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頭痛薬中毒

今朝の寝起きは最悪だった。線維筋痛症の痛みで目が覚め、それから眠れずにいてる。薬を飲んだけど、効いてるのかどうか。飲まないともっと具合が悪くなるところを見ると、少しは効果があるのだろう。

私は以前、中毒だった。医師の処方で出る、とある頭痛薬が、手放せない状態だった。顆粒状の薬を、水なしで飲んでいた。その薬が無い時は、別の痛み止めを飲んでいた。どちらも胃に悪い薬。でも、これも水なしで飲んでいた。

頭痛薬を水なしで飲むと、のどの粘膜に貼りつき、しばらくすると痺れてくる。その状態が好きだった。飲んだ後、血の巡りも良くなるように感じ、慢性的に続いていた痛みが緩むような気がしていた。

そして、それを飲みすぎると、副作用が出てくる。私にも出ていた。手の震撼だった。字を書く時震えて、字が躍っているようだった。

頭痛薬は一日3包までしか出ない。でも私は、多い時その倍は飲んでいた。すると、必然的に足らなくなってくる。そんな時は、別の痛み止めを主に、市販の頭痛薬を買って飲んでいた。市販の頭痛薬も、飲みすぎると耳が聞こえなくなるという副作用がある。私も何度もなった。それでも、頭痛薬を飲まないといられなかった。

完全に中毒だった。

それらをやめるきっかけは、離婚だった。離婚して、せいぜいした私は、医師の処方どおりの分しか飲まなくなった。すると、副作用も治まっていった。

当時まだ、線維筋痛症の診断を受けていなかった。単なる頭痛、肩こり、腰痛と思い、仕事もしていた。

仕事のストレスもかなりあった。今でいうパワハラも当たり前のように横行していた時代。先輩からのそれをもろに受け、歯を食いしばりながら仕事をしていた。今思えば、何故そこまでしがみついて仕事していたのかな?と疑問に思う。

こういう悪い環境のもと、私は中毒となっていった。

今、痛みが酷い時、あの頭痛薬があればと思う時があるが、そこはじっと我慢している。嵐が過ぎ去るのを我慢する。


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