昨日、子供の頃に好きだったテレビ番組「西遊記」を何十年ぶりに観た。孫悟空役が堺正章、猪八戒役が西田敏行、沙悟浄役が岸部四郎、そして三蔵法師が夏目雅子。超アナログな特撮だったけど、面白さは健在だった。DVDが出ているので全話見たくなってしまった。まだ小学生だったけど、夏目雅子の美しさは際立っていた。綺麗なお姉さんだなぁ、女優さんって坊主にしたりして大変なんだなぁと思っていたが、あの頭はカツラだったらしい。素晴らしいキャスティングだと思う。三蔵法師の神々しさは、男性が演じるよりも女性にやらせた方が良いという発想がすごい。当初は、坂東玉三郎でいこうという話だったらしい。堺正章と西田敏行と岸部四郎達に台本はなかったらしい。こういう話にしてほしいと概要を伝えてあっただけだったという。堺の東京弁、岸辺の関西弁、西田の東北弁と夏目の鎌倉弁のやり取りが、それぞれの個性がぶつかり合って、あの番組が出来上がっていた。後にも先にも、あのインパクトを超えるものに出会っていなかった。曲のアレンジも素晴らしかった。ゴダイゴが遠い異国情緒溢れる世界へ誘ってくれた。OPのモンキーマジックは、全部英語で衝撃を受けたし、EDはガンダーラ。本当にそこへ行けば、苦しみが解かれるんじゃないかと思った。子供が夜泣きして、夜中僕が寝かしつける時に、この歌が自然に出てきた。子供もこの歌を歌うとよく寝た。

奇しくも今日は、夏目雅子の命日。夏目さんが呼んでくれたのかな。そして、僕がこれから行く所は、ガンダーラに近い。呼ばれているのかな。やっぱり。