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五十公野真依さんの働き方

こんにちは「未来の仕事屋」です。このマガジンでは、「時給で働く」以外のさまざまな働き方を選んでいる方に、その働き方を選んだ経緯や、働く上で大切にしていることなどを伺っています。毎回、共通の5つの質問を通して「じぶんらしい働き方」とは何か?について考えていきます。

今回は「PR・広報」の五十公野(いずみの)真依さんにお話を伺いました。


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「株式会社前人未到」という、とてもユニークな名前の会社でPRと広報のお仕事をされている五十公野さん。具体的にはどのような会社で、どのようなお仕事をなさっているのでしょうか?

五十公野さん:ちょっと変わった社名ですよね(笑)社内では、キャリアアドバイザー(求職者の就職・転職サポート)とリクルーティングアドバイザー(企業の採用サポート)と広報という、3足のわらじで活動しています。弊社は、中卒・高卒・専門卒の方を「キャリア新卒」と呼ばせていただいておりまして、そういった方々が学歴に捉われずに職業を選択できる社会を目指して、就職支援サービスを行っています。

社名からも想像ができますが、とても「思い」のある会社なんですね。

五十公野さん:はい。私自身、正社員ではあるものの、社会人2年目で現在の会社が3社目です。世間一般で見ると年齢にしては転職回数が多いですよね(笑)新卒で入った会社を半年で辞めたときの転職活動は、正直簡単ではありませんでした。退職してから転職活動をしていたので時間の余裕はあったのですが、その分気持ちの余裕はあまりなく、今思えば結構焦って転職活動をしていました。活動中に不安になったり、退職したことを後悔したこともありましたが、引きずっていてもしょうがないので、とにかく前に進もうと自分に喝を入れて頑張っていました。

似たような状況で苦しんだ経験がある分、今のお仕事に注げる「思い」も強くなる、というわけですね。

五十公野さん:実は、私が最初に今の会社の仕事に携わったときは「副業」という形でした。そこから「前人未到」のことを知れば知るほど、仕事にのめり込めるようになって。「サムライキャリア」というキャリア新卒の就職支援事業や、代表の牛島の思いに引き込まれるようになり、社員として参画することにしたんです。

「働き方」を試行錯誤した中でたどり着いた今の「働き方」が、誰かのよりよい「働き方」につながる、というとてもいい流れが五十公野さんの中に生まれているのだなと思いました。


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社会人2年目で2回の転職、しかも現在の会社に最初は「副業」という形で関わったという五十公野さんですが、「時給」という働き方については、どのようなお考えをおもちなのでしょうか?

五十公野さん:あくまで私の考えですが、仕事は「自己実現の場」「アイデンティティのアウトプットの場」だと考えています。だから、時間の制約に捉われたくないなと思っているので、自分自身では「時給」という働き方を選んでいません。

時給で働く、月給で働く、歩合で働く……といった給与体系によって、仕事が自己実現やアイデンティティのアウトプットの場にできたりできなかったりする、ということでしょうか?

五十公野さん:というよりも「自分に求められているものは何か?」ということを考えたいということですね。時給で働くとなると、求められているのは私の価値というよりも、労働力のような気がしてしまうんです。私は時間の切り売りをするよりも、自分にしかない価値を社会に提供していきたいなと思っています。

五十公野さんのように「自分の価値を追求したい」と思ったとき、それを仕事の中で実現したいと思えるならば、「時給」という働き方は適していないような気がします。ただ一方で、仕事以外の部分にそれを求めて、あくまでも「仕事は仕事」という割り切り方ができるならば、「時給で働くことが一番都合がいいのでその働き方を選ぶ」という選択もまったく問題ないということではないかと思います。


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これまで「働き方」を試行錯誤されてきた五十公野さんですが、現在の仕事で得られる「お金」については、どのように感じでいらっしゃるのでしょうか?

五十公野さん:納得のいくものになっています。成果を出した分だけ評価をしてもらえる環境にいさせてもらえて、今は感謝しかないです。逆に、成果を特に出せていないのに、長い時間働いているというだけで給与が上がったら、私は今の会社に疑問をもつと思います。

仕事の中で「自分の価値を追求したい」という五十公野さんの考え方が、この質問の回答でも一貫しているなと感じました。実際には「成果と評価」のバランスをとることは難しいことだと思うのですが、逆に働きすぎてしまうようなことはないのでしょうか?

五十公野さん:現在は平日の月~金が主な業務時間で、ユーザー様のご意向によっては土日や夜間の面談をさせていただくこともあります。今は設立2期目のスタートアップ企業ということもあり、残業がまったくないわけではありませんが、就業後は社内のメンバーと食事に行ったり、セミナーや交流会に行ったりと充実した日々を送っています。弊社の代表牛島も28歳で、社内メンバーも全員20代と若いチームなので、和気あいあいととにかく仲が良いのが弊社の良さであったりもします。

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転職活動に苦戦した経験をもっている五十公野さんですが、今後に関しては、何か不安に感じているようなことはあるのでしょうか?

五十公野さん:私自身は特にはありません。ただ、私は自分自身が働き手でもありますが、就職支援の現場で誰かの「働き方」をサポートする立場にもあります。そんな中で「みんな将来に対して強い不安をもっているんだな」と感じることは多々ありますね。

自分の働き方について考えるというだけではなく、他の人の働き方をサポートするという視点ももっている五十公野さんにしか見えていないものがあるような気がしました。五十公野さんは、就職支援をする中で、多くの人が抱えている「不安」にどのように向き合っているのでしょうか?

五十公野さん:私が面談をする方の大半は現在時給で働いている方で、どうしても条件のみで仕事を選んでいる方が多い気がします。絶対とは言いませんが、条件で仕事を選ぶだけでなく、仕事のやりがいを感じられるようになれば、今よりもっと色鮮やかな日々が送れるんじゃないかな、とは思ったりします。実際に私の経験も含めてこういった話を求職者様にすると、目を輝かせて「私もそんな仕事がしたいです!」と言ってくれる方もいますから。

何かの条件を積み重ねれば不安が解消される、ということはないということですね。根本的なところから「働く」ことについて考えることが、自信をもって前向きに仕事に取り組める理由になるのではないかなと、五十公野さんのお話を伺っていて感じました。


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最後に、いつも皆さんにお伺いしている「働く上で一番大切にしていること」を五十公野さんにもお伺いしました。

五十公野さん:自分が仕事を楽しめているかどうかです。忙しかったり、思うようにいかないと忘れがちな感情ですが、そんなときも一歩立ち止まって自分に問いかけるようにしています。仕事をしている時間って、家族や恋人、友人達と過ごすよりももっと多くの時間を費やしていることになるので、せっかくならその時間もお金のために捧げるよりも充実した時間であったらいいなと思ってるので、仕事も楽しみたいです。

インタビューからも五十公野さんが現在の仕事を楽しくやっていらっしゃるという雰囲気が、よく伝わってきました。それと同時に、五十公野さんの「仕事に対する誠実さ」のようなものも強く感じられました。もしもキャリア新卒で悩んでいらっしゃる方がいたら、五十公野さんに相談すると、近い目線でのサポートをしていただけるのではないかと思います。これからのますますのご活躍を期待して見ていたいと思います。


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*Twitter:
 https://twitter.com/mai19950530
*株式会社前人未到:
 https://zenjinmitou.com


※この記事の取材には、取材されたい人としたい人のマッチングサービ「LOOKME」を利用させていただいております。


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