木口ゆら #とは

はじめまして、木口ゆらです。こぐちじゃなくてきぐちだよ。


自己紹介と言っても、「ノマドで仕事してます!」とか「あのゲームに参加してます!」とか「商業で本が出てます!」みたいな強いものがないので、ひとまず好きなものについて書いてみます。

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「人造昆虫カブトボーグVxV」

わざわざ説明しなくても大丈夫なぐらい全人類が知ってる名作アニメですね!

と言いたいところですが、現実はそんなに甘くないので簡単に作品の紹介をします。

「毎話最終回」をテーマに脚本家たちが好き勝手に遊びまくったホビーアニメの皮をかぶったギャグアニメです。全52話。

ニコニコで無料配信されていたこともあるので、名前だけは知ってる方もいるのではないでしょうか?

あと何故か定期的に「クソアニメ」としてバズってる気がします。本当は神アニメなのにね。本当に神様出てくるし。

私がこの作品をどれぐらい好きかというと、「カブトボーグで10年近く同人活動をしているぐらい」です。実際に活動してるのは6年?ぐらいだけど。

推しキャラはガルフストリーム笹本です。笹本くんはいいやつなんだよ……。

▲ガルフストリーム笹本。私にはこう見える。

今はU-NEXT(https://video.unext.jp/)や、アニメ放題(https://animehodai.my.softbank.jp/)にて配信されています。

気になった方はぜひ見てください! 月額課金型動画配信サイトおなじみの1ヶ月無料キャンペーンもあるよ!

いつかカブトボーグ単体で記事も書きたいですね。

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「小川洋子」

一番好きな小説家です。

一番知名度が高い作品は『博士の愛した数式』でしょうね。家政婦とその息子と博士のハートフルヒューマンドラマ。映画化もされています。

でも私が好きな小川洋子さんの作品はもっとダークというか官能的というか沼というか……とにかく「ハートフル」ではない系統のものです。

初めて読んで、今でも大好きな作品が『薬指の標本』です。タイトルからして不吉ですね。

『薬指の標本』は中学生の頃にヴィレッジヴァンガードで表紙買いした記憶があります。一緒に水野純子さんの漫画も買った気がする。ピュアトランスあたり。

『薬指の標本』は、ソーダ工場で薬指の先を失った女性が標本屋の元で事務員として働くという話です。

最初に、薬指の先が機械に切られてしまい、製造中のソーダがピンク色に染まっていくという描写があるのですが、これで私は小川洋子沼に落ちました。ハートを鷲掴みにされました。

その後も標本屋こと弟子丸氏と主人公の官能的なあれこれが描かれるのですが、それがまた直接な描写がほとんどないのにエロくてとても良いです。靴を履かせて歩かせるだけのシーンも凄くエロティックでした。

そして何より文章が上手い。言葉のリズムが心地よいので突っかかることなくスラスラと読めてしまいます。

『博士の愛した数式』以降はハートフル路線の作品やエッセイも沢山出されているので、もしよかったら気になったタイトルだけでも読んでみてください。

軽く読むだけなら集団読書テキストの『ガイド』がオススメです。短編一作のみの上に安い、なおかつハートフル路線とダーク路線がいい感じに混ざった読みやすい作品なので!

ガイド (集団読書テキスト・第2期 B 122) https://www.amazon.co.jp/dp/4793381227/


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「ロッキー・ホラー・ショー」

映画というものの素晴らしさに目覚めた作品です。

簡単なあらすじは下記の通りです。

友達の結婚式に出席したことでその気になって婚約するカップル。恩師にそれを伝えるために夜の雨の中、車を走らせるがタイヤがパンクしてしまう。都合がいいことに近くに洋館があったので電話を借りに行くのだが、そこではトンチキなやつらがトンチキなパーティを開いていて……。

タイトルに「ホラー」とありますが、怖い意味のホラー要素はあまりないです。楽しいミュージカル映画です。あと女装とかの性倒錯祭り。

日本でもとても人気があり、何年かごとに日本語版ミュージカルとして公演されています。主役のフランクン・フルター博士はすかんちのROLLYさんや下北沢ダイハードの古田新太さんが演じていました。見たかった(未見)。

また、作中に出てくる女の子がかわいいったらありゃしない!って感じで好きな人は一目惚れしちゃうようなデザインです。やる気なしメイドのマジェンダに赤毛ショートカットでチャーミングなコロンビアちゃん。そしてカップルの片割れ・ジャネット。三人とも別のベクトルで可愛いファッションなので是非それだけでも見てください。

とにかくおしゃれで、ノリノリで、イカレてて、最後はちょっと寂しくなる素敵な映画です。

ロッキー・ホラー・ショー(字幕版)https://www.amazon.co.jp/dp/B00IIYW1SY

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「とり・みき」

私にとっての漫画神。とり・みきさんの漫画を読んでから漫画観がガラリと変わりました。邪神はG=ヒコロウさん。

初めて読んだ作品はパトレイバーの初期OVAに合わせて発売されたムック本に掲載されてたエッセイ漫画でした。とり・みきさんとゆうきまさみさんがお正月を迎える様子をセリフなしで描かれてました。この時はまだ「変な漫画を描く人がいるなあ」程度にしか思ってませんでした。失礼。

しばらくして、本屋の新刊コーナーに「冷食捜査官」という漫画があるのを見つけました。見たことある絵だと思ったら、パトレイバーのムックにエッセイ漫画を描いてたとり・みきさんということに気が付き、迷いなく買いました。

「冷食捜査官」は未来の話。衛生面などから自然素材の食べ物が一切無くなり、人工食のみを口にするようになった世界が舞台です。規制されると自然素材の食べ物を求めるのが人のサガ。奇跡的に冷凍保存されていた「冷食」が闇取引されるようになりました。それを取り締まるのが主人公の捜査官です。

序盤に「欲を煽らないためにテレビの食事シーンがモザイクがかけられている」ということが説明されるのですが、ここで「とり・みきは凄い」と感じました。日本のロボットもの以外のSF作品にほとんど触れてこなかった私にはカルチャーショックでした。

そしてストーリーはハードボイルドなのに細々と散りばめられたギャグにもグッときました。バルーン刑事好き。

その後、気がつくと本棚に「とり・みき用コーナー」を設ける程度に収集していました。今、作者買いしてるのはとり・みきさんとG=ヒコロウさんぐらいです。後者はそもそも新刊がなかなか出ないですが。

また、とり・みきさんはTwitterをやっていた時期もあり、その時にエゴサで話しかけてくださった上に、話していた単行本の装丁家の祖父江慎さん(※木口の大好きな装丁家)もやり取りに参加されたという最高に幸せな思い出もあります。あの時は魂抜けるかと思った。

とり・みきさんは沢山漫画を描かれてますが、一番読みやすいのはやっぱり「冷食捜査官」だと思います。

冷食捜査官(1) (モーニング KC) https://www.amazon.co.jp/dp/4063727564/

次点でサイレント九コマ漫画の「遠くへいきたい」です。

遠くへいきたい (Volume 1) https://www.amazon.co.jp/dp/4309263127/


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というわけでつらつらと好きなものについて書いてみました。機会があればそれぞれについてもっと掘り下げてみたいです。特にカブトボーグ。各話レビューしたい。

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