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先輩起業家の小話Vol.75「3人の補助金活用のきっかけ」

現在、コロナ禍の影響もあり、個人事業主やフリーランス、中小事業者等を対象とした、さまざまな公的補助金が展開されている。

補助金の種類や要件など、こまかな話をしだすとキリがないのだが、ここではまず、実際にはじめて補助金を活用した3人の先輩起業家から、その「きっかけ」を伺ってみた。
1分くらいで読める量だから、是非目を通してみてほしい。

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【① 面倒と思っていたが・・・安心感に感動 】
都心で小売業を経営する先輩起業家の話だ。

「海外展開への足掛かりとして、英語版のHPを制作するために補助金を活用しました。実は、十年近く経営してきて、公的補助金を活用したのははじめてでした。
『面倒そうだし、お上の支援など無用だ』という思いがあったのです。しかし、実際に採択していただくと、その『お金の補助というものすごい安心感』に感動しました。
これまでのツッパリは何だったのか笑 これからは事業目的達成の手段として、積極的に補助金を活用し、しっかりと儲けを出して、しっかりと納税していきたいと思っています」

【② お金目当てで・・結果的に大損 】
都心で小売業を経営する先輩起業家の話だ。

「国や都道府県からさまざまな補助金が出てるのは知ってました。
経営者仲間やコンサルの方から『使わなきゃ損だよ』と言われ、『損したくない』程度の気持ちで、申請代行業者にお願いしました。
採択された時は受験に合格したみたいで嬉しかったですが、正直、100%補助金目当てだったので、売上も経費も見積もりが甘く、
補助事業に臨む覚悟も足りず、成果もパッとしませんでした。結果的に大損です。補助金は魅力的ですが、第一に、事業家としての志がないと、生かせない。
私の中途半端なみっともない話が、皆さんのお役に立てばうれしいです」

【③ 生き残りをかけて・・コロナ禍に挑戦 】
地方都市で飲食店を経営する先輩起業家の話だ。

「コロナ禍で祖父の代からの飲食事業が壊滅状態です。お店を開けている意味がないと思うくらい、お客様が来ない。
そこで、生き残りをかけて、テイクアウト専用店への業態転換を計画しています。そう、『事業再構築補助金』の活用です。
認定支援機関(※中小企業支援に関する専門的知識や実務経験が一定レベル以上にある者として、国の認定を受けた支援機関)の方からアドバイス頂き、事業計画書が出来上がりました。
コロナに対する挑戦を後押ししてくれる『事業再構築補助金』、私と同じように厳しい状況にある同業の方に、是非知ってほしいと思っています」

※事業再構築補助金:
https://jigyou-saikouchiku.jp/

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すこし先の話に感じたかも知れないが、起業にもさまざまな補助金がある。補助金は国の政策ごとに、さまざまな分野で募集されている。
銀行からの借入とは異なり、返済の必要もない。だが、補助金の活用には審査があり、補助対象となる経費や補助の割合などに制限もある。

先輩起業家のコメントの通り、みんなの将来的な補助金の活用に当たり、すこしでもお役に立てればうれしい。

【参考:ミラサポplus:補助金とは】
https://mirasapo-plus.go.jp/subsidy/guide/

【参考:J-Net21:創業者向け補助金・給付金(都道府県別)】
https://j-net21.smrj.go.jp/support/covid-19/sogyo.html

おわり。