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街には機微があふれてる!#02 in町の小さな診療所

この週末、夏風邪をひきまして、39度近い熱に冒されていました…。

土曜の夜に悪化したため、日曜朝から病院探し。(かかりつけの病院は救急外来もあるのですが、なんとなく、子供でも老人でもないし、死にそうなわけでもないのに、申し訳ないなぁ…という気がしていて…)
それで地域の休日夜間医療救急診療所というものを見つけ、行ってきました。

施設自体はかなり年季が入ってます。
受付で笑顔のおばちゃんが「はい、じゃぁ受付表をあそこで書いて下さいね~」と案内してくれて、そこにはきれいに積まれた受付表と、お菓子の空き缶に削られた鉛筆が数本入っていました。鉛筆見たの、久しぶり。そしてこの丁寧に削られた鉛筆。
小学生の頃、筆箱に入れられた5本の鉛筆がきれいに削れているとすごくヤル気がわいたような…でも毎日は削っていなかったような…ああいうの性格出るよな~とか考えながら、寒気でガタガタ震えていた身体がちょっとあたたかくなった気がしました。

先に書き終わった旦那(2人同時にダウンするという最悪な事態)が私を待ちもせず受付表を提出。58番の番号を渡されました。遅れること3分。私も提出。番号61番。この3分間に2人もきてました。なんと忙しい。

58番が呼ばれ、旦那は先に診察室へ。インフルエンザ検査をしたとのこと。(この日も朝イチ一人いたんだそう…)相当撒き散らしているんじゃなかろうか…と恐怖を覚えます。

中に2人はさみ、61番。私が呼ばれて診察室へ。

また人の良さそうなおばちゃん看護師さんと、穏やかそうなお医者さん。「あ、ご夫婦ですか?」と看護師さん。
「はい、そうです」と答えると、
「あーじゃ検査結果見ましょうかね~」と旦那がやったインフルエンザの結果を持ってきてお医者さんと確認してくれたんです。

私これはとっても驚きというか、このご時世夫婦といえどそういうの厳しいじゃないですか。本人以外の人の検査結果、先に他人に見せちゃっていいのかい!とか、そういうことが言われる世の中。(あと前に2人いたのに夫婦かと察知してくれることも嬉しかった)

「うん、これはインフルエンザじゃないね。夏風邪です。大丈夫」
お医者さんの一言ににっこり笑う看護師さん。

旦那が先に調子を崩したことを伝えると、私は検査はせず、喉見てもらって呼吸聞いてもらって、終了しました。

実は夫婦で救急病院行くのは3回目なのですが(たいてい長期休暇中に病気になるのです…)こういう対応をしてもらったのは初めてでした。やっぱり大きな施設になれば、前述したようなご指摘も考慮しないといけないでしょうし、一人一人の患者に合った対応を…なんて言ってたら人数さばけないでしょうし。

でも私たちが診療を終えて、お支払いを終えて(インフル検査分は旦那のみで済んで)帰りがけに、
「…税金払ってて良かったね」
って言葉が出たのはなんとなくこの診療所が機微力に溢れていたからなんじゃないかと思います。
微妙なサービス受けたからって「税金払ってんだから当然だよね」なんて言う人にはなりたくないですが(笑)、でもやっぱり機微力にふれると嬉しくなります。

おかげさまで何とか復活して、仕事にも来れています。
素敵な機微力ありがとうございました。

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