが、どれも美味しかったため、食事中は料理のことで話題が絶えなかった。美味しい料理に饒舌になれることは、とても贅沢なときだろう
「あぁ、食べたぁ」ベッドの上で寝転びながら、そう

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