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【きちnote】FCバーゼル指導者研修会での一コマ。基準を設定することでディスカッションを促すことができる。

5年程前までU15監督,U19ヘッドコーチとして所属していたFCアウゲンは、スイスのFCバーゼル公式パートナークラブだ。

FCバーゼルはスイスリーグ8連覇を果たすなどの名門クラブ。2011年と2014年にCLでベスト16に入るなど、ヨーロッパでも高い評価を受けている。FCアウゲンは《育成年代における長期的に継続した活動》が認められ、パートナークラブとしてのオファーをもらえたと聞いた。

具体的な契約内容は《FCバーゼルの育成コーチによるサポートトレーニングが1~2週間に1回FCアウゲンで行われ、そこで評価された子どもはFCバーゼルでのトレーニングに週1回招待される。他にも、FCバーゼルとパートナークラブを集めての育成トーナメント、指導者研修会》など。

僕が当時参加した指導者研修会を担当してくれたのは、FCバーゼルU13監督のベンヤミン・ミュラー。研修会ではまずミュラーのトレーニングを見学するわけだが、ただ黙って見学というわけではなく、参加指導者が4~5人で1組となり、それぞれが2人の選手を分析しながら見学するという課題を与えられた。

これはとてもおもしろい試みだった。漠然と自分の観点だけで見るのではなく、チェックシートに書いてある項目を確認しながらの見学となるので、イメージがわきやすい。それにFCバーゼルが《それぞれの選手のどんな特徴を大事にし、育成しようとしているのか》を感じ取られる。

チェックシートは全部で5項目からなっていた。

1.テクニック
2.インテリジェンス
3.人間性
4.スピード
5.環境対応

それぞれの項目には3つのチェックポイントと説明が併記されている。例えば、テクニックだと《ファーストタッチ》《グラウンダーのパス》《テクニックアクション》の3つの項目があり、さらにファーストタッチは《ダイナミックにスペースに運べているか》、グラウンダーのパスは《グラウンダーに力強く、正確に、正しい足へ運べているか》、テクニックアクションは《特にドリブル、シュート、フェイント、ヘディングに特徴があるか》がポイントとして挙げられていた。

こうした基準を設けるのは大切だ。基準があるから反対意見が出る。反対意見が出るからディスカッションが生まれる。その中で正当な評価をするためにそれぞれの要素を定義化する必要が出てくるし、そうした取り組みを経て互いの共通理解は深められるのではないだろうかか。

基準のない闇雲な批判は衝突しか生まない。

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