お疲れ様です。バキ童のYouTubeチャンネルに春とヒコーキが僕、古川さん、ならたの3人を日本からフィリピンに連れていってくれた旅行動画が続々と上がってます。楽しかったなあ。書き出したらキリがないから逆に何も書けないというか、思い出に残ってるところが全部動画に残ってるからそれをみてほしいです。普通に自分の旅行の動画が残ってる、ていうのが嬉しい。これからどんどん上がるみたいなので、最後とかにまとめて感想とか書こうとも思いますし、確実に僕の人生の中でトップクラスに入るくらい強烈な体験をしてる動画もあがるので、それも是非見てほしい。土岡さん、ぐんぴぃ、ぐんぴぃのYouTubeのスタッフさん、ありがとうございます。

今回は、バキ童の動画とか見てて「キモシェアハウス」を知っている、なんとなく知っている、前提でキモシェアの時の話軽くしたいと思います。少しでも動画の参考になれば。

キモシェアには今村田が住んでるんですが、村田が「俺もキモくなる」と頑張ってキモくなろうとしてるらしくとても可愛い。僕は今利尻島の旅館で住み込みで働いてるのですが、先日昼休みにインスタライブをしてみたら村田がきて「木田君おらん間に俺めちゃめちゃするで。木田君の布団に裸で寝る」とか「木田君のフィギュア口に入れる」とか「されたら嫌なこと」を言ってきてほんまに可愛かった。キモい、ってそういうことじゃないから。僕は自分のキモさとか変さにはあまり気付けていない（皆自分のことはわからないと思います）けど、何がキモいかは平均よりは多く知ってると思う。僕が思う「キモさ」を体現していたのは、前に住んでた「レンタルぶさいく」だった。「レンタルぶさいく」はめちゃめちゃキモかった。

2年前くらいにモグライダーの芝さんが家に来る、となった事があり、その前日に「明日芝さんくるからリビングで喋ろや」とぶさいくに伝えました。ぶさいくはその時期10時間くらいパワプロくんの船に乗って試合をしてチームメイトを集めるモードをやった後、3時間くらい口直しにウイイレをやる、みたいな生活をしており、その時も虚ろな目で大きな口をぼーっと開けながら小さな声で「おお」と言いながら（こんなんどうやって打つねん）みたいなCPUのめっちゃすごい変化球をホームランしていて、まあ起きてくるやろ、と思い次の日にぼくが起きたら寝ていた。

芝さんが来るのは14時くらいやから、まぁ起きるやろ、と思って13時とかになっても起きない。芝さんが最寄駅について迎えに行く、となった時に「芝さんこれから来ますよ」て起こしても絶叫のようなイビキをかきつづけ起きない。まぁええわと思って芝さんが家にきて起こしても起きない。

しばらくリビングで芝さんと喋ってたら、いきなりぶさいくが部屋から出てきて、先輩である芝さんがいるのに寝ぼけ眼丸出しでうっすら笑いながら「おざっす..」と言ってタバコを吸い出し、ため息をついて、冷蔵庫をゴソゴソやり出した。
無視してまた会話をしてたら、芝さんがいきなり「気持ちわりぃ！！何食ってんだお前！！」と叫んだから何？と思って見たらぶさいくがいきなり芝さんの横にいててめっちゃ気持ち悪い見た目のカレーを食い出してた。

芝さんが「なんなんだよこれ！キモすぎるだろ！」と言っても、ぶさいくはヘラヘラしながら「いや、カレーっすよ笑」ってなんか突っ込んでた。ぶさいくはこの時期、レンタルなんもしない人さんのパクりの「レンタルぶさいく」というのをやっていて、無料期間に一瞬依頼が来まくって「こっから有料にすんだよ」といってるうちに依頼がこなくなってしまって、暇がありすぎて料理に凝っており、おでんとかもダシから作ってた。

僕が深夜起きたら、ぶさいくが昆布が入った鍋の前で椅子に座って将棋アプリをしており「何してんの？」て聞いたら「おでんの出汁とってんだよ」って言ってきた。聞いたら、パワプロ君を10時間やってウイイレを3時間やった後に、おでんの出汁をとり始めたらしい。寝るじゃないですか普通。それが寝ずに、おでんの出汁を取る。そこから2日間くらいかけておでんを作って、しかもそれをほとんどみんなに振る舞ってくれてた。「美味しい」というと少し笑って将棋アプリをしてた。

意味わからなくないですか？発想にない。M-1決勝でた直後の先輩が家に来てるのに、全然起きてこんと、起きたと思ったらめっちゃキモいカレーをいきなり横で食い出したり、寝ずにおでんを出汁から作り出したり。普通やらない、というか、選択肢に入ってこないですよね。

それが「キモい」ということの要素の一つだと思います。理解ができない、怖い、汚い、意味わからん、意図が読めない、様々な要素が混ざって、その要素のどれもが的確でどれもが真芯を得てないから「キモい」って言葉ができた気がする。

僕が芝さんに「部屋って脳みその中を映すっていうから、やっぱり綺麗にしたほうがいいんですかね」と相談して「芝さんの部屋はやっぱり綺麗ですか？」と聞いたら「いや、俺の部屋も汚いよ。でも大事なものとかは全部一箇所にあるな。ライブとかでなんか言いたい時も、脳みそのここに手突っ込んだらなんかはある、ていう感じがある」というような、かなり良いことを言ってくれていて、僕が関心していたら、ぶさいくはその時「芝さんの話を真剣に聴きながら真剣にパワプロをやっている」状態でした。

これがすごいのが、一つも失礼に見えなかったんです。話はほんまに真剣に聞いてるし、パワプロも真剣にやってる、ていうのがなぜかヒシヒシと伝わってきて、何も思わなかった。どっちも真剣やから。

これも「キモい」ですよね。たぶん普通の人やったら怒られてるから、突っ込まれてるかしてるような事をなんか意味わからんけど成立してるから何も言わせない。めっちゃキモい。この時レンタルはすごいなと思いました。

あと普通に別日でぶさいくとリビングで2人でいる時に「なんか今日めっちゃ臭くない？」てなって、臭いの元を探し出そう、となった時があり、ぶさいくもノリノリで「ここじゃねえか？」「冷蔵庫の中でなんか腐ってんじゃねえか？」とか言いながら冷蔵庫を動かして隙間を覗いたりとか楽しく2人で探していた。全然見つからず、ただリビングはずっと臭くて、不思議に思いふと僕がぶさいくの部屋に入ったら強烈な臭いが立ち込めていた。僕が「お前の部屋やんけ！！」て言うと「嘘だろ！！」と言って部屋にきた、本人は自分の部屋やから「わかんねえよ！！」て言ってて、僕が「いやほんまに臭い！なんやねんこれ！」て元を探して、篠原さんも探して、でもそれらしいものが見つからなかった時、ふと篠原さんの近くに行ったら着てるジャージがありえへんほど臭かった。思わず吐きそうになり「お前のジャージめちゃめちゃ臭いやんけ！！」て言うと、なぜかいきなりめっちゃテンションが落ちて「あぁ」と言ってきた。さっきまでノリノリで楽しく探してたのに、ジャージが臭いって言われたら「あぁ」て言ってめっちゃテンション落ちる意味が全然わからず「え、これ最後いつ洗いました？」て聞くと「洗ってねえよ」って言ってきた。
赤いラインの入った上下のジャージで、確かに家にいる時はほぼその姿しか見たことなくて（いやこいつ1年以上おんなじジャージ着続けたってこと？）って思って「洗濯してくださいとりあえず」と伝えたら「いや、それだけ汚れてるなら熱湯に入れて消毒して臭いも落としたほうがいいわ」と何故かいきなり上にこられて、そのまま風呂場に去っていった。

僕はいきなり上にこられたのがほんまに意味わからんくて、怒りと意味わからん感情に包まれてたら、風呂場から「うおおおお！！笑」て声が聞こえてきて、見に行ったらでっかいバケツの中に墨汁のような真っ黒の液体がパンパンに入っててぶさいくが「これ全部俺のジャージの汚れだよ！！」てめっちゃ笑った顔で見てきた。キモすぎて動けへんくなってたら、ぶさいくはその汚水に顔を近づけて「臭え！！これ無理だわ！！ちょっとつけ置きだわな」と言って顔をしかめて部屋戻って寝た。

こいつ最強やんけ、てその時思った。「会話が噛み合わない」ていうのもキモさのうちの大事な要素の一つ。

キモさの旅は奥が深い。またお会いしましょう