【舟を編む】
人の心を動かし、時に商業的でありいとも簡単に鋭い武器と化す不変で原始的な〝言葉〟
電子辞書すらもう持たず、『〇〇 意味』と簡易に手に入ってしまう時代に、非効率的そのものだが圧倒的に高い希少価値を放っていると改めて感じた。
まず、言葉を言葉で表わすって冷静にすごい文明な気がしてきた。
辞書の持たせる意味は、見つける為に探すということなのではないか。
簡略化される所に実は大きな価値がある。
時間は有限だけど、間の美しさや考える・探す余白を感じられる人でありたいと思う。
文字を生む人は世の中や感情の洞察力が人一倍敏感なのではないかと思う。それをどう伝えるか、伝わって欲しいかが丹念に考え抜かれていて、こんな大事にされたものないよね。
もう少しこの作品の下の方までを語らせてもらうと、【恋】の意味が生まれた瞬間、いとも簡単に好きと言えるようになったシーンにフォーカスしたい。研ぎ石のように固い言葉の羅列より、心から湧き出る好きの温かさ。
コミュニケーションが苦手だった馬締の背を押したのは紛れもなくお婆ちゃんだ。
もう大渡海への思いが増した頃には行動が変わっていくのが露骨に見えてさ、あのチームの姿すっっごく格好良かったな
自分を突き動かすエネルギー
大渡海という海を渡る舟を編んでいくってロマンがあって素敵なタイトル。たしか当時、映画館で観た記憶だけど、全く違う作品のように映っています。
【視覚的観点より十の字の如く方向を四つに分類した時、緯線において心臓と反対にある側】
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