あいまい

先日、友達とお互いに似合う季節の話をしていたのだけれど、私の周りには意外と暖かい季節の人が多い。そして、その暖かい季節である春と夏が似合う友達が言うに私は「どの季節も似合う」らしく、なんだかそれが、無性に嬉しかった。

人の感性によってそれぞれ他人のイメージとかって変わるものだろうから、それが私からイメージされる確固たるものなわけではないけれど、それらのおかげで相手の中に「私」が存在していられるのだと思うと、とてつもなく幸せな、救われたような気持ちになる。

日々生きているなかで明確なものって意外と少ない。特に、人を通すとさらに曖昧で不明瞭なものになっていく。それが怖くもあるし、おそらく救いでもある。いつか明確に答がでたとき、すべての答を受け止めることはできるのかわからない怖さがあるから。

どの季節も似合うっていうのはつまり、どの季節にもなれるけど、どの季節にも明確に存在していないということにもなる。それこそ「曖昧」だから嬉しかったのかもしれない。

ふくざつだなあ、やっかいだなあ。

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