見出し画像

「霊性」ってなんだ?その➋

こんにちは

橘吉次(きちじ)です。

前回は「霊性は内臓感覚じゃね?」という話をしました。

今回は「じゃあ、内臓感覚鍛えるとどうなるのよ?」ということを考えてみます。

いきなり結論!

めちゃくちゃ、幸せになります。





そもそも幸せって何だっけ?

「幸せ」とは何か?
これまた難問ですが、ここで幸せの定義を検討することはしません。スルーします。

で、簡単に、不安・恐怖・絶望・憤怒などの いわゆる負の感情のない状態を「幸せ」な状態とするならば、内臓感覚を鍛えるとこの状態に近くなっていくといえます。


なぜなら、内臓感覚とは生物が「生きる」ことだけを目的にしている神経が活発に活動した結果得られるものですから、まず、


時間軸がありません。あるのは今だけ、過去未来ありません

他者との比較がありません。あるのは自分の命だけです
ですが孤独ではありません。なぜなら大自然の摂理とつながっているからです

□ 言葉がありません。だから世界の全体感と一体になれます
言葉は世界全体を分けて意味づけするものだからです。


胎児だった私が、子宮の中で体験したであろう、完全なる安心、絶対の信頼、何一つ不足のない完璧な充足…。

これらは内臓感覚がもたらす至福感です。

つまり内臓感覚は、私たちが脳みそを使って言葉で考える幸せの定義なんて、ぶっ飛ばすほどの幸福感をもたらしてくれるのです。


内臓感覚は、生物に与えられた、世界と(大自然といってもよい、宇宙といってもよい、なんなら神といってもよい)つながる感覚なのです。


これ究極の幸せじゃないですかね?





人間だけがはぐれてしまった…

そもそも全ての生物は、世界と(大自然といってもよい…以下同文)の中で生きています。
中で生きているというよりも、もう一体化して生きていると言ってもよいでしょう。

みーんな一緒だったのです。

ところが人間だけが、言葉を使って世界を分けはじめた。
私は人間。あんたは猿。あんたは狼。あんたは熊。
こちらは、木。花。虫…。
ひとつだった世界は、バラバラになった。

でも太古まだ仲良かったようで、動物が人間になったり、植物と話しができたりしたようです。それが世界の神話に残っている。

しかし、人類はどんどん人間社会で文明を創り始めて、世界からはぐれてしまいました。

世界と一つだった赤ちゃんは、自我の目覚めと共に世界から切り離されて人間社会にデビューするのです。


が、ただ一つだけ、世界全体とつながる機能が人間にも残っている。
生命原初の神経。
それが内臓神経です。

だから、この内臓感覚を鍛えると神とつながることができるのです。
ね、霊性でしょ?




消化器官を裏返すと樹木になる!?


解剖学者の三木成夫先生の著作を、何度も何度も夢中になって読みました。
先生の著作には「いのちの真実」が書かれています。

https://www.amazon.co.jp/s?k=%E4%B8%89%E6%9C%A8%E6%88%90%E5%A4%AB+%E6%9C%AC&crid=3TWAMDNBU34QM&sprefix=%E4%B8%89%E6%9C%A8%E6%88%90%E5%A4%AB%2Caps%2C183&ref=nb_sb_ss_ts-doa-p_2_4


その先生の説によると、
人間の消化器官のながーい管を、内側が表になるように、ペロンと裏がえてして行くと…。


腸内の無数の鞭毛が、表に出てきます。
「こんにちわー」って感じで、立ち上がります。
これが、樹木の枝葉だというのです。

ご存じのように、鞭毛は栄養分を吸収する働きをします。
これは、樹木の葉が太陽のエネルギーを光合成して養分に変換するのと同じ機能です。
生命進化の過程で、動物と植物に分かれたけれど、元の構造は同じ。

樹木の幹は消化器官そのもの。口を下にして地面に突っ込んだ状態です。
樹木は大地に根をはり、土の養分を吸い上げます。
排泄物は酸素です。


動くことを選択しなかった樹木は、手足やボディを必要としません。
まさに命そのまま(消化器官のみ)で、水や太陽光線などの地球エネルギー循環によって生命維持を体現している生物です。

だから尊いのです。
神道では、神は樹木に降り立つとされます。

いのちそのものだからですね。




じゃあ、どうやって鍛えるのさ?

はい、内臓感覚、いかに大切かご理解いただけましたでしょうか?

「ところで吉次さん、内臓感覚ってどうやって鍛えるわけ?」
「…」


すんません。きちじにもわかりません。

でも、はっきりわかっていることがあります。

腸内には、無数の細菌が生きています。
これは私ではありません。別の生き物です。赤の他人です。他者です。

この細菌がいないと、栄養分が吸収できず私は生きていけないのです。
ウンチの半分は、この細菌の死骸だそうです。

「きちじの最も身近で、もっとも信頼できる他者は細菌だった!」

この事実を知った時は衝撃的でした。

私の中で生きている、私を生かす他者たち。
これはまさに神の采配です。

私という一つの命を生かすために、無数の命の死が必要なのです。

ですから、内臓感覚を鍛えるには、まずこの他者の死を悼み他者を祀り感謝することから始まるのではないでしょうか?


では、今回はここまでで。

最後までお読みいただきありがとうございました。


ではさようなら。


追伸:人間の脳が「幸せだ」と判断する神経伝達物質セロトニン・ドーパミンは腸でつくられるのだそうです。セロトニン不足はうつ病を招くとか…。これも神の采配ですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?