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かつてフリーゲームの世界の最底辺を経験した私が、フリーゲームの世界でできること

鍵アカウントの方で「今年でベストフリーゲームが最終回なんだってね」という話題になりました。
物書きさんや絵描きさんにとっては「ベストフリーゲームって何?」状態だと思うんですけど、簡単にいうとフリーゲームの人気投票ですね。票数の多い順に作品名が並ぶので、この作品は何票獲得したというのが、全員に公開されます。
今こそ物書き絵描きやってますけど、かつてはフリーゲーム制作者だったんですよ、私。
確かあの企画って、その年に新作を出していないと対象じゃなかったと思うので、私は無関係ではありますが。
この話題になったことで、色々書きたいことがでてきたので、つらつらと綴ろうかなーと思います。

いきなり核心をつきますと、私はフリーゲームの世界の最底辺を経験しました。
え? DL数のランキングで最下位とったのかって?
まあ、とりあえず、私の身に起きたことを簡潔に書きましょうか。

「お前の作品は、◯◯様の作品の完全劣化だ! お前の作品は〜〜〜だけど、◯◯様の作品はこうだ!」と、別の作品を持ち上げる道具として自作を利用される。
そのことを指摘されたら、発言者は「私の偽物の仕業です! 私はこんな作品(私の作品)なんて知りません! 初めて名前を聞いたんです!」と嘘をつかれる。(IPアドレスやホストから嘘であると見抜けました)
拍手コメントを私批判・他人擁護で埋め尽くされる(公平な立場を主張されながら)

他にも誹謗中傷は日常茶飯事、作品をうんこ呼ばわり、私自身を「頭おかしい」呼ばわりもありましたね。
あー、あと「◯◯様よりイラスト下手なくせに自作絵のゲームを出すな」もあった。
まー、これと同じ経験をした人はなかなかいないんじゃないでしょうか。どんだけ最低な作品作ったらこんな目に遭うねんって話です。
そういう意味で「フリーゲームの世界の最底辺をみた」というわけです。

この「私のファンのふりをして、他の作品を持ち上げる」「私のためを装って、自分や自分の好きな作者のために行動する」ということが積み重なった結果、私は夜闇の疑心暗鬼に陥ったわけです。
どんなにプラスの言葉をかけられても信じる事ができないくらいに。
今は鍵垢で療養しているので、だいぶ落ち着きましたがね。妄想コンテストで佳作もいただけましたし。

それでですね、泥沼漆黒疑心暗鬼を経験した……というか、現在進行形で治療中の私が考えていることなんですけど。
私と同じような疑心暗鬼を抱えている人に、ファンアートで応援できないかなって。
小説も書いて絵も描いている私の意見ですけど。
文字書くのと絵を描くのだったら、圧倒的に後者の方が労力を使うんですよ。
いや、文字を書くのが楽だ! って言いたいんじゃなくて。
今の時代は特に、パソコンでの字の打ち方なんて義務教育レベルでしょ。でも、パソコンでお絵描きする方法は、そうじゃない。
決して巧いとは言えない私の画力でさえ、模写したり教本を買って勉強したり、配色の本を読んだり、講座動画を拝見したりして、やっとの思いで得たものです。

それを使って自分のゲームを肯定してもらえたとしたら、「この人の言葉や気持ちは本物だ」って受け取ってもらえるんじゃないかと。
そうすれば、疑心暗鬼から抜け出せるんじゃないかと。
新しい作品で、フリーゲームの世界を盛り上げてくれるんじゃないかと。
そう考えています。

ファンアートを一枚ももらったことがない作者さんと、絵描きさんをマッチングさせることができたら面白そうだなーとは思うんですけど。
問題点山積みなアイデアでしてね。
まず、私のようなダークマター疑心暗鬼を経験した人にとって「ファンアートなんて一枚もないです!」と申告すること自体がエベレスト級のハードルであること。
そこを心無い人に突かれるリスクがあるからです。
そして、感想を書ける人に比べて、絵描きは圧倒的に少ないということ。
さらにいえば「自分の拙い画力で絵を描いても、喜んでもらえないんじゃないか?」という、新たな疑心暗鬼を生む可能性があること。

私にもその不安がありますもん。
フリーゲームの世界で、私がどんな評価をされているか正確には把握していません。が、私以外の誰かの言い分だけを一方的に盲信されたら、私は頭のおかしい精神異常者に見えてるでしょうから。私だって、私以外の関係者の方々の文面だけを客観的にみたら「こいつヤバい奴だな、関わらんでおこ」ってなりますもん。
あと単純に画力がお察しじゃないですか。

私のような疑心暗鬼に苦しむ人の力になりたい。
でも、ハタから見たら「関わっちゃいけない要注意人物」として腫れ物扱いされてる私なんかに、感想を書かれたり、イラストを描かれたりしたら迷惑なんじゃないかなって。
あと単純に画力(以下同文)

自分の作品が、味方を増やせるほどの魅力的な作品だったら良かったんですけどね。現実は非情である。
個人で様々な企画を立てていらっしゃる方々を、心の底から尊敬しています。私のような最底辺フリゲ制作者には到底辿り着けない境地ですよね。
私がフリーゲームを離れている間に、発掘大会とか、激励会とかの企画が立ち上がっているらしいじゃないですか。名前を聞いたくらいなんですけど。界隈全体を盛り上げよう! ってものすごく勇気とエネルギーがいることだと思うので、その先陣をきれるって素敵なことだなーと、遠巻きに見てて思います。

とりあえず何か動いてみようかなーと思って、試しにアンケートを取ってみようと思うんですよ。
「この画力や雰囲気でファンアートを投稿されたらどう思いますか?」って。
私のように、ファンアートに二の足を踏んでいる人の指標になるかもしれないですし。
「こいつの残念画力で喜んでくれる人がいるなら、俺様のイラストなら昇天させられるやんけ! よっしゃ描いたろ!」みたいな。
自作絵でゲームを公開した時に「◯◯様の足元にも及ばない下手くそな絵で公開して恥ずかしくないの?」とか散々言われましたからね、今更残念画力を晒しても怖くないのだ。ははは!
せっかく新年を迎えたのですから、何か始めてみようということで。
問題は私のアカウントに拡散能力がまったくないことですね。アンケート結果0票も充分あり得る。

とりとめもなく書いてきましたが。
ベストフリーゲームという大きな企画が終わると知って、かつてフリーゲームの世界の最底辺を味わった制作者が思ったことは、こんな感じです。

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