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秋の汗

亀岡八幡までの毎朝のランニングは、随分と慣れてきた。ほんのわずかな距離だけど、今の僕にはちょうど良い距離。

だいぶ涼しくなってきた。流す汗が物語っている。

中間地点に防衛庁がある。昔の市ヶ谷自衛隊駐屯地。三島由紀夫が割腹自殺したところ。大所帯なのがわかる。早い時間なのに、人の流れが切れない。人の流れを見ると、市ヶ谷駅から来る人が6割、四ツ谷駅からくる人が4割。曙橋駅からはほとんどいないかな。駅からのアクセスが悪いので、皆さんかなり歩いて通勤なさっている。心なしかスリムな方が多いように思う。

防衛庁の入り口にパトカーが。その前にタクシーが一台。往路では、何かペナルティがあったのかと思って通り過ぎた。復路では、警察官が仲裁に入っていた。運転手と客のトラブルのようだった。

こんなに気持ちの良い朝に、何を争っていたのか。朝だから急いでいたのか。交通手段がTaxiしかなかったのか。理由はわからないけど。都内なら歩いていきたいものだ。

忙しさと大きな視点の考え方で、争い方も変わってくると思った。僕は、生き急いでいた。真剣に自分を大切にしていなかった。

夏の汗だと不快感しかなかったけど、秋の汗はまた違うことを教えてくれた。

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