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【コラム】人を手伝える人と手伝えない人。面接で見分けられる?

とある学校さんの外国人留学生のための就職説明会にお邪魔してきました。

朝、時間よりすこし前に会場に入ると、学生さんたちが先生の指示に従って企業の座るブースの机や椅子をセッティングしています。

こういうところで毎度思うのですが、誰がやってもいい仕事を積極的にやる学生さんと、そうではない学生さんと、分かれます。

普通の就職面接や面談の場でももちろん、学生さんの一面を見ることはできますが、実は本当に大事なのはこういう、普段見せる顔のほうなんじゃないか、と思っています。人間性が出るといったら安易かもしれませんが。

機微を知る

人の心の微妙な変化を察知する力を機微力と言っています。機微を知るために大事なのは、「自分軸」と「相手軸」。


■自分軸ー自分を中心に考える
セッティング、面倒だし、学生もいっぱいいるし、誰かやってくれるだろう。面接だけきちんとしていれば、いいや。企業が見ているわけでもないし。
■相手軸ー相手(運営する学校や参加企業、また同級生たち)を中心に考える
自分たちのためにイベントを企画してくれたことはありがたい。セッティングなどできることは積極的に参加して、手伝おう。

ついつい自分軸で考えてしまう場面、あると思います。

こちらにも少し書いていますので良ければ▼


近い相手への機微力

ついつい自分軸で考えてしまう場面の最たる例が、身近な人とのコミュニケーション。家族や恋人に対して、相手軸で考えることを放棄している人は多いのではないでしょうか。私も特に、実家暮らしだった頃の親への態度はひどいもので…むしろあえて自分軸剥き出しにしていましたね(笑)

それはある意味、甘えでもあるので、自分軸で考えても許される相手、という見方もできます。

機微力検定の意義

相手軸に立って動いてくれていた前述の学生さんたち。スキルも大事ですが一緒に働く仲間として、こんな人物と出会いたいですよね。でも面接での作られた像から素顔を見せてもらうのは至難の業です。特に外国人の方は日本語という壁があるので、面接が苦手な方非常に多いです。

そこで「機微力検定」。
企業さんのニーズを紐解いていくと、知りたいのは彼らの人間力です。例えば少しスキルに難があっても、彼・彼女となら一緒にやっていける。そういう決断を後押しするのは彼らの人間力なんだと、間近で見ていて感じるのです。
機微力は見えにくい、でも確かに身につけられるし測定もできる。研究を重ねている真っただ中で、今年秋ごろに完成を予定しています。

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