整理したい

信じていました。貴女のことを。だから私は、お給料を全て貴女に任せたのです。それは、僕の信用の証だから。

僕は、感謝していたんです。貴女と結婚しようと思ったのは、四谷の寿司屋の帰り道。Taxiで帰ろうとした僕を制して、歩いて帰ろうと言った一言。今まで、そんな事を言った女はいなかったから、この人ならと思いました。

タバコは吸うし、酒は飲む。女遊びもしていた。給料はもはや、焼け石に水状態。事務所で前借りもしていた。ボーナスがもらえて真っ平ら。そんな生活だった。今が楽しければそれでいい。そんな馬鹿者だった。貯金などなかった。

貴女と同棲を始めて、給料を管理してもらった。どんどん貯まった。お金が貯まる喜びを知った。結婚しても大丈夫だと。

2人の将来の夢に僕がいないのがわかった。ATMな存在になっているのに気づいた。それでも、老後の為の資金を彼女が貯めていると信じていた。

男ができた。早くいるのをわかって欲しいとばかりに。1度目の不倫で分かっているはず。僕が敏感なのを。気づいてほしかったんだ。わかっている。

昔、おかしなことを言っていたのを覚えている。好きな人ができたら私に言ってねと。どういう意味だかわからなかった。好きな人ができたらってどういう意味なんだろう。突っ込めなかった。

家庭を崩壊させるつもりはなかったと思うけど。貴女の吐き捨てたセリフは本気だった。私も別れたいから、もう一度無くした離婚届をくれと言ったこと。

良かったね。好きな人が見つかったんだから。祝福だよ。なら、なぜ子供達を取ったの?その人と幸せになれば良いこと。僕には関係ない。

不倫相手も子供も金も犬も、全て望むのは無理があると思う。妻も子供も犬も家も仕事も無くなった僕には、金しか残らない。それを渡すわけがない。そんなに世の中は理不尽な世界だけど、それしか僕には残っていない。

貴女に、子供がいない生活や仕事がない生活の苦しさがどんなものか、理解できないだろうけど。

恨んでいない。むしろ祝福。強がりではない。このままATMのまま、定年間近でポイ捨てされるよりは、全然ましだし。50歳でわかって良かったと思っている。

さぁ、見ものだ。愛している彼が家庭を捨てて、貴女を選んでくれるのか。高見の見物だ。男はやりたいだけ。ヤレる女がわかれば口説く、そんな生き物。相手の子供たちが成人するまで待てば良い。所詮、相手は家族を優先する。好きなのだから待てばいい。

見ず知らずの家庭を崩壊させるほど、僕は下衆な男じゃない。人の家庭を壊すような事は、僕はしない。人を呪えば穴2つ。

人の稼いだ金をなんとも思わなくなった貴女に失望しただけ。

まぁ、そんな人に給料を任せた僕の責任。裏切る人は、裏切られる。1度目の不倫で学んだはずなのにね。助かった。ラッキーぐらいにしか思わなかった貴女が性悪。

病気までわかっていたのに。

人を病気扱いまでするサイコパス。

もう悩むのはやめる。


🍀I hope you are happier than yesterday.


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