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そうだ、絵本作家になろう⑤絵本の学校との出会い

(前回の記事はこちら→ そうだ、絵本作家になろう。④

私が見学に行くことにした「絵本の学校」は、正式名称は「ウーマンクリエイターズカレッジ 絵本の学校」といいます。

「ウーマン」を名前に冠しているとおり、女性に特化した絵本の学校なのでした。具体的には、受講生は女性のみ、講師も女性(※当時。現在は男性講師もいます)、受講料のママ割がありました。

3ヶ月の息子を夫に預けての初めての外出に、ドキドキしたのを今でも覚えています。

見学に行った日は、卒業展示の話し合いの日だったらしく、授業という授業ではなかったのですが、和気あいあいとしていていいな、という印象でした。

帰った後で気がついたのですが、絵本の学校創設者で講師の絵本作家・松本えつを氏の絵本を私は持っていました。夫とまだ結婚する前で、私が赤坂で占いサイトをつくっていた頃、バレンタインデーのチョコレートを買ったお店があったのです。そこで受け取った紙袋の中にチョコレートと一緒になぜか絵本が入っていたので、「チョコレートを買って絵本がついてくるとか、珍しいな、、」と思っていました。

それがこの、「空とぶ化学者とチョコレート」という絵本でした。

その絵本のオマケを狙ってそのお店に行ったわけではないのに。仕事が忙しくて、チョコレートを買っている暇がなくて、「職場から近くのチョコレート屋さん」というだけで立ち寄ったお店なのに。

本当に偶然、そこで出会った絵本なのでした。

その絵本の著者が、女性のために作った絵本の学校。私のために用意されたのかな? と一瞬思ってしまうほどの偶然の重なりでした。

えつを先生(いきなり先生って呼ぶ)のお話を伺うと、何気に私の過去の仕事とリンクしていたり! (←詳しくは書けないけれど。)
おそらく、えつを先生が絵本以外で手がけた仕事にも触れていて、なんなら自分の仕事のためにそれを研究してパクって……w いや、応用していた可能性が高いです。
私が選んできたことって、間違ってなかったんだ。ちゃんと絵本というコンテンツを作るべく、その道しるべを進んできたんだな〜と、感じた瞬間でもありました。

それから、絵本の学校の卒業展示を見にきてくれた高校時代からの友人が、実は絵本の学校の母体企業の取引先に勤めていることが判明したり(笑)

そんなこんなで、2015年10月から翌年9月までの1年間、絵本の学校に通いました。

授業内容は、お話しの作り方から出版の知識(印税の配分、流通方法などなど)、自分でレイアウトソフトを使って入稿データを作るところまで多岐に渡って、なんなら自分一人で絵本の制作から流通までできるんじゃないかっていうところまで学べました。他の絵本作家になろう系の学校で、入稿データの作り方まで学べるところは他にないんじゃないかなと思います。これは、絵本作家になる以外に、クリエイターとして様々な仕事を受けていけるようにという目的があり、そのような授業内容になっていたようです。

私はもともとWEBデザインをやっていたので、PhotoshopやIllustraterは使っていたのですが、InDesignという本を作るためのレイアウトソフトを使用するのは初めてで、「新しい武器を手に入れたゾ……!」という心持ちに。

絵本の学校に入学することにしたのは、出版の世界に触れたかったということ以外にも目的がありました。
それは、絵本をつくる仲間がほしかったということ。長らく創作から離れていた私は、育児をしながらひとりでつくるのが億劫でしょうがありませんでした。だから、仲間から刺激を受けながら、切磋琢磨したかったのです。

絵本の学校での学びの日々は、産後の育児でほとんど人と会わなくなっていた私の心を潤してくれました。そして、「なにを絵本で表現したいのか?」ということと向き合う日々の始まりでもありました。

続く。次は卒業制作で作った絵本のことを書こうと思います。

あ、そうだ。
ちなみに、ウーマンクリエイターズカレッジのWEBサイトはこちらですよ。

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