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中屋まりさんの働き方

こんにちは「未来の仕事屋」です。このマガジンでは、「時給で働く」以外のさまざまな働き方を選んでいる方に、その働き方を選んだ経緯や、働く上で大切にしていることなどを伺っています。毎回、共通の5つの質問を通して「じぶんらしい働き方」とは何か?について考えていきます。

今回は「パラレル人事」の中屋まりさんにお話を伺いました。


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仕事の内容はひと言で言ってしまえば「人事」。でも、その働き方が非常にユニークな中屋さん。具合的にはどのような会社でどのような働き方をされているのか、お話をお伺いしました。

中屋さん:2018年に独立をしてから、まず自社で採用支援を常時10社以上と行っています。この他に、ダイヤモンドメディア株式会社のCHRO(最高人事責任者)も務めています。また、来年からは芸能領域のスタートアップ企業にてHead of Talent Acquisition(採用広報担当)としてジョインする予定です。

まさに「パラレル人事」の中屋さん、さまざまな肩書きをおもちですね(笑)

中屋さん:飽きっぽいので、一社の肩書きだけだと飽きてしまうんですよね(笑)いろいろな企業に属しているほうが私らしいし、楽しいなと!

確かに、パラレルな肩書きをもつことは自分自身の強みにもなりますし、何より仕事も楽しくなりそうですね。でも、責任のある仕事をいくつも掛けもちするのは、物理的になかなか難しいこともあるのではないでしょうか?

中屋さん:全クライアントとも基本的には、リモートで支援をさせていただいております。ただ、さすがに一日家から出ずに誰とも話さない日ばかりになってしまうのは……と思って、週2日ほどはクライアントのオフィスで打ち合わせを入れたり、立ち寄ったりしています。現在10名ほどのフリーランスや副業のスタッフとチームを組んでいるのですが、もちろん全員フルリモートで、うち3分の1は地方のママさんです。そのうちの1人は一緒に働いたことはあるものの、実際に会ったことはないんです(笑)

確かに、フルリモートを実現できると、可能性はとても広がりますね。環境や仕組みを整える必要がありますが、まさにいろいろな人にとっての「じぶんらしい働き方」が実現しやすくなるような気がしました。

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日々の仕事の大部分をリモートで行なっている中屋さんにとっては、まったく違う働き方と言える「時給で働く」という働き方。中屋さんはどんなお考えをもっているか、伺ってみました。

中屋さん:学生時代のアルバイトが浮かびます(笑)でも、学生のアルバイトだって、お金をもらっていればそれは立派な「仕事」だと私は思います。時給だろうと、月給だろうと、歩合だろうと、クライアントからお金をもらっていようと、それは「=プロ」なので、私はそこによってパフォーマンスを変えるということはないと思います。

なるほど。中屋さんのお話を伺っていると、お金をどういう形でもらうか?ということは、重要ではないと考えていらっしゃるのかな?という印象がしました。さらに詳しくお話を伺っていくと、その背景にあるものがなんとなくわかってきました。

中屋さん:ゆくゆくは、私は時間・場所・人にとらわれない働き方を作りたいと思っています。根底にあるのは、「働きたくても働けない人の雇用を少しでも作りたい」という思いがあるからです。

実は、ここには詳しく書きませんが、中屋さんは2年ほど前に大切な人を病気で亡くされています。その方の「普通に働けるって本当にすごく幸せなんだよ」という言葉で今の自分があるとおっしゃっています。詳細は、中屋さんご自身が自分の言葉で以下のnoteに書いていらっしゃるので、どうぞご覧ください。


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さらに中屋さんに、仕事で得られるお金の話を伺ってみました。

中屋さん:納得のいくものになってるのかな……(笑)私自身がそこまでお金を稼ぐことに興味がないというのもあるので、周りの方々よりはまだまだですが、自分レベルにはなっているのではないかと思います。

「パラレル人事」としてさまざまな立場で働く中屋さん。「お金を稼ぐことに興味がない」ということなんです。では、仕事に対する中屋さんの興味は、どのあたりにあるのでしょうか?

中屋さん:私は今、あえて正社員ではなく「業務委託×人事責任者or採用広報担当」という組み合わせで働くことを選んでいます。そして、週5フルタイムで働く正社員という働き方の概念を、変えていきたいと思っています。正社員じゃなくてもハイパフォーマンスなチームで、採用の成功ができるよということを実現したいんです。

あえて正社員ではなく「業務委託×人事責任者or採用広報担当」という立場をとることには、メリットもデメリットもあると中屋さんはおっしゃっています。中屋さんのお話の中で私がとてもいいなと思ったのは、そのどちらも知った上で自分自身の働き方を「選べること」です。具体的にどんなメリットやデメリットなどがあるのか?などについては、こちらも中屋さんご自身が自分の言葉で書かれたnoteがありますので、ぜひご覧いただければと思います。


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「働くこと」に対して、さまざまな思いや強い信念をもっていらっしゃるように感じる中屋さんですが、ご自身の働き方に関して、将来不安に思っていることなどはあるのでしょうか?

中屋さん:今のところはプレッシャーはありますが、不安はないですね!

なるほど。「不安はない」と言い切れるのってとてもすごいですよね!(笑)ただ、一方で「プレッシャーはある」とおっしゃっていますが、それは具体的にどんなことなのでしょうか?

中屋さん:平日も土日も寝ているときも常に仕事のことを考えていて、同時に女性として生きて行くことについても考えていますね(笑)不安とはまた別の気持ちなのですが、これが楽しくなくなったら終わりかなとも思います!


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最後に、中屋さんが働く上で一番大切にしていることを伺いました。

中屋さん:判断をする上では「感情」を入れないことです。もちろん時と場合にはよりますが。フルリモートの場合、会話や雰囲気から相手の状況を読むことができないので、ロジックや事実で判断をするしかありません。「好き」「喜ぶ」「嬉しい」「嫌い」「悲しい」「つらい」「かわいそう」という気持ちが入ってしまうと、どうしても判断が鈍ってしまうと思います。

確かにその通りですが……それってかなり難しいことですし、なかなかできないことですよね(笑)

中屋さん:特にリモートで働いている分、顔を合わせて会話をすることがほぼないため、何かを判断する材料は実績と事実です。感情が入ると目的を見失いがちになるので、そのあたりは意識しています。

とても明るい印象の中屋さん。でもその背景には「働く」ということに対する強い思いのようなものを感じました。これからも、そんな魅力的な中屋さんのまま、今の思いを実現していっていただきたいなと思いました。

これからの中屋さんのさらなるご活躍を楽しみにしつつ、応援していきたいと思います。

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※この記事の取材には、取材されたい人としたい人のマッチングサービ「LOOKME」を利用させていただいております。


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