見出し画像

【バチェラー5・7話感想】価値観を試されるバチェラー、ついにラスト2人に

7話は日本に戻り、女性たちの実家訪問の回。
ついに、ラスト3人から2人に絞られてしまいましたね。
いよいよファイナル……! はやい!

今回の女性実家訪問を振り返りつつ、感想を綴っていきます。

ー 以下ネタバレあり ー



令和版バチェラーをリードする自立女子・竹下さん

まず初めに実家訪問したのは、竹下さん。
東京出身なんですね。

メイク道具のある部屋に長谷川さんを通したので「え、まさか長谷川さんにメイクをほどこすつもりなのか?」と思った人は私だけではないはず。

まず、専門学校の先生をされていることに驚きました。
メイク講師と聞いたとき、女性に化粧のやりかたを教えるお仕事と思っていましたが、授業を受け持っているなんて、めちゃくちゃかっこいい。

自分の仕事をしている姿を見てもらうのは、今までにないパターンで令和版バチェラーだな、と。

竹下さんの思いを伝えるバランス力やハキハキ話すところは、学校の先生がルーツだったんだなと気づきました。竹下さんが慕われていることは、授業を受けている生徒の目を見ればわかりましたよね。

竹下さんのご実家訪問もとてもよかった。何より、私たちの知っている竹下さんのままでした。家族、友達、恋人の前で同じでいられるって、あまりできないことなんじゃないかと。特にバチェラーでは「目の前の人が本当の姿なのか」「日常に戻ったときに変わるんじゃないか」について懸念すると思うので、誰の前でも変わらない竹下さんは今回も残りそうな強さを感じました。

個人的には、竹下パパの笑顔にやられました。かわいい表情をされるな、と。お母さんも妹さんも人当たりが良さそうで、実家ポイントに減点要素はなさそうでした。

最後2人きりになり「目をつぶって」の後、まさかのほっぺちゅー。あれは口にいくかと思いましたよね。そう思っているうちに、ちゃんと竹下さんからいったので、さすがだなと。しかし、それが長谷川さんのスイッチを押してしまい、この後とんでもないことになるとは……。

会いたくて震えるを具現化した焼肉大好き・大内さん

続いては、大内さん。
大内さんの出身は、三重県。

まず「会うの楽しみすぎて、震えてます…! 」とコメント。
西野カナの歌詞「会いたくて震える」がわからず10年生きてきましたが、ここで大内メンターに実体験を通して教えてもらえるとは。

予告動画で「この価値観が合わないと難しいと思うんで」だけ切り取られていて、もしかしてバチェラーが振られるパターンもあるのかと思わせられましたが、まさかの焼肉の話でしたね。やられました。

しかし、焼肉への価値観でアリかナシかを判断される5代目バチェラー長谷川惠一。そんなバチェラーは、後にも先にも長谷川さんだけでしょう。

肉を焼きながら「最後の時から、嘘でしょっていうくらい考えちゃって」と言われて恋に落ちない人なんているんですかね。「好き?」と聞かれて、大きくうなずき「大好き」と言うのもかわいい。大内さんの前では、長谷川さんも私も、誰だってオジ化します。

「人ってビジネスも恋愛も、またとか次の機会もある保証はないので、明日会えなくても後悔しないように」という大内メンターの考え方、とても素敵だなと思いましたし、私の人生バイブルに確実にこの言葉は刻まれました。

大内さんは、お母さんの前でもムードメーカーなかわいいキャラで、あのキャラは作っているわけではなく素なんだなと、わかりました。個人的には「オンオフが激しいところあると思うんですよ、どうですか」のお母さんの質問は、もう少し的確に答えてほしかったなと。大内さん自身も家族構成について心配している部分がありましたが、そこもちゃんと本質を見抜いて回答してほしかった。ここを曖昧にしていると、最後に選ばれたときに視聴者としてはモヤっとしてしまいます。

別れ際。大内さんの「大好きが増えてます」もかわいすぎました。そして、竹下さんにスイッチを入れられた長谷川さん。まさかの路チュー。2回もしちゃってましたね。大内さんの体がこわばっているように見えましたが、大丈夫だったんでしょうか。無理やりキスしている絵面に見えなくもなかったのですが……。大丈夫だったと切に願います。

伏線回収の鬼・西山さん

そして最後は西山さんです。
長谷川さんは、東京から三重、そして大分となかなかの移動で大変ですね。

3人目でやっと「髭剃った!」と言ってもらえた長谷川さん。バチェロレッテの実家訪問で、髭を剃ったことに気づいてもらえなかった長谷川さんはここにつながる伏線だったんだなと。華麗に回収する西山さんは、さすがです。

そして、西山さんが案内したのは砂湯(すなゆ)。大分が温泉地なのは知っていましたが、砂湯は初めて耳にしました。西山さんは、出会いがしらでも鶏めしおにぎりで大分アピールでしたし、大分が好きなんですね。大分、行こうと思います。

紹介動画から一貫して「居心地のいい女性だと、ずっと一緒にいれるなと思わせます」という言葉を実行に移していて、今回の砂湯デートも居心地の良さをしっかりアピール。バチェラーの心をつかみます。

長谷川さんの「彼氏とかいなかったの?」という問いに対して「モテたかった」とか「チョコとかもらった?」の返しは、彼女の処世術を見せつけられました。ここで長谷川さんと同じように「彼女とかいなかったの?」と聞いていたら雰囲気が悪くなる可能性もありますからね。

前職の話では現場で働いていたと言っていましたが、肩書きは広報だったはず。やりたいことがなかった西山さんが溶接の現場仕事をしたのち、広報になるまでのエピソードをもっと深堀りしてほしかったです。彼女の価値観や魅力を知れる場だったのに、1つずつ深掘りするのではなく次々と質問が繰り出される会話には、少し残念な気持ちになりました。

バチェラーのような非日常な空間で、日常を想像させる会話に持っていくのがうまい西山さん。今回もドライブデートをかませて、結婚後の生活をしっかりイメージづけ。長谷川さんは新潟出身なので、帰省したときに運転する機会はあるでしょうし、運転できる女性というのはポイントが高そうです。

そして、実家訪問。やさしい長谷川さんは、お父さんに注ぐビールもふわっふわな大量の泡で包み込みます。

実家でも、過去の彼氏について聞く長谷川さん。恋愛観を知りたいから聞いているのはわかるのですが、聞かれたくない人もいるでしょうし、もっと違うアプローチをしたらいいのにと思ってしまいました。このときのお兄さんの返しがうまかった。過去にお付き合いした人がいたかどうか定かにしない答え方が絶妙でした。

今回、お母さんのお話で「泣いてても誰も助けてくれない。だから笑っていようという前向きな気持ちが大事」とありましたが、このセリフで思い出されるのは、あのストールンローズ回。プールでみんなと抱き合うシーンで、実は西山さんが「泣くなー」と叫んでいるんですよね。西山さんの最善の愛であの言葉が出てきたんだろうなと思うと彼女のあたたかみが増しました。2on1で辛いときも笑っていた西山さん。この言葉は、バチェラー惠一にも深く刺さったのではないでしょうか。

お別れまでの2人きりの会話。バチェラーの焦る気持ちもわかるのですが、西山さんは自分にとって長谷川さんが大切な存在だと伝えているにも関わらず、無理に「好き」という直接的な言葉を引き出そうとしていて強引だな、と思ってしまいました。おそらく、他の女性に口ちゅーしているので、公平に西山さんにもしたかったんでしょうね。「好き」と言わせて口ちゅーの流れに持って行こうとしているように見えましたが、そこにこだわる必要はあったのでしょうか。

過去作でもっともショックの大きいローズセレモニー

今回の実家訪問は、まったく女性側にマイナスの要素はありませんでした。順当にいけば、竹下さんと西山さんが選ばれると思いましたが、初めに名前を呼ばれたのはまさかの大内さん。

ローズセレモニーでは、誰が脱落してもいいように心の準備をしておくのですが、2人目の名前を呼ばれるまでは、自分もそこに立っているかのように動悸がしました。

そして、選ばれたのは西山さん。ここで竹下さんがお別れとなってしまいました。

竹下さんはカクテルパーティーでうまく息ができなくなってしまったことがあったので、今回も肩が上がるほど涙を流し、お別れかと思われました。

しかし、バチェラーからゆっくり話したいという申し出をキッパリと断り、いつもの笑顔でさっぱりとお別れ。かっこよすぎました。リムジンで流す涙は、本当に美しかった。

脱落する自分のことよりも、これから向き合う女性だけに目を向けて貴重な時間を大切にしてほしいという竹下さんの大きな愛を感じました。

「本当に好きなのか?」と疑念を持ってしまう正体

大内さんも西山さんもバチェラーと一緒になりたい気持ちを表明していますが、竹下さんの思いと比べると、どうしても弱く感じてしまいます。

おそらくですが、選ばれたのは恋愛をしてこなかった2人で、結婚まで真剣に考えた相手は長谷川さんが初めてなんじゃないかと。そして、長谷川さんも結婚まで真剣に考えた相手は今までいなかったのだろうなと思います。

だからこそ、自分の結婚への価値観が定まっていない。

結婚を考える相手がいたことがある人って「本当にこの人でいいのかな」と何度も思考を繰り返して、他の異性とも比べながら自分の結婚観を強固にしていくと思います。このとき、違和感を放置せず、お別れを決断できる人が真の愛を手に入れられると考えているのですが、その経験が残された2人と今回のバチェラーにはなさそう。

これがモヤモヤの正体かなと。竹下さんが脱落してしまったことで、あとはどちらが選ばれても同じというか、結婚まではいかないと思ってしまっているのですが、次回のファイナルでは、この不安をきれいに取り去ってくれるどんでん返しを期待しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?