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ケチ?節約家?元モデルのマダム

2ヶ所目のホストファミリーは、

70代の綺麗なマダム。

旦那さんとは離婚したのか、一人暮らし。

子供達は、結婚もして、どこか別の場所で暮らしてるんだそう。

私の恋の心配も時々してきます。

そんなマダムとの同居は、束縛もなくとっても楽チンだったんですけど、

慣れてくると、色々不便なことも出てきました。

まず、洗濯。

洗濯は、週一くらいの頻度でやってるみたいなんだけれど、

私の洋服も一緒に洗ってあげる。

って言い始めました。

洗ってくれるのは嬉しいけど、

他人の服、しかも、どんな洗い方するのか恐ろしいフランスの洗濯機。

ガンガン回されたら洋服が傷むので、

支障のない服だけ預けることにしました。

大事な服は手洗いで。部屋干し。

水道代がもったいないからという理由で、

だいたい一人暮らしのステイ先は、こんな感じなんでしょう。

まあ、それはよしとして、

驚いたのは、トイレットペーパー。

前回のステイ先では、何の問題もなかったんですけど、

マダムは、極端にトイレットペーパーを使わないんです。

っていうか、在庫がなくなっても、在庫補充のペーパーが見当たらない。

普通、そんな消耗品は自分で用意するなんて聞いたことない。

で、奇妙なものを見つけました。

どこかからか持ち帰ったであろうペーパーの端くれ。

そんな感じの物が、ペーパーホルダーのそばに積み重なっていました。

仕方ないので、そのペーパーを使うことも。

1ヶ月くらい、なんとかしのいだある日、

家の中に2つあるトイレの内、どちらもペーパーがなくなっていてピンチ。

マダムにすぐ、その旨伝えると、

「自分でトイレットペーパーは買ってちょうだい。私が買うべきものではないでしょ!」

え?いや、ホストが用意するべきでしょう?

それは、文化の違い?

いや、私が間違ってるの?

マダムは、外出した際、レストランやカフェで集めてきてるんだから、

あなたは、あなたでなんとかしなさい。

というのが、マダムの言い分。

その時は呆れて話すのをやめ、友人に相談した。

他のお宅では、トイレットペーパーはホストが準備するのが、やっぱり普通。

悔しいので、トイレは極力外出したときにすることにし、

家では、マダムの持ち帰ったペーパーでしのぎました。こっそりね。

そんなことってある?

きれいにしてても、ケチなんですよね〜。

言いたいことははっきり言わな、やっぱり丸め込まれるな。。

と、これ以降も、きちんと主張する人になれて、よかったといえばよかったですが。

何事もポジティブにね〜。

本当、この国は、自分の意見をちゃんと伝えないと、相手の思うがままです。

意見を言ったから嫌われる、とかそういうのではなく、

ただ、意見を持っている。とみなされるだけ。

意見を言い合った後は、今まで通りに戻ります。

まぁ、その後も、いい意味で、ちょいちょい意見がぶつかり

私は、成長していったのですが。


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