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クリアしたゲームリスト・2024年3月分

今回はちょっと文字装飾に力を入れてみようかしら。


03/06 PS5 60h 『FINAL FANTASY VII REBIRTH

とてつもないものを見せられた…。そんな感想です。

めちゃくちゃ金がかかってることが素人目にもよくわかるし、その甲斐あってかあらゆる要素が非常に高品質です。
そしてなんというか、全体的にバランスがいい。

FFシリーズは尖りがちと言われますが、本作は目立った欠点のない非常な優等生タイプ(一部ミニゲームのつまらなさには目をつむる)。
JRPGのひとつの到達点、理想形、究極体…とまで言ったら大げさでしょうか。

こんなめちゃくちゃなRPGは、スクエニしか作ろうとしないし作れもしない…いや、もっと言えば「FF7の」「分作リメイク」という形でしか誕生できなかったかもしれません。

もうこれで終わってもいい…だからありったけを…!

いや終わっちゃダメだよ。

ネタバレにならない範囲でストーリーに言及すると、キャラと世界の解像度がますますアップしてます。まあこれは前作でも同様でしたが。
でも、前作では膨らませるのをやり過ぎた感があって、ぶくぶくと醜い太り方をしている印象さえありました。
今作ではそこんところスマートです。

あと嬉しかったところが、フィールドマップの移動っぽいものがあったところですね。
タイニーブロンコで海を渡るところ。
現代水準だと各種オブジェクトはこういう縮尺がちょうどいいんだなって。
ドラクエ11や聖剣伝説3リメイクとかに似てますが、精細さが段違いです。
すごくキュンとしました。

三部作の真ん中でここまでのものを作られてしまうと、最終作でこれを超えられるんだろうかと心配になっちゃいます。
信じて待つしかありません。
いのる。


03/11 フリゲ 40h 『剣と魔法のレリックサーガ

フロントビュー戦闘なサガライクRPG。
執拗なまでのパンチラ(モロ)もあるよ

戦闘回数で敵が強化されるし雑魚戦で普通に殺されるし技を閃くしボス戦で何度も殺されるしハチだーーーー!!!だしで、サガですね。
まあ自分はサガライクは幾つかやってきたものの、サガ本編はほとんど未プレイなんで、テキトーなこと言ってます。

わらわらと出てくる街とダンジョンとクエストたち。
広大な世界を冒険してる感じがとても楽しかったです。

難易度はバージョンアップで易化したものが登場しましたが、Ver1.2時点での最低難易度となる
「ベリーベリーイージー+カジュアルモード
(戦闘回数による敵強化が"ほぼほぼ"無くなるとの作者談)」
でもわりとキツかったです。
まあサガライクだし。覚悟しましょう。

なお、強敵相手で能力値上昇や閃き確率がアップするということはなさそうです。
よって、格下相手でもいち戦闘の中で延々と戦い続けていれば、特にHPや防御力は無限に上げられる気がします。
こういう抜け穴を悪用するのって楽しいですよね。

装備品のまとめ売り機能が欲しいなあとか、敵シンボルの速度をもうちょい下げてほしいなあとか、快適性に気になるところはありますが、
総合的には高品質にまとまっている、こだわり作品だと思います。


03/19 フリゲ 11h 『Nie

作品ページを見てるときのイメージと、プレイ直後のイメージと、クリアしたときのイメージが全て異なります。
そんなRPG。

物語の雰囲気的には、FF15が近いと言えば近いでしょうか。旅情とかね。
あとギャグのノリが自分の肌に合っててよかったです。

基本的には奇をてらわない質実剛健さ。
絵や音楽がほとんどツクールRTPまんまって逆に珍しいです。
でも非常に丁寧。
デフォBGMの良さを再発見できたりして。
地味ながらも匠の技が光ります。

世界の探索がとても楽しいのは、キャラ強化に繋がる報酬の適切な配置の他にも、プレイヤーの選択が尊重されている感じがあるせいでしょうか。
NPCのセリフなんかも細かく差分が用意されてて、ここでも確かに作中世界の息遣いを覚えます。

気になるところは、エンカウント率の高さと、一部ダンジョンの視界の狭さ。
普通はこういうのがあるとすぐにプレイを投げ出しちゃう自分ですが、今作では最後まで遊ばせるだけの魅力が他にいっぱいあったので大丈夫でした。

…と、ほぼ褒めで構成したかったんですが、どうしてもこれだけは一点言っておきたいです。

あの伏線!!!ちゃんと回収してよ!!!!!



03/21 PC 45h 『ペルソナ3 リロード

原作に忠実めの手堅いリメイクでした。

古くさく感じるところはシナリオ・システム両面でところどころ感じますが、
まあ前者を変えるのは良し悪しですよね、
後者はほぼ気にならないくらいには現代向けになってて遊びやすかったです。

新システムは、テウルギアという必殺技みたいなやつだけは馴染んでたと思います。
しかし、ボスと宝箱がセットになった感じのモナドの扉など、タルタロスに関わる要素はイマイチでした。
まあこれは元のタルタロスが悪いと思います。

あとアニメムービーがクオリティ低いのが気になりましたかね。
普通に3Dモデルでやってくれ!

まあ全体的に100点満点中70点くらいの手堅い出来と言えるかなあって思いました。
Burn My DreadがOPじゃなかったことでマイナス15点です。
そこ外しちゃラスボスの盛り上がりが全然変わってくるだろうがよ!!!!

久々にこのペルソナ3という物語に触れて思ったことには「思春期にこれやったらぶっ刺さるだろうな~」って。
死についてこんな向き合うシナリオだったことも忘れちゃってました。
自分は屋上へ駆けつけられない奴ですね。


03/27 PC 65h 『ドラゴンズドグマ2

前作のいいところを伸ばしつつ、悪いところはほぼそのまま。
ある意味で正統進化(?)なアクションRPG。

とりあえずOPの流れはすごくよかったですね、
チュートリアル兼ねつつテンポが良くて、見栄えも最高。
ワクワク感を煽りまくり。
それ以降は、自発的な冒険が面白さのメインとなり、メインストーリーにワクワクするとかじゃないです。

旅での印象的な出来事と言えば~…
「王都まで案内してくれるっていうNPCが川に落ちて死んでクエスト終了」
「雇った仲間の道案内に従ったら崖を飛び移る険路でみんな落ちて死亡」
「関所を迂回する洞窟を抜けた先でドラゴンに襲われて仲間全滅するも自分だけはかろうじて逃げ延びた」
あたりでしょうか。だいたいトラブル。

クエストアイテムの偽造や、暗殺された要人の蘇生など、普通はやれないこともやれる楽しさは見事でした。
ズルしてる感は楽しいものです。

クライマックスへの突入に一癖あって、なかなか挑戦的なことするなあとは思いましたが、欲を言えばもう一捻りほしかったかもしれません。
また、クリアの達成感というのも薄かったです。

あらゆる面で道中の紆余曲折・試行錯誤がメインディッシュでしたね。

今月の一本

は 『FINAL FANTASY VII REBIRTH』です。

会社のカネで好き放題やった的お大尽っぷりがいっそ心地いいです。

普通、趣味の合わない部分があると
「そんなところにカネかけるなよ」と文句が出てくるところですが、
作品にとっての重要性の大小問わず、全ての構成要素に対してここまでカネをかけているようだと「まあいっか」と許せてしまうという気付きがありました。

開発費回収…なかなか難しいんじゃないでしょうか。
三部作出揃ってから何年か経ったらまあ…?
しらんけど。


余談

「終わり良ければ全て良し」という言葉があるように、終わりは大事です。
個人的には非常に重視します。

しかし、今月触れたゲームってほとんどが「終わりがいまいち」でした。
その代わりというか道中はめちゃくちゃ面白いというバランス。

極めて充実した今月分ではあったものの、どうも今ひとつ物足りない気がするのは、その辺にあるのかもしれません。


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