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さんぴん茶で染めてみる


何か沖縄ならではの物でいい色に染まる素材はないかなぁとネットサーフィンしていた朝。

いいもの見つけました。

今日の相棒はこちらです。


そうです、さんぴん茶。
フクギや玉ねぎで染める鮮やかな黄色より、落ちついた黄色になりそうです。

もう最近はまったく飲んでいなかった。食料庫に眠っていたのを引っ張り出してきました。食料庫、片付けたいと思っていたからちょうどいい!


ちなみに賞味期限を確認。

2020.04.05

現在2021.09.03

あら、1年と5ヶ月過ぎてます。ということで残っていた18パック全て使います。

本来の美味しいお茶の作り方だとしたら1パックに水1リットルだけど、今回は18パックに水3リットルの超濃縮タイプでやってみます。

さっそく抽出。


30分後。



グツグツいってます!飲んだら濃そう〜
この子たちのポテンシャルを最大限に引き出すためにもうしばらく煮込んでやろうかと思ってましたが、なんだかパックがパンパンになってかわいそうになってきたのでここらへんで火を止めて布を投入。

布は事前に豆乳で下処理してあるものです。
鍋に蓋してしばらく待ってみますね。

だいたい30分後。

こんな感じです。渋いですね。
媒染していきます。

○1枚はミョウバン1gと水1リットルを温めてアルミ媒染

○もう1枚は鉄漿6.5g(適当です)と水650ml(鉄漿の100倍)で鉄媒染


40分後。

アルミ媒染


鉄媒染


こんな色になりました!

アルミはほぼそのまま、鉄は黒く!
ひゃー、うれしいです。
何がうれしいかって、いままで鉄媒染を何回かしてみましたが、こんなに黒くなったのが初めてで。
鉄漿は春から夏にかけてじっくりと鉄サビ釘を黒糖とお酢に漬け込んで育てて作ったんです。だから愛が籠もっていまして。
けどさっきも言ったようにこんなに黒くなったことがなかったので、鉄漿自体が失敗なんじゃないかしらと少し心配がありました。
それが今日、鉄漿は成功していたということが証明されたわけです。

しかも黒っぽい色が欲しかったんですよ。

うれしいです!なのでTシャツと布追加で染めちゃいます!

先程の2枚はもう一度染液に30分程浸けて完成。

こんな感じに出来ました。

うーん、渋い。いいですね。かっちょよく染まりました。大満足です!

追加で染めたTシャツと布はこんな感じになりました。

ちょっと写真だとわかりづらいのですが、鉄媒染した方が薄くなってしまいました。
これはこれでいい色なんですけど、最初に染めた黒っぽい色よりももっと茶色味の入ったグレーになりました。

きっと鉄媒染液を使い回したせいです。
鉄はすぐに酸化するから使う直前に媒染液をつくる!という鉄則を忘れてて、途中で氣が付いて媒染液をつくり直したんですけど時すでに遅しでしたかね。

アルミ媒染の方は少しだけ鮮やかになりました。

草木染めは毎回毎回違う表情をみせてくれるので、そういうところが魅力ではありますが、まだまだ修行が足りないですね。

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