降り立った地で その6

「食べたぁ!美味しかった、幸せ・・・・・・」

 満足し、すっかり眠そうな表情でベッドの上に寝転がる様子を見て、思わず呆れてしまう。飛行機の中でかなり寝ていた気がするが、もうすでに睡魔にかなり襲われている気がする。飛行機の中で寝ているときと、実際にベッドの上で寝ることはやはり全然違うことだろう。それにしても、彼女の言葉の通り、たまたま入ったレストランの食事は、とても美味しかった。ミートボールやグラタンなどの、この地方の郷土料理を食べた。小腹を満たす程度と思っていたが、早くもかなりの量の食事を行った。そのため、体重が少し気になるところだ。お酒を飲んで、酔っている彼女は、そのことを今は気にしていないようだが、後日後悔するのではないかと思う。それもよくある話だ。それよりも優先するべきことがある。

「シャワー浴びたら?」声をかけるが、返事がない。

「シャワー」もう少し近づいてから、声をかけたが、足をばたつかせるだけだ。

「先に入って」と、ようやく返事をしたが、それでは不安だ。たぶん、出てきたときには、寝ている気がする。先に入らせることが懸命だろう。

 酒の量として、大したことないが、彼女の意識はかなり怪しい。そもそも、二人とも酒に強くないから、飲む予定はなかった。飲み物については、水を頼もうとしたが、かなり値段が高かった。そのため、僕は我慢することを選択し、彼女はお酒の方が安かったから、お酒を注文した。少しの量を選んだつもりだったが、かなりの量を店員さんは持ってきた。そのため、僕も少し飲んだが、やはりお酒の味が苦手だったため、二人揃っても、結局残した。

「シャワー」もう一度呼びかけると、ようやく体を起こす。表情からして、かなり眠たいようだ。中で寝たりしないだろうかと、心配になる。

「一緒に入る?」と、目を閉じたまま、口だけが笑って言っている。互いに本当にお酒に弱いなと自覚する。

「入らない」と答えると、「じゃあ、もう明日で」と言い出す。

「わかった・・・・・・一緒に入ろうか」と、口に出してから、なにを言っているのかと、少し呆れる。もっとも、彼女の冗談の可能性もある。酔っているしな。

「じゃあ、脱がして」と言って、万歳の姿勢をとる。

 いきなりの展開で、どうしたものかと悩む。そのあと、結局一緒に入ったが、特に色っぽい展開は、なにもなかった。なぜなら、先に浴室から出た彼女は、寝間着に着替え、すぐさま寝てしまった。あとに残された男にとって、つらい夜になった。

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恋話な物語

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